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【有馬記念】狙うべきは先行馬か差し馬か?『激走ポジション』から突き抜ける馬はコレだ!
2021/12/26(日)
今年3つ目のG1タイトルを狙うエフフォーリア
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週は有馬記念(G1、中山芝2500m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
<1>隊列は決まりやすく平均ペース
<2>スタミナと切れ味が求められる
逃げ候補の②パンサラッサと⑯タイトルホルダー。この枠の並びなら②パンサラッサがすんなりとハナに立つでしょう。無茶な逃げをするとは思えず、マイペース、すなわち平均ペースで流れると見ます。
⑯タイトルホルダーはスタートから押して番手に取り付くことも、スタンドでゆったりと前に行くことも可能で乗り役の判断ひとつ。僕なら一番早く動き出しそうな⑤ディープボンドを見ながら運びたいですね。
<スタンド前>
②↑
↑
⑯↑
⑮⑤↑
↑
⑪⑦↑
⑩④↑
⑥↑
↑
⑨①↑
↑
⑭⑬⑫↑
⑧③↑
これに続くのが⑤ディープボンドと⑮キセキ。やっぱり切れ味勝負になると分が悪いタイプの馬は予め前の方で立ち回りたいです。スタミナ勝負の要素を強めるために早めに仕掛ける可能性も考えられる2頭です。
中団のやや前目という位置にいるのが⑦クロノジェネシスや⑩エフフォーリア。流れを見ながら脚を溜めます。ある程度の先行力もあるので後手を踏むこともないでしょう。
有力馬たちの大まかな位置関係としては、⑤ディープボンド→⑦クロノジェネシス→⑩エフフォーリア→⑨ステラヴェローチェという構図になるのではないでしょうか。
<3コーナー入口>
②↑
⑤⑯↑
⑮ ↑
↑
⑪⑦ ↑
⑩ ④↑
⑥ ↑
⑨①↑
↑
⑭⑬⑫↑
⑧③↑
3コーナー入り口がだいたい残り800m。有馬記念では残り800~1000m辺りからペースが上がって持久力勝負が始まります。今年は序盤の流れが決して速くならない想定のため、2つ目のポイントでもある“切れ味”という能力も求められるわけです。
<直線入口>
⑯↑
⑤ ↑
⑦⑮ ↑
⑩⑪ ②↑
↑
⑨⑥④①↑
↑
⑭⑬⑫③↑
⑧ ↑
有力馬がそれぞれマークしている馬を見ながら一気に進出していきます。スタミナの余力はもちろん、ペースアップにスッと付いていける切れ味があるかどうかで隊列がバラけていきます。
追い込み馬にとっては少しでも前掛かりのペースになることが望ましいです。自在性がない馬が受け身の立場になってしまうのは仕方のないことです。
⑯タイトルホルダーと⑤ディープボンドがどこまで粘れるか。⑦クロノジェネシス、⑩エフフォーリア、⑨ステラヴェローチェなど差し馬がどこまで前を飲み込むことができるか。見応えのあるレースがイメージできます。(元JRA騎手)
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