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【2歳馬情報】天皇賞馬の弟や大魔神の愛馬など年末に良血馬がそろい踏み!
2021/12/20(月)
いよいよ有馬記念。そしてホープフルS。2021年中央競馬も大詰め。年末の新馬戦に、天皇賞馬の弟など良血馬が集まった。今週も多くの良血馬がデビュー予定。注目のレースを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦12月25日
●中山芝1800m
ヴァンガーズハート(牡、ハービンジャー×ケイティーズハート、美浦・鹿戸厩舎)
半兄エフフォーリア(天皇賞・秋、皐月賞勝ち馬)。「夏の入厩時は稽古で動けなかったが、ひと息入れて成長を促すと気配一変。別馬のように力強く、ダイナミックなフットワークを見せている」と、記者発の情報。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド5F68秒2-11秒8で古馬に先着。デビューが近づくにつれ、上りの時計も詰まってきている。鞍上は兄と同じく横山武史騎手。
ルージュエヴァイユ(牝、ジャスタウェイ×ナッシングバットドリームズ、美浦・黒岩厩舎)
祖母デインドリーム(全欧3歳牝馬チャンピオン、凱旋門賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS勝ち馬)。調教はウッド5F68秒1-11秒7。11月半ばからウッドで5F68秒台の時計を出し続けており、
仕上がりは進んでいる。鞍上は戸崎騎手。
●中山ダート1800m
クロンマクノイズ(牡、ロードカナロア×タッチングスピーチ、美浦・手塚厩舎)
母はローズS勝ち馬、エリザベス女王杯3着。おじサトノルークス(菊花賞2着)、ムーヴザワールド(重賞3着2回)。当初は芝デビューの予定だったが、現状は切れ味不足のイメージもあり、ダートに切り替えてきた。ウッド5F70秒5-12秒2と手塚厩舎にしては少々時計がかかっている気もするが、併せ馬ではしっかり先着している。鞍上は横山武史騎手。
タイタンステップス(牡、キタサンブラック×パールサイド、美浦・尾関厩舎)
母はスペイン2歳牝馬チャンピオン。前週の中京ダート戦でデビュー予定もあったが、相手関係や天候を考慮し、1週延ばしている。おかげで調教量も増え、仕上がり面での不安は無いだろう。
●阪神芝1800m
イヴィステラ(牝、ハーツクライ×ハルーワスウィート、栗東・友道厩舎)
全兄シュヴァルグラン(ジャパンC勝ち馬)、半姉ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2勝)、ヴィヴロス(秋華賞、ドバイターフ勝ち馬)。「言わずと知れた超良血。稽古はウッドコースで抜群の動き。
15日の追い切りではラスト1ハロン10秒台をマークし、非凡な脚力で大物の相がある」と、記者の話。その15日の調教はCW5F69秒0-10秒9。兄姉にG1馬が3頭となれば、目標は当然大舞台だ。鞍上はCデムーロ騎手。
ホウオウフウジン(牡、ロードカナロア×アゲヒバリ、栗東・矢作厩舎)
半兄リオンリオン(青葉賞、セントライト記念勝ち馬)、メドウラーク(七夕賞勝ち馬)、おじトゥザワールド(弥生賞勝ち馬、G1で2着2回)、トゥザグローリー(京都記念など重賞5勝)、おばトーセンビクトリー(中山牝馬S勝ち馬)。セレクトセール2億2680万円(税込)。調教はCW5F67秒0-11秒9。坂路も含め、水準レベルの時計をクリアしている。
ノットゥルノ(牡、ハーツクライ×シェイクズセレナーデ、栗東・音無厩舎)
半姉ショウナンバビアナ(現4勝)。CW67秒6-11秒5で、有馬記念出走のアリストテレスと併入。手応えはこちらのほうが余裕があった。好調教が実戦に繋げれば、初戦から好勝負になる。
ジャスティンカツミ(牡、ドゥラメンテ×フォンタネットポー、栗東・杉山晴厩舎)
母は3勝。おじベストウォーリア(南部杯2勝)。セレクトセール1億4850万円(税込)。CW5F67秒4-11秒9で、3頭併せで併入。ジャスティンロック、ジャスティンパレス、エリカヴィータなど楽しみな2歳馬が多い三木正浩氏(馬主)だが、この馬も続きたい。
ラウドスピリッツ(牡、ロードカナロア×マンハッタンフィズ、栗東・橋口厩舎)
半姉アプリコットフィズ(クイーンC、クイーンS勝ち馬)、半兄クレスコグランド(京都新聞杯勝ち馬)、ダービーフィズ(函館記念勝ち馬)。1週前はCW5F66秒7-12秒2。2週前もCWで66秒0-12秒2と、速めの時計を連発している。
●阪神ダート1400m
クレバーテースト(牡、オルフェーヴル×クレバースプリント、栗東・武幸厩舎)
半兄インビジブルレイズ(リステッド白富士賞など6勝)。調教はCW5F67秒5-11秒8。初めて長めから追ったが、終いまでしっかり時計が出ている。鞍上は吉田隼人騎手。
アスクコンナモンダ(牡、ダイワメジャー×アンナモンダ、栗東・中内田厩舎)
