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【2・3歳馬情報】日本ダービーへの最終便!プリンシパルSに素質馬続々登場!
2022/5/2(月)
いよいよ月末にはクラシック第2戦日本ダービーが控える。NHKマイルCから日本ダービーを目指す馬もいるが、今週は実質、最終便となるトライアルレースのプリンシパルSに出走を予定している有力馬を中心に厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆5月7日
●プリンシパルS(リステッド)・東京芝2000m
ショウナンマグマ(牡、ザファクター×レッドメアラス、美浦・尾関厩舎)
前走の1勝クラスで一変。好スタートから積極的に出ると、道中は後続を離しての逃げ。3~4コーナーで後続が迫るも、直線で再度突き放し、終わってみれば8馬身差の圧勝。勝ちタイムの1分48秒4(中山芝千八)も、雨で良馬場発表以上に重くなった馬場を考えれば上々だ。もしダービー出走切符を獲得すれば、大逃げを打つ可能性もあるので、キーとなる存在だ。
ドーブネ(牡、ディープインパクト×プレミアステップス、栗東・武幸厩舎)
朝日杯FS7着後は、距離を伸ばしてスプリングS出走も6着。ただ先行馬や内を衝いた馬が上位独占する中、唯一後方外から差を詰めており、着順以上に内容は良かった。距離延長で折り合いが懸念させるが、うまく我慢できれば上位も見えてくる。
セレシオン(牡、ハーツクライ×クルソラ、栗東・友道厩舎)
新馬、梅花賞と2連勝。特に梅花賞は、口向きの悪さからゴール前はジョッキーが追いづらくなる場面もありながら、強引に差し切りを決めるあたりに高い資質を感じさせる。ただ前走のすみれSも、梅花賞同様に直線でフラフラし、しっかり力を出し切れないまま終わっている。今回はブリンカーを着用予定。調教ではこれまで以上に速い上りをマークしているように、動きは良化。レースでもスムーズに走れれば、勝機も生まれる。
●1勝クラス・東京芝1400m
スクルトゥーラ(牝、ロードカナロア×カービングパス、美浦・鹿戸厩舎)
母は3勝。おじコディーーノ(重賞2勝)、おばチェッキーノ(フローラS勝ち馬、オークス2着)。「フェアリーSや前走にしても、中山の坂では最後に苦しくなり、終いの弾け方がひと息。新馬戦は東京で勝っているように、パワーがついていない現状は、軽い芝がベターか」とは現地記者の話。前走の1勝クラスは、新人の西塚騎手が騎乗して3着。ミスをしたわけではないが、今回は横山武史騎手に乗り替わり、勝負気配は高まっている。強い競馬を見せた新馬戦と同じコースで、2勝目を決めたい。
●1勝クラス・中京芝1600m
アストロフィライト(牝、ディープインパクト×ウェイヴェルアベニュー、栗東・中内田厩舎)
半兄グレナディアガーズ(朝日杯FS勝ち馬)。新馬戦は派手な追い込み勝ちで、一部では桜花賞候補誕生と早すぎる声も聞いたが、2戦目の白梅賞で4着に敗れトーンダウン。その後は無理せずクラシックは諦め、間隔を開けて3戦目に臨む。1週前は手応え十分に1F11秒3をマークし仕上がりは上々。平場戦だけに、堅実に勝利をおさめたい。
●未勝利・東京芝1600m
テールデトワール(牝、キングカメハメハ×レーヴデトワール、美浦・金成厩舎)
母は紫苑S1着。おばレーヴディソール(阪神JF勝ち馬)、おじレーヴミストラル(GⅡ2勝)、アプレザンレーヴ(青葉賞勝ち馬)。昨秋のデビュー戦は1番人気の支持に応えられず5着。その後は休養を入れて成長を促し、半年近く間隔を開けて2戦目を迎える。前走からどれだけ変わったか、注目の一戦だ。
●未勝利(牝馬限定)・新潟芝2000m
ゲーテローズ(牝、ノヴェリスト×ローズバド、栗東・武英厩舎)
母は重賞2勝、GⅠ2着3回。半兄ローズキングダム(ジャパンC、朝日杯FS勝ち馬)。短距離の2戦は着外も、中距離に変えてからは2,3,4,2着と安定。前走も、勝ったディナースタが強すぎただけで、時計的には勝ちに等しい。2走前の重馬場のレースは勝ち馬から離されており、できれば良馬場希望。これが叶えば、いつでも未勝利戦は勝てる存在だ
