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【2歳馬情報】G1馬3頭を輩出した名牝の子など良血馬たちが多数登場!
2022/10/3(月)
ついに秋のGIシリーズがスタートし、今週からは東京、阪神競馬が開幕。兄姉にG1馬をもつ期待の2歳馬たちも出走を予定している。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆10月8日
●東京芝1800m
レヴォルタード(牡、エピファネイア×バウンスシャッセ、美浦・手塚厩舎)
母は重賞3勝、オークス3着。おばコントラチェック(重賞3勝)、おじムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)。今年の春の時点で、エピファネイア産駒の中では特に名前が挙がっていた評判の一頭。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、ウッド5F83秒5-67秒2-12秒2。9月10、14日にも近い時計を出し、上りは12秒を切っていたことから、仕上がりは良好と見ていいだろう。鞍上はルメール騎手。
●東京芝1600m(牝馬限定)
パルティキュリエ(牝、キタサンブラック×エクセレンスⅡ、美浦・田中博厩舎)
半兄レクセランス(現3勝、すみれS1着)、半姉エクセランフィーユ(3勝)。調教はウッドで5F70秒程度、終い重点に1F12秒を切るレベルの時計を2週連続で出している。「まだそこまで速いタイムは出していないが、格上の古馬と併せても互角以上の動き。半兄ら同様に芝向きのフットワークで軽さが目立つ」とは記者の話。鞍上はルメール騎手。なお10日のマイル戦に回る可能性もある。
ビヨンドザヴァレー(牝、イスラボニータ×リリーオブザヴァレー、栗東・橋口厩舎)
半兄ヴァンキッシュラン(青葉賞勝ち馬)、半姉リリーピュアハート(現3勝)。CW6F83秒1-67秒2-11秒9で、併せた相手に大きく先着。2週続けて水準レベルの時計は出ており、仕上がりは順調だ。鞍上は横山典騎手。
レーベンスベルーフ(牝、ハーツクライ×ライフフォーセール、美浦・黒岩厩舎)
半姉ダノンファンタジー(阪神JF勝ち馬)。調教はウッド6F81秒3-66秒4-12秒0 内目を回ったとはいえ、6F81秒台なら上々。兄姉6頭の多くはデビュー戦で上位に来ているが、勝ち星は無し。きょうだい初の新馬勝ちを決めたい。
プレザントロンドン(牝、ロードカナロア×ダイワエルシエーロ、美浦・斎藤誠厩舎)
母はオークス勝ち馬。おじグレーターロンドン(中京記念勝ち馬)、ビッグプラネット(重賞2勝)。坂路からウッド主体に変えて中身も向上。ウッド6F83秒1-67秒6-12秒6で、併せた相手に大きく先着している。
グレイウェザーズ(牝、キンシャサノキセキ×ダートムーア、美浦・西田厩舎)
母は4勝(交流GⅡエンプレス杯3着)。おじフラムドパシオン(5勝、UAEダービー3着)。血統的にはダートのイメージだが、まずは芝でスタート。調教は時計こそ目立たないものの、1週前は併せ馬で先着している。
オーグメントコード(牝、エイシンヒカリ×プライマリーコード、美浦・鈴木慎厩舎)
母は1勝。近親クロノジェネシス(宝塚記念2回などGⅠ4勝)、ノームコア(ヴィクトリアマイル、香港CとGⅠ2勝)。1週前はウッド5F70秒0-12秒5と大人しい内容だったが、2週前のウッドでは5F69秒0-11秒8と、1F12秒を切る時計で締めている。
●東京ダート1300m
アイノセンシ(牡、ドゥラメンテ×スターズアラインド、美浦・牧厩舎)
半姉テオレーマ(交流GⅠJBCレディスクラシック勝ち馬)、半兄ハーモニーマゼラン(現3勝)。1週前は坂路54秒2-12秒9だが、2週前は坂路52秒8-12秒5の好時計が出ている。なお、同週のダート1400mに回る可能性もある。
ニジュウダンサー(牝、ミッキーアイル×カクタスペア、美浦・尾関厩舎)