母はイタリアG1勝ち馬。半姉アンナミルト(5勝)、半兄リリエンタール(4勝)。速めの時計が少ない段階で、CW5F67秒7-11秒6の好タイムをマークし、
古馬オープンに先着。まだまだ上昇を見込める。
♦12月26日
●中山芝1600m
ローブエリタージュ(牝、ディープインパクト×ローブティサージュ、美浦・手塚厩舎)
母は阪神JF勝ち馬。半兄リアンティサージュ(現4勝)。「華奢で馬体は小さいが、手先が軽いスピードタイプ。小柄だけに稽古はそこまで強い負荷をかけていないが、動きは水準以上。血統的なことからも素質は確か」と記者の話。調教では、ウッド5F68秒6-11秒7を楽にマーク。母同様、早くからの活躍も見込める。鞍上はルメール騎手。
ディエルメス(牡、ロードカナロア×サミター、美浦・国枝厩舎)
母は北米、アイルランドのG1勝ち馬。半兄ダノンチェイサー(きさらぎ賞勝ち馬)。7月にゲート試験を終えており、もっと早いデビューも考えられたが、脚元に弱いところがあり、時間をかけて調整してきた。調教はウッド5F67秒4-12秒1。速い時計ではないが、一時よりは上向いてきている。牧場では折り合いの難しいところがあったようなので、落ち着いて走れるかが課題となる。鞍上はCデムーロ騎手。
ルージュエピス(牝、ロードカナロア×ホワイトペッパー、美浦・小島茂厩舎)
半姉アンプラグド(3勝)、祖母レッドチリペッパー(重賞2勝、G1で3着)。調教は坂路52秒1-13秒4で、ホープフルS有力の一頭オニャンコポンに先着。デビュー戦から動ける態勢にある。鞍上は池添騎手。
パープライト(牡、ルーラーシップ×ピュアチャプレット、美浦・宮田厩舎)
全姉リリーノーブル(オークス2着、桜花賞3着)。以前は坂路主体だったが、2週前から本追切りはウッドに切り替え、負荷も上がってきている。時計はウッド5F68秒9-12秒3。最終調教で、もうワンランク上げていきたい。鞍上は津村騎手。
エヴェリン(牝、キズナ×ベルカント、美浦・和田正厩舎)
母はフィリーズレビューなど重賞5勝。ウッド5F73秒2-11秒7と終い重点だが、2週前にはウッド5F68秒2を出している。若さが目立つ現状のようだが、そのぶん変わり身の余地も大きい。
●阪神芝1400m
ジュビレオ(牝、ハーツクライ×リリウム、栗東・高橋亮厩舎)
半姉アイスフォーリス(オークス3着)、半兄バレリオ(4勝)。血統的には中長距離のイメージだが、ノド鳴りもあるので短い距離からのスタートとなったようだ。調教はCW68秒3-12秒1と、終いの時計は詰まってきている。
フォーランマリア(牝、キンシャサノキセキ×グランディフローラ、栗東・森田厩舎)
近親エクセラントカーヴ(京成杯AH勝ち馬)。坂路55秒1-13秒4と時計は平凡だが、有馬記念出走のメロディーレーンに先着している
♦12月28日
●中山芝2000m
サンドレス(牝、ハービンジャー×ツルマルワンピース、美浦・大竹厩舎)
母は阪神JF5着。全兄ブラストワンピース(有馬記念勝ち馬)、半姉ホウオウピースフル(フローラS2着)。ウッド5F64秒2-11秒8。内目を回ったとはいえ、好タイムを出してきた。兄姉3頭は全て新馬戦を勝っており、初戦から結果を出したい。鞍上は横山武史騎手。
アクアテラリウム(牡、ハーツクライ×アクアリング、美浦・鹿戸厩舎)
半姉クイーンズリング(エリザベス女王杯勝ち馬)、アクアミラビリス(エルフィンS1着)。ウッド5F68秒9-12秒0と全体時計は遅いが、鹿戸厩舎なら、それほど速い時計を出していなくても大丈夫。普段の運動で、しっかり仕上げられているはずだ。鞍上はCデムーロ騎手。
ミルヴィオ(牝、ディープインパクト×シユーマ、美浦・手塚厩舎)
半兄ブレステイキング(現4勝、チャレンジC3着)。調教はウッド5F68秒3-11秒8。同僚の新馬ローブエリタージュに遅れたが、追走したものなので心配ないだろう。
●阪神芝1600m
ミッキーフローガ(牡、ロードカナロア×キャリコ、栗東・池江厩舎)
おばプリモシーン(東京新聞杯など重賞3勝)。セレクトセール1億6200万円(税込)。調教はCW5F66秒9-11秒5で、古馬3勝クラスの馬に先着。終い11秒5は上々で、差し傾向が強くなりそうな最終日で、末脚を生かしたい。
♦新規入厩
カルセドニー(牝、ロードカナロア×マリアライト、美浦・久保田厩舎)
母は宝塚記念、エリザベス女王杯勝ち馬。半兄オーソクレース(菊花賞2着)
サウンドエフェクト(牝、サトノアラジン×アコースティクス、美浦・稲垣厩舎)
半兄ロジユニヴァース(ダービー馬)
コルドンルージュ(牡、American Pharoah×シャンパンルーム、栗東・斉藤崇厩舎)
母はアメリカ2歳牝馬チャンピオン、ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬
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