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【2歳馬情報】ディープ産駒最終世代の一頭。今週も期待の良血馬たちがデビュー!
2022/11/7(月)
阪神競馬場にて、最強牝馬決定戦G1・エリザベス女王杯が開催される今週末。活躍馬を近親にもつ良血馬やディープインパクトの貴重なラストクロップなど、期待の2歳馬たちも続々とデビューを予定している。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆11月12日
●東京芝1600m(牝馬限定)
ライトクオンタム(牝、ディープインパクト×イルミナント、栗東・武幸厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。2週前はCWで6F83秒6-11秒8を余裕でマーク。1週前は芝で追われ、動きは良かったようだ。貴重なディープインパクト産駒最終世代の一頭。唯一デビューしているオープンファイアは、父譲りの末脚で先日のアイビーSでも3着に押し上げ、将来が期待されている。本馬も牝馬クラシック戦線に乗って欲しい。鞍上はルメール騎手。
●東京ダート1600m
クロックフォード(牡、ロードカナロア×オメガインベガス、美浦・高木厩舎)
母は交流GⅡ関東オークス2着。おじアメリカズカップ(きさらぎ賞勝ち馬)、キングオブドラゴン(現4勝)。11月5日の東京ダート1600m戦を予定も除外となり、ここへ回る予定。既にウッド5F67~68秒台、1F11秒台後半の時計を4本出しており、除外でデビューが伸びた分も含め、他馬以上の仕上がり。初戦から結果を出したい。鞍上は菅原明騎手。
●阪神芝1600m
ケイデンシーマーク(牝、ロードカナロア×インダクティ、栗東・安田隆厩舎)
全兄ケイデンスコール(現4勝、重賞3勝、NHKマイルC2着)、半兄インダストリア(現2勝、ジュニアC1着)。調教は坂路で53秒0-11秒9。合わせた古馬に僅かに遅れたが、終い1Fの11秒9は高く評価できる。鞍上はCデムーロ騎手。
エンファサイズ(牡、リアルスティール×ファビュラスセンス、栗東・四位厩舎)
半姉ファビュラスギフト(3勝)、おじシャドウゲイト(シンガポールGⅠ勝ち馬)、サトノタイガー(交流GⅠJBCスプリント2着)。2週前はCW6F83秒1-11秒4。1週前は4F51秒0-11秒5。どちらも遅れてはいるものの、大きく追走したもので、終いの時計も目立っている。鞍上は藤岡康騎手。
ヴィヴィッシモ(牡、ジャスタウェイ×エスティタート、栗東・松永幹厩舎)
母は5勝、シルクロードS2着。おじフラガラッハ(中京記念2勝)、フェルメッツァ(5勝、重賞3着2回)、おばイリュミナンス(4勝、クイーンS3着)。調教はCW6F84秒4-12秒2。ここまで派手な時計は出ていないが、坂路を含め終いの時計は悪くない。鞍上は武豊騎手。
アウトレンジ(牡、レガーロ×クイーンパイレーツ、栗東・大久保龍厩舎)
父は交流GⅠ全日本2歳優駿で2着。半兄ハピ(現3勝、シリウスS2着)。坂路でも早くから水準レベルの時計を出していたが、CWに変わっても動きは良好で、1週前は6F81秒4-11秒7の好時計をマーク。兄のハピはデビューから3連勝を記録したが、本馬も早くから動けそうだ。なお翌日の東京芝1800m戦の可能性もある。
●阪神ダート1800m
サンデーファンデー(牡、スズカコーズウェイ×ファーストレディ、栗東・音無厩舎)
おじイッシンドウタイ(マーチS2着)、近親ラブミーチャン(GⅠ含む交流重賞5勝)。坂路51秒8-12秒8と上りは少々かかったが、51秒台を出していれば合格点だ。
●福島芝2000m
パルメリータ(牝、スクリーンヒーロー×カニョット、栗東・西園厩舎)