半姉ヴィータアレグリア(交流GⅢ勝ち馬)。調教はウッド5F84秒8-67秒1-12秒4を余力十分にマーク。まだまだ時計を詰める余地はある。
●阪神芝1600m(牝馬限定)
トラミナー(牝、サトノダイヤモンド×サマーハ、栗東・藤原英厩舎)
半兄シャケトラ(GⅡ3勝)、半姉モルジアナ(4勝)、ラスール(現2勝)。セレクトセール1億1000万円(税込)。1週前は終い重点だが、2週前はCW6F80秒0-64秒5-12秒1の好時計を楽にマーク。初戦から好勝負できる態勢にある。
デューデット(牝、モーリス×デニムアンドルビー、栗東・友道厩舎)
母は重賞2勝、GⅠジャパンC、宝塚記念ともに2着。1週前はポリトラックで6F70秒を切る時計。2週前はCWで5F70秒8-11秒6で、新馬のグランヴィノスに遅れたが、相手が悪かっただけで、終いの時計は出ている。「馬体は大き過ぎず、小さ過ぎずの標準。稽古はスピードに乗る際の加速が良く、マイルの適性は合うイメージ。友道厩舎だけに中距離まで保つかも」とは記者の話。鞍上は福永騎手。
レモンオーラ(牝、ハーツクライ×コッパ、栗東・須貝厩舎)
母は北米GⅢ勝ち馬。半兄トゥードジボン(現2勝)。2週前のCWは5F67秒0-11秒6と好内容。1週前は坂路53秒3-12秒5と、デビューへ向けいい形で進んでる。鞍上は吉田隼人騎手。
●阪神ダート1800m
ヴァレーニュ(牡、ダイワメジャー×ギュイエンヌ、栗東・西村厩舎)
半兄オーヴェルニュ(重賞2勝)、ヴォージュ(7勝)。CW6F83秒0-67秒7-11秒9。時計は悪くないが、3頭併せで遅れている。活躍した2頭の兄は古馬になって大成しており、この馬も焦る必要はない。
ミッキーゴーゴー(牡、ドゥラメンテ×ポジティブマインド、栗東・音無厩舎)
母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオン。坂路51秒7-13秒2で、併せた新馬に先着。終いはかかったが、51秒台で走れれば合格点だ。
◆10月9日
●東京芝2000m
フリームファクシ(牡、ルーラーシップ×ライツェント、栗東・須貝厩舎)
半姉ディアドラ(秋華賞、イギリスGⅠナッソーS勝ち馬)、半兄オデュッセウス(POG期間内にオープン特別2勝)、リューベック(現2勝、ニュージーランドT3着)。セレクトセール1億5400万円(税込)。調教はCW6F81秒5-66秒4-11秒7。厩舎の期待もかなり高いようで、先々まで注目。鞍上は川田騎手
サトノトルネード(牡、ハーツクライ×タイタンクイーン、美浦・国枝厩舎)
半兄ストロングタイタン(鳴尾記念勝ち馬)、ミラアイトーン(6勝)、半姉ギルデッドミラー(現3勝、NHKマイルC3着)。調教はウッド6F84秒9-67秒3-12秒0。「父譲りの幅のある馬体で、いかにもクラシックディスタンス向き。キャンターにいくと柔軟性を感じさせる動きで、バネのある弾むフットワーク。大物感が漂う1頭」とは記者の話。国枝厩舎ゆえに新馬戦は微妙に思えるが、兄姉4頭は全てデビュー勝ちをしており、初戦から好結果を期待したい。鞍上はルメール騎手。
ディアサクセサー(牡、モーリス×メジャーフォルム、栗東・松永幹厩舎)
母は3勝。近親ショウワモダン(安田記念勝ち馬)。調教はCW6F81秒2-65秒2-12秒2の好時計をマーク。2週前の坂路でも52秒8-12秒1と終いに速い時計を出しており、初戦から期待がもてる。
●東京ダート1600m
エプルシャージュ(牡、Justify×シャンパンルーム、美浦・木村厩舎)
母は北米GⅠブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬。ウッド6F83秒1-66秒7-12秒2で、古馬3勝クラスに遅れ。600キロを超える超大型馬で、まだ身体を持て余している面があるのだろう。鞍上はルメール騎手。
サンクメダイユ(牡、キズナ×サンクボヌール、美浦・田村厩舎)
母は2勝。半姉ストキャスティーク(現2勝)。調教はウッドコースが中心で、1週前は5F67秒4-12秒2。少しずつ時計も詰めている。鞍上は戸崎騎手。