●未勝利・新潟芝1400m
レイフル(牝、ドゥラメンテ×シェレズレイ、美浦・木村厩舎)
半姉レイパパレ(大阪杯勝ち馬)、半兄シャイニングレイ(重賞2勝)。デビューから2戦は3,4着。非力な面もあり、間隔を開けながら使っている。姉のレイパパレも2戦目を迎えた時は3歳の6月と遅かったので、この馬もこれから良化を見せていくことを期待したい。
◆5月8日
●未勝利・東京芝2300m
ゴーシェナイト(牡、キングカメハメハ×モルガナイト、美浦・黒岩厩舎)
半兄ブラックスピネル(東京新聞杯勝ち馬)、ベスビアナイト(現4勝)、半姉インフィナイト(サウジアラビアRC2着)、モーヴサファイア(5勝)。デビューから2戦、いずれも1番人気で3、5着。いいところまでは来るものの現状は決め手不足。ダート戦へ向かう話もあったが、距離延長での芝を選択した。「やや奥手で背腰にまだ緩さがあるだけに、パンとしてくるのは秋以降か。それでも能力的には高いモノがあり、未勝利で終わる器ではない。切れよりも持久力型。距離を延ばして良さが出るか」とは現地記者の話、鞍上に名手レーン騎手を迎え、あと一押しを図る。
●未勝利・東京芝1800m
カルセドニー(牝、ロードカナロア×マリアライト、美浦・久保田厩舎)
母は宝塚記念、エリザベス女王杯勝ち馬。半兄オーソクレース(菊花賞2着)。元よりゆっくり作っていく方針で、12月に入厩し、ゲート試験合格後は放牧に出し、4月半ばに再入厩。いよいよデビューを迎える。「母も大器晩成型で、同馬も本番は古馬になってからだろうが、走らせると加速する際のアクションが良く、スピード能力は確か」と現地記者の話。既走馬相手と厳しい状況だが、素質でカバーしたい。鞍上は横山武史騎手。
●未勝利(牝馬限定)・中京芝2000m
エピプランセス(牝、エピファネイア×サングレアル、栗東・池添学厩舎)
母はフローラS勝ち馬、おばブエナビスタ(GⅠ6勝)、ジョワドヴィーヴル(阪神JF勝ち馬)。2走前はハナ差2着。単勝1倍台に推された前走で初勝利を決めたかったが、勝ち馬から離れた5着。強風に苦しめられたところもあったようだ。未勝利戦も手薄になってきており、2走前の走りができれば、今度こそ勝利が見えてくる。鞍上は浜中騎手
◆新規入厩
ディオファントス(牡、モーリス×ディオジェーヌ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄リブースト(現2戦2勝)
イコノスタシス(牡、モーリス×パストフォリア、美浦・古賀慎厩舎)
母は4勝、半姉サブライムアンセム(フィリーズレビュー勝ち馬)、おじコディーノ(重賞2勝)、おばチェッキーノ(フローラS勝ち馬)
ウォーハンマー(牡、リアルインパクト×フラーテイシャスミス、美浦・宮田厩舎)
半兄ベストウォーリア(交流GⅠ南部杯2勝)
フォトンブルー(牡、ハーツクライ×シルヴァースカヤ、栗東・武幸厩舎)
半兄シルバーステート(5戦4勝)、全兄シルヴェリオ(現3勝)。セレクトセール1億4850万円(税込)
スマートジェイナ(牝、ロードカナロア×スマートレイアー、栗東・大久保龍厩舎)
母は重賞4勝、秋華賞2着
レキシールーの20(牡、ロードカナロア×レキシールー、栗東・中内田厩舎)
半兄ダノンスコーピオン(アーリントンC勝ち馬)
リッスンアップ(牝、リアルスティール×リッスン、栗東・藤岡厩舎)
半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(菊花賞2着)
ネアセリーニ(牡、ハーツクライ×スウィートリーズン、栗東・高野厩舎)
半兄ディマスティマ(5勝、京成杯3着)
ルクルス(牡、ハーツクライ×チリエージェ、栗東・松永幹厩舎)
半兄ハクサンムーン(重賞3勝、GⅠ2着2回)
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