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【2・3歳馬情報】良血馬がダービー出走に向け負けられない戦いに挑む!
2022/4/18(月)
クラシック第1冠皐月賞は混戦ムードを断ちジオグリフの勝利で幕を閉じた。3歳戦線は第2冠オークス、ダービーに向けて動き出す。春のビッグレースに出走するためにもう負けられない馬たちが、今週も多く出走。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆4月23日
●新緑賞(1勝クラス)・東京芝2300m
ゼッフィーロ(牡、ディープインパクト×ワイルドウインド、栗東・池江厩舎)
デビュー戦は好位から抜け出し快勝。2連勝を目指した前走だが、雨で渋った馬場に苦しんだか行きっぷりがもう一つ。直線で追い上げたものの、逃げたショウナンマグマは遥か先にゴールを決め、離された2着が精一杯だった。開幕週の馬場で、距離も延長なら、勝ったデビュー戦のように好位置で競馬ができるだろう。鞍上は横山和騎手。
シャーマンズケイブ(牡、ハーツクライ×アナアメリカーナ、美浦・尾関厩舎)
昨年秋は鼻出血になるなど出世が遅れているが、秘めるポテンシャルは高い。前走にしても体を持て余しながら勝っており、まだまだ奥がある。オープンまで出世した半兄メイソンジュニアは短距離で活躍したが、父がハーツクライの当馬は距離も持つタイプ。格上げ初戦から期待したい。
●1勝クラス・阪神ダート1800m
クロステック(牡、ロードカナロア×サプレザ、栗東・大久保龍厩舎)
母はイギリスのGⅠを3勝し、マイルCS3着が2回と、日本でもお馴染みの馬。半兄サトノインプレッサは毎日杯を勝っている。そんな背景から芝でデビューしたが、二桁着順を連発。そこでダートを使ってみると激変。行きっぷりも良くなり、難無く1着ゴールを決めている。血統的な魅力も大きく、まだまだ上積みは見込める。
ヴォルゴグラード(牡、リアルインパクト×マトリョーシカ、栗東・牧田厩舎)
気性的に問題を抱えながらもデビューから3戦は2,6,3着。ブリンカーをつけた前走は、しっかり伸びきって勝利を掴んでいる。これでも本気で走っていないようなので、まだまだ隠しているギアはあるはず。力を出し切れれば、1勝クラスでも好勝負できそうだ。鞍上は藤岡康騎手。
●未勝利・東京芝1600m
シュヴェルトライテ(牝、マツリダゴッホ×シュヴァリエ、美浦・池上厩舎)
母は3勝クラス、兄姉2頭(ゴールドパラディン、プリュムドール)もともに3勝クラスまで出世している。こちらはデビューから3戦未勝利だが、いずれも勝ち馬から大きく負けておらず、前走もクロスマジェスティ(アネモネ1着)相手にクビ差2着に来ている。間隔は開いたが、1週前のウッドでは上り11秒2をマークし、久々でも走れる仕上がりにある。鞍上は横山武騎手。
●未勝利(牝馬限定)・東京芝2000m
ホーリーエンブレム(牝、ロードカナロア×メジャーエンブレム、美浦・田村厩舎)
母はNHKマイルC、阪神JFとGⅠを2勝。デビュー戦は上り33秒2をマークする末脚を繰り出すも、後方から届かず2着。前走は半馬身差の2着と、初勝利に近づいている。テンからグイグイ進む感じではなく、両親の血統以上に距離はこなせそう。小柄な牝馬で、現状は適度に間隔を開け、成長を促しながらの調整。レース当日も馬体はチェックしておきたい。鞍上はルメール騎手。
ベルアヴニール(牝、ディープインパクト×ゴールデンドックエー、美浦・堀厩舎)
全兄にアルバートドック(重賞2勝)、リライアブルエース(5勝、中京記念3着)がおり、POGでもお馴染みの血統。体質の弱さもあり、ここまでデビューが遅れていた。1週前のウッドでは5F67秒2-11秒5の時計をマーク。じっくり仕上げる堀厩舎がゴーサインを出したのだから、初戦から期待していいだろう。鞍上は福永騎手
●未勝利・東京ダート1600m
クオーレドーロ(牝、ジャスタウェイ×キャビーズゴールデンギャル、美浦・上原厩舎)
前走はクビ差2着の惜敗。その前2戦は勝ち馬から1秒以上離されており、ここへ来て良化が窺える。今回はルメール騎手が騎乗と、勝負気配も上昇。初勝利は目前だ。
◆4月24日
●雪うさぎ賞(1勝クラス)・福島芝1200m
セリノーフォス(牝、ダイワメジャー×スキア、栗東・本田厩舎)
半兄ヴァンドギャルドは、富士Sに勝ち、2年連続で挑戦したドバイターフでは2,3着と好走している。マイルでデビューしたが芳しい成績は残せず、距離短縮し1200mで真価発揮。3走前に初勝利を挙げ、前走のあざみ賞では2着に入線している。その後休養を入れ、リフレッシュして迎える今回。初勝利を飾った舞台で、2勝目を目指す。鞍上は荻野極騎手。
●未勝利・東京芝2400m
ルヴェルディ(牡、ディープインパクト×エクセレンスⅡ、美浦・木村厩舎)
デビュー2戦は1番人気ながら6,4着と人気を裏切る結果が続いたが、2戦目は勝ち馬から0・3秒差に詰め、内容は向上している。最終追い切りをポリトラックで行っているように現状は成長途上だが、そのぶん伸びしろは大きい。半兄レクセランスはオープンで活躍しており、弟も追いかけていきたい。
●未勝利・東京芝1400m
マンドローネ(牝、ハーツクライ×マンドゥラ、美浦・尾関厩舎)
近親にワールドプレミア(菊花賞、天皇賞・春勝ち馬)、ワールドエース(重賞2勝)がいる血統。新馬戦は1番人気の支持に応えられず5着止まりだが、この中間はデビュー前よりも稽古の動きに迫力が出ており、変わるなら2戦目のここか。鞍上はルメール騎手。
サクラオーラ(牝、シルバーステート×サクラクローバー、美浦・田中博厩舎)
ダービー馬サクラチヨノオーをはじめサクラホクトオー、サクラプレジデントなど多くの活躍馬を出したサクセラセダンの一族。ベテランPOGファンの中には、お世話になった人もいるはずだろう。母も5勝して、オープンクラスまで出世している。新馬戦に間に合わず、既走馬相手の未勝利戦でデビューし、クビ差2着。前走も3着と好走が続いており、いつでも勝てるだけの状況にある。
◆2歳新規入厩
エゾダイモン(牡、ハーツクライ×メジロツボネ、栗東・武幸厩舎)
半兄グローリーヴェイズ(GⅠ香港ヴァーズ2勝)、セレクトセール1億8150万円(税込)
スティーロポリス(牡、リアルスティール×マザーウェル、栗東・西村厩舎)
半兄タイセイトレイル(アルゼンチン共和国杯2着)、祖母シンコウラブリイ(マイルCS勝ち馬)
スピニングワイルドキャットの20(牡、父ロードカナロア×スピニングワイルドキャット、栗東・安田隆厩舎)
全兄ダノンスマッシュ(高松宮記念、香港スプリント勝ち馬)
アイスグリーン(牡、モーリス×グリューネワルト、栗東・池添学厩舎)
半兄ディアンドル(重賞2勝)
キングズレイン(牡、ルーラーシップ×タッチングスピーチ、美浦・手塚厩舎)
母はローズS勝ち馬。おじサトノルークス(菊花賞2着)
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