●阪神芝1800m
ミスティックパワー(牡、サトノアラジン×ダーリング、栗東・新谷厩舎)
近親リトルアマポーラ(エリザベス女王杯勝ち馬)。ここ2週は横山典騎手が調教をつけ、1週前はCW6F81秒0-66秒6-12秒6の好時計をマークしている。
ツィスカリーゼ(牡、リオンディーズ×アンドリエッテ、栗東・牧田厩舎)
母はマーメイドS勝ち馬。近親ラーゴム(きさらぎ賞勝ち馬)。調教は、CW6F81秒7-67秒6-12秒3で、併せた2頭に先着している。
エドワーズクラウン(牡、サトノクラウン×ネオヴィクトリア、栗東・大久保龍厩舎)
母は2勝。近親ベッラレイア(フローラS勝ち馬、オークス2着)。2週前の坂路は平凡だったが、1週前はCW6F84秒1-68秒7-12秒0で併せた古馬に先着と、良化が窺える。
シテ(牡、エピファネイア×ラクアミ、栗東・石坂厩舎)
母は3勝。おじモンドキャンノ(京王杯2歳S勝ち馬)、カリボール(4勝)。調教はCW5F81秒7-66秒9-12秒4。併せて遅れたが、相手は古馬オープン馬。6F81秒台も出ており、中身は悪くない。鞍上は鮫島克駿騎手。
◆10月10日
●東京芝1600m
エピメテウス(牡、モーリス×リングネブラ、美浦・堀厩舎)
母は3勝。半兄ヴェイルネビュラ(現2勝、ジュニアC1着)、おじウェスタールンド(アンタレスS勝ち馬、チャンピオンズC2着)。調教はウッド6F82秒8-65秒4-11秒4。派手な時計を出すことが少ない堀厩舎だけに、この時計は速い。初戦から期待を賭けても良さそうだ。
●阪神芝2000m
グランヴィノス(牡、キタサンブラック×ハルーワスウィート、栗東・友道厩舎)
半兄シュヴァルグラン(ジャパンC勝ち馬)、半姉ヴィブロス(秋華賞、ドバイターフ勝ち馬)、ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2勝)。調教はCW6F81秒9-66秒0-11秒5。因みに上り3Fの35秒9は記憶が正しければ、今年のデビュー前の馬のCW上り3Fの最速(因みに、これまでの3Fベストはオープンファイアの36秒0)。これでも、現状はまだまだ太いというのだから恐れ入る。きょうだい4頭目のGⅠウイナーへ、期待は高まるばかりだ。鞍上は川田騎手。
アッシュフォード(牡、ハーツクライ×ハーレクイーン、栗東・藤原英厩舎)
母はGⅠイギリスオークス3着、GⅠアイルランドオークス3着。2週前はCWで6F80秒を切る速い時計を出し、1週前はCW6F84秒0-68秒4-11秒6をマークしている。なお直前調教の内容によっては、デビューを1週伸ばす可能性もある。
ティムール(牡、キズナ×ホワイトローズⅡ、栗東・中竹厩舎)
母は北米GⅢ勝ち馬。調教はCW6F81秒5-67秒4-12秒1。2週前にもCW6F80秒をマークしており、脚力、仕上がりともに評価できる。
◆新規入厩
メズマライジング(牝、ディープインパクト×フォルト、栗東・藤原英厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。
ジュールヒート(牝、ロードカナロア×ジュールポレール、栗東・西園厩舎)
母はヴィクトリアマイル勝ち馬。おじサダムパテック(マイルCS勝ち馬)
ディンディンドン(牡、ドゥラメンテ×ベルアリュールⅡ、栗東・杉山晴厩舎)
半姉アドマイヤリード(ヴィクトリアマイル勝ち馬)、全姉ベルクレスタ(アルテミスS2着)。セレクトセール1億1550万円(税込)
カフジクロストリ(牡、ダイワメジャー×ウィキッドリーパーフェクト、栗東・矢作厩舎)
半兄ハートレー(ホープフルS勝ち馬)
ウォーターハウス(牡、ロードカナロア×ショウナンパンドラ、栗東・高野厩舎)
母はジャパンC、秋華賞勝ち馬
フローレスビート(牡、モーリス×フローレスダンサー、美浦・田中博厩舎)
半兄バジオウ(プリンシパルS1着)
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