母はアルゼンチンのGⅠ勝ち馬。調教は坂路52秒0-12秒2の好時計をマーク。前進気勢が強いという話なので、2000mで折り合いがとれるかが鍵になる。鞍上は角田和騎手。
サスティーン(牝、ハービンジャー×ゼマティス、美浦・武藤厩舎)
おじロジユニヴァース(日本ダービー勝ち馬)。坂路中心だったが、1週前はウッドに切り替え、5F67秒6-12秒1。3頭併せで大きく追走し、併入を果たしている。夏の函館でも時計を出しており、仕上がりは進んでいるはずだ。鞍上は武藤騎手。
サンスノーフレーク(牝、ジャスタウェイ×シナル、美浦・鹿戸厩舎)
半兄サンアップルトン(現4勝、アルゼンチン共和国杯3着)、サンストックトン(現3勝)。ウッド6F69秒0-12秒3と時計は目立たないが、9月末から時計を出し、乗り込み量は豊富だ。
◆11月13日
●東京芝1800m
ソールオリエンス(牡、キタサンブラック×スキア、美浦・手塚厩舎)
半兄ヴァンドギャルド(富士S勝ち馬、GⅠドバイターフ2着)。ウッド6F83秒7-11秒2で、併せた古馬に先着。終い1F11秒2は強烈で、美浦の中でも特に調教が目立つ一頭。当週デビューの目玉的存在だ。「加速の際のフットワークが抜群で、稽古の動きが目立つ。稽古をつけたジョッキーも背中の良さを評価。大物感ある一頭」と記者の話。鞍上は田辺騎手。
レーベンスティール(牡、リアルスティール×トウカイライフ、美浦・田中博厩舎)
母は4勝。半姉ルーチェデラヴィタ(コスモス賞1着)。1週前はウッド6F84秒4-11秒7。2週前はウッド6F82秒台を出しており、仕上がりは順調だ。鞍上はマーガント騎手。
●東京芝1600m
トラマンダーレ(牡、ドゥラメンテ×テルアケリー、美浦・鹿戸厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。調教はウッド6F82秒7-12秒4。「ガチッとした目立つ馬体の持ち主。前進気勢の強い仕草。この厩舎らしく稽古は馬なり中心で、攻めは軽めでもスピード能力はかなり高そう」と記者の話。鞍上はマーカンド騎手。
サトノガレオン(牡、ロードカナロア×スウィーティーガール、美浦・堀厩舎)
半姉エレファンティネ(現2勝)。調教はウッド6F84秒4-11秒3。2週前に比べても終い1Fの時計を大きく詰めており、デビューへ向け上昇が感じられる。なお翌週デビューの可能性もある。
●阪神芝1800m
ジュンフカリ(牡、ドゥラメンテ×ジュントップヒトミ、栗東・友道厩舎)
全兄ジュンブルースカイ(現2勝、東京スポーツ杯2歳S3着)。CW6F84秒4-11秒6の時計をマークし、3頭併せで劣ったが、相手は古馬オープンのレッドジェネシス、新馬勝ちの素質馬ルモンドブリエなら仕方ない。2週連続で1F11秒台半ばの時計は出ており、中身は悪くない。
メグスタス(牝、ドレフォン×ディアデラノビア、栗東・森田厩舎)
母は重賞3勝、GⅠ3着3回。半姉ディアデラマドレ(重賞3勝)、半兄ドレッドノータス(重賞2勝)など、兄姉にオープン馬が5頭。調教は、坂路56秒2-12秒3。「均整の取れたバランス良い馬体。この血統らしく、やや頭を高くしての走りだが、気の勝った真面目な性格。気性のコントロールが利けば中距離まで保ちそう」と記者の話。鞍上は坂井騎手。
ダズリングブレイヴ(牡、Saxon Warrior×リリーズキャンドル、栗東・斉藤崇厩舎)
母はフランスGⅠ勝ち馬。調教は坂路で53秒7-12秒4。ダートの新馬戦を圧勝したヤマニンウルスを追走し、併入に持ち込んでいる。鞍上はCデムーロ騎手。
◆新規入厩
フラットコール(牝、キンシャサノキセキ×レイズアンドコール、美浦・宮田厩舎)
全兄モンドキャンノ(京王杯2歳S勝ち馬、朝日杯FS2着)、半兄カリボール(現3勝)
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