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【3歳馬情報】G1馬2頭を姉に持つ超良血馬がデビュー!
2023/4/24(月)
「新」京都競馬場も2週目。再びG1シリーズが始まる中、3歳戦もクラシックに向け見逃せないレースが続く。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆4月29日
●1勝クラス・東京芝1600m
ライツオブキングス(牡、エピファネイア×マキシマムドパリ、美浦・鹿戸厩舎)
デビュー3戦目の前走で初勝利。前評判を考えると、もっと早く勝ち上がれるレベルの馬だが、時間がかかったぶんの鬱憤を晴らすような楽勝だった。「母は愛知杯、マーメイドSの勝ち馬。大柄でガッチリとした好馬体。母系は奥手の血筋で本格化は秋以降と思われる。今後、中距離で頭角を現してきそうな一頭」と記者の話。前走内容から格上げ初戦は問題なし。POG的にも、確実にもう1勝いただきたい。鞍上はルメール騎手。
ラテラルシンキング(牡、ハービンジャー×サプルマインド、美浦・黒坂厩舎)
新馬戦は逃げ切り。2戦目の中山マイル戦はスタートで遅れるも、二の脚の速さで先頭に。しかし2番手のエエヤンが早めに併せてくると、これが影響したか最後は苦しくなり4着。勝ったエエヤンは次走でニュージーランドTを制しており、相手が悪かった。すんなり逃げられれば、ゴール前のしぶとさも増すだろう。鞍上は松山騎手。
●1勝クラス・京都芝1400m
アルーリングビュー(牝、イスラボニータ×アルーリングライフ、栗東・吉村厩舎)
前走のエルフィンSは1番人気も5着。0・1秒差のコナコーストは桜花賞で2着、時計差無しのシングザットソングはフィリーズレビューを勝っているのだから、内容は悪くない。「祖母にアルーリングタクト(小倉2歳S勝ち馬)がいる血統。短距離型の母系に加えて、父もスピード豊かなタイプだけに、この距離は最適の印象。リニューアルされた京都はスピード優先の馬場が予想されるが、この馬には向くはず」と記者の話。鞍上は武豊騎手。
●1未勝利・東京芝1800m
ゴールドシーン(牡、エピファネイア×ローガンサファイア、美浦・林厩舎)
3月12日の未勝利戦でデビュー。出遅れて後方からの競馬となったが、3コーナー過ぎから押し上げ、長くいい脚を使って3着に入線。既走馬相手なら上々の結果だ。叩き2戦目で、前走以上の走りを期待したい。なお翌日の東京芝2000m戦に回る可能性もある。
●未勝利・東京ダート1600m
エプルシャージュ(牡、Justify×シャンパンルーム、美浦・木村厩舎)
600キロを超える大型馬。デビューから3戦全て東京ダートマイル戦に出走し6、5、3着。馬体重は増え続けたが、勝ち馬との差を着実に詰め、順調に上昇を示している。中山戦をスルーし、今度も東京ダートマイル戦をターゲット。そろそろ勝ち上がってもいい頃だ。
●未勝利・京都芝1600m
ソパーズレーン(牝、ロードカナロア×ウェイヴェルアベニュー、栗東・奥村豊厩舎)
半兄グレナディアガーズ(朝日杯FS勝ち馬)。トモの不安もあってゆっくり調整したため時間はかかったが、いよいよデビューを迎える。1週前調教はCWで6F68秒9-11秒3と終いに上々の時計をマークした。鞍上は藤岡康騎手。なお翌日の京都芝1800m戦に回る可能性もある。
●未勝利・京都芝1800m
アースクロニクル(牝、モーリス×クロノロジスト、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉クロノジェネシス(GⅠ4勝)、ノームコア(国内外でGⅠ2勝)。弱いところもあり時間をかけて調整され、待望のデビューを迎える。1週前の坂路で52秒6-12秒8の時計をマークし、水準レベルはクリア。デビューは遅れたが、活躍した姉2頭も年を重ねて力をつけており、焦る必要は無し。まずは無事に進んで欲しい。鞍上は団野騎手。
●未勝利・新潟芝2000m
ラバタンシン(牡、エピファネイア×ダンスアミーガ、栗東・寺島厩舎)
今年に入って2,3着と好走していたが、前走は初めてダート戦に出走すると、好位からズルズル後退して12着大敗。砂を被って競馬をやめてしまったようだ。今回は芝に戻しての一戦。鞍上も2,3着時騎乗の今村騎手に変わり、巻き返しの準備はできている。なお翌日の新潟芝2400m戦にまわる可能性もある。
◆4月30日
●スイートピーS(牝馬限定リステッド)・東京芝1800m
セリオーソ(牝、ディープブリランテ×エバーグレーズ、美浦・高柳瑞厩舎)
12月の中山・新馬戦は外から突き抜け、3馬身差の快勝。フラワーCに歩を進めたが、不良馬場に脚をとられ全く動けず終わっている。フローラSを予定していたが、フレグモーネで回避。幸い大事には至らず、1週延ばしてスイートピーSの予定だ。1週前のポリトラックで好調教を見せており、良馬場で反撃したい。
●1勝クラス・京都ダート1800m
セラフィックコール(牡、ヘニーヒューズ×シャンドランジュ、栗東・寺島厩舎)
新馬戦は2番手から抜け出すと、後続を大きく引き離し8馬身差の楽勝。これでも、まだまだ能力を出し切っていないというのだから恐れ入る。その後は蹄のケアもあって少し間隔を開けて迎える2戦目。レーン騎手を確保し、連勝は目前だ。
●未勝利・京都芝1400m
ケイデンシーマーク(牝、ロードカナロア×インダクティ、栗東・安田隆厩舎)
全兄にケイデンスコール(重賞3勝)、半兄にインダストリア(ダービー卿CT勝ち馬)がいる良血。デビューから2戦はマイルで2,5着。前走は1800mに距離を伸ばし3着に入線したが、鞍上の話では距離が長かったとのこと。今度は1400mに距離短縮する。「3戦していずれも掲示板には載っているが、終いが甘く勝ち切れず。兄たちもマイル以下で活躍しており、本馬も父ロードカナロアの血筋から距離は保たないのかも。2ハロン短縮で変身の余地がある」と記者の話。鞍上はレーン騎手。
◆2歳馬新規入厩
カルパ(牡、モーリス×ブチコ、栗東・須貝厩舎)
半姉ソダシ(桜花賞などGⅠ3勝)、ママコチャ(現4勝)
オコタンペ(牡、ニューイヤーズデイ×ラーゴブルー、栗東・須貝厩舎)
母は交流G3勝ち馬。おばデニムアンドルビー(GⅡ2勝、GⅠ2着2回)。セレクトセールで金子真人HDが1億340万円(税込)で落札
ジョリスリール(牝、ドレフォン×サンデースマイルⅡ、美浦・尾関厩舎)
半兄フルーキー(チャレンジC勝ち馬)、マンオブスピリット(京都新聞杯2着)、半姉ルガールカルム(アネモネS1着)
レーヴジーニアル(牡、モーリス×レッドリヴェール、栗東・松永幹厩舎)
母は阪神JF勝ち馬
ソニックライン(牡、リアルインパクト×ルミナスパレード、栗東・木村厩舎)
半姉ソングライン(安田記念勝ち馬)
ジュントネフ(牡、モーリス×ホットチャチャ、栗東・清水久厩舎)
半兄エタリオウ(菊花賞2着)
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