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【エリザベス女王杯】狙うべきは先行馬か差し馬か?『激走ポジション』から突き抜ける馬はコレだ!
2022/11/13(日)
3連勝で古馬撃破を狙うスタニングローズ
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週はエリザベス女王杯(G1、阪神芝2200m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
- ①逃げ馬は明確で平均ペース
- ②前有利を意識して比重は前に
一貫して逃げている②ローザノワールがココでも行きます。距離延長で無謀なことはしないでしょうから平均ペースと読みます。
これに⑨ウインキートスや⑩スタニングローズ、⑬ウインマリリンといった堅実な先行馬が続きます。
阪神芝2200mは1コーナーまでが長いので、無理せず自分のペースで取りたいポジションに収まれるのが特徴です。
④デアリングタクトは以前のような切れ味が感じられませんが、それを補うように先行することができれば能力を生かし切れるはず。
⑱ジェラルディーナは内の様子を見ながらどこかで馬群に入りたいクチ。C.デムーロ騎手なら馬場状態に応じながらソコソコ前目の位置に収まるでしょう。
1コーナー入口
②↑↑
⑬⑩⑨↑
⑤④①↑
⑱⑰ ↑
↑
⑪⑥③↑
⑯⑧⑦↑
⑭ ↑
⑮⑫↑
内回りコースは最後の直線が短いため、終始後方にいるような競馬で勝つのは難しいです。
ジョッキーもそのことは分かっていますし、雨で切れ味が削がれるようなら前に前に、早め早めに動いて行きます。ただ、そうすると比重は前に傾くので、ハードな流れでしっかり粘り切れる馬がどれだけいるのか?という話になってきます。
馬場が渋れば外国馬⑤マジカルラグーンにチャンスが回ってきてもおかしくありません。堅い走りをする馬は柔らかい馬場に爪が刺さるような感じで走りやすいんです。
③ピンハイのような切れ味、瞬発力で勝負するタイプにとってパワー勝負は不利になってしまいます。良馬場なら内から鋭く割って伸びてくる不気味さがあります。
⑪ナミュールの位置取りは鞍上の考え方次第でしょう。テンから行かない競馬が続いているので、ここも無理せず控えて終い勝負に徹するのでは?前走を使って馬は良くなっています。
後方待機組からすると「前でどんどんやりあってくれ」という心境です。前が苦しくなったところを交わしてどこまで上位に来れるか。
大舞台でも腹をくくった乗り方ができる外国人騎手も不気味ですね。
直線入口
②↑⑬⑩⑨ ↑
⑤④ ↑
⑱ ⑰① ↑
↑
⑯⑪⑥③ ↑
⑭⑧⑦ ↑
↑
⑮⑫ ↑
先行馬は逃げ馬に並びかけるような形で直線を向くことになります。そこで手応え良く回って来られる馬が最後まで上位争いに加わります。
⑩スタニングローズは前走よりも体調アップしているように映ります。連勝できるということは成長し続けている証拠です。前目で運べて瞬発力を使えるように高い能力を持っていますから、ここでも先に抜け出せるのではないでしょうか。
当日、伸びやすい馬場を上手く通れるか、渋った場合は道悪適性があるか、という未知の部分もありますが、引き締まった展開で各馬が能力を出し尽くす名勝負が期待できます。
(元JRA騎手)
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