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【2歳馬情報】調教抜群!話題の2歳馬が東京最終週に登場!
2023/6/19(月)
今週は宝塚記念。東京、阪神は最終週の開催となる。例年実力馬が勝ち上がることが多い週だが、今年も素質馬が揃った。調教で抜群の動きを見せる馬や注目の良血馬を、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆6月24日
●2歳新馬・東京芝1800m
ルージュスエルテ(牝、ハーツクライ×リュズキナ、美浦・国枝厩舎)
半兄レッドジェネシス(京都新聞杯勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F84秒2-10秒7。「素軽い動きで相当な切れ味がありそう。1週前追いが抜群の動きで、強めに追い切られたとはいえ、終い10.7秒は古馬オープンでも見られない破格のタイム」と記者の話。これまでも調教は目立っていたが、さすがに1F10秒7はビックリで、終い2F22秒0も強烈。個人的にも、ドラフトで抽選負けしたことが悔やまれる。鞍上は菅原明騎手。
サイレンスホープ(牡、リオンディーズ×ローザフェリーチェ、美浦・木村厩舎)
おじローズキングダム(ジャパンC、朝日杯FS勝ち馬)、近親スタニングローズ(秋華賞勝ち馬)、ローズバド(重賞2勝、GⅠ2着3回)。セレクトセール1億560万円(税込)。1週前の14日水曜日はウッド6F84秒1-12秒0だが、18日日曜日にはウッド6F84秒9-11秒7。5Fの比較だと14日・68秒9→18日・66秒0と、3秒近く時計を詰めている。
ロジルーラー(牡、ルーラーシップ×シェリル、美浦・稲垣厩舎)
半兄ムスカテール(目黒記念勝ち馬)、グロンディオーズ(ダイヤモンドS勝ち馬)。ウッド6F84秒5-11秒4と、2週前に比べて終いの時計も詰め、デビューへ向け上昇中だ。
ミラキュラスドラマ(牡、エピファネイア×メルヴェイユドール、栗東・杉山晴厩舎)
母は3勝、マーメイドS3着。おじステイゴールド(香港ヴァース勝ち馬)、おばレクレドール(重賞2勝)。CW6F82秒8-11秒6と全体、終いともに上々の時計が出ている。鞍上はデムーロ騎手。
●東京芝1400m
アスコリピチェーノ(牝、ダイワメジャー×アスコルティ、美浦・黒岩厩舎)
半兄アスコルターレ(POG期間内にリステッド、オープン特別勝ち)、おばタッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、サトノルークス(菊花賞2着)。ウッド6F82秒4-11秒4の好時計をマークし、初戦から好勝負できる状態にある。兄のアスコルターレのように2歳戦からポイントを稼いでいきたい。鞍上はルメール騎手。
レッドセニョール(牡、リアルインパクト×ポルケテスエーニョ、美浦・鹿戸厩舎)
近親ミスエルテ(ファンタジーS勝ち馬)。2週前までは緩めだったが、1週前はウッド6F86秒0-11秒4と終いを大きく詰め、仕上がりは進んでいる。鞍上は三浦騎手。
ミニマルデザイン(牝、ストロングリターン×サトノレーヌ、美浦・岩戸厩舎)
近親サヨウナラ(交流GⅡエンプレス杯勝ち馬)。ウッド6F80秒4-11秒4と、6月14日・美浦ウッド6Fの2歳馬ベストタイムを出している。
●阪神芝1200m
ポッドロイ(牡、ブリックスアンドモルタル×グリエルマ、栗東・小林真厩舎)
祖母アズマサンダース(京都牝馬S勝ち馬、桜花賞2着)。調教は坂路52秒5-11秒9。全体52秒台で、終い11秒台はなかなか出せる時計ではなく、新馬勝ちへ前進だ。
プエルタセクレタ(牝、ニューイヤーズデイ×クラーベセクレタ、栗東・野中厩舎)
母は交流GⅢクイーン賞勝ち馬。調教はCW5F67秒1-11秒6。デビューへ向け、尻上がりに良くなってきている。鞍上は岩田望騎手。
モンシュマン(牡、ミッキーアイル×ザウェイアイアム、栗東・上村厩舎)
母は北米GⅢを2勝、GⅠ2着。CW6F82秒9-11秒4の好時計を楽にマークしている。鞍上は松山騎手。
◆6月25日
●東京芝1600m
セブンマイスター(牡、ドレフォン×ハピネスダンサー、美浦・木村厩舎)
母は4勝。半兄セブンマジシャン(京成杯3着)、おばクロノジェネシス(GⅠ4勝)、ノームコア(ヴィクトリアマイル、香港C勝ち馬)。ウッド6F86秒9-12秒1と時計は目立たないが、同厩舎・同種牡馬産駒で、同じ6月東京最終週デビューだったジオグリフも、デビュー前の調教はこんなものだった。初戦を勝って、先輩を追いたい。
エコロライジン(牡、バゴ×シルクヴィーナス、美浦・矢野英厩舎)
半兄エエヤン(ニュージーランドT勝ち馬)、プレイアンドリアル(京成杯勝ち馬)。調教はウッド5F68秒7-11秒2。2週前も67秒1-11秒2と速い上りを連発しており、終いの脚に注目したい。
エレクトリックブギ(牡、ブリックスアンドモルタル×カイザーバル、美浦・鹿戸厩舎)
母は5勝。おばダンスファンタジア(フェアリーS勝ち馬)、祖母ダンスインザムード(GⅠ2勝)。『牡馬にしては薄手の馬体だが、軽くて沈むようなフットワーク。この厩舎らしく稽古は馬なりでソフトな調整だが、馬体は既に太めなく仕上がっている』と記者の話。調教はウッド6F85秒5-12秒0。小柄なぶん仕上がりは早そうだ。鞍上は三浦騎手。
タガノエクレール(牝、サンダースノー×スペシャルディナー、栗東・西園厩舎)
半兄タガノビューティー(7勝、交流GⅠかしわ記念2着)、タガノブルグ(NHKマイルC2着)、アイトーン(若葉S1着)。調教はCW6F84秒4-12秒3。先述3頭はPOG期間内に活躍しており、この馬も早期から動けそうだ。
●阪神芝1800m
ショウナンハウル(牡、レイデオロ×リンフォルツァンド、栗東・松下厩舎)
おばタッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、おじサトノルークス(菊花賞2着)。セレクトセール1億9800万円(税込)。CW6F83秒7-11秒6。6月4日の時点でCW6F81秒台の好時計を出しており、仕上がりは順調に進んでいるが、調教ではかかる面もあったようなので、レースでは折り合いが課題となる。
ダノンスウィッチ(牡、American Pharoah×スウィッチインタイム、栗東・音無厩舎)
祖母スウィッチは北米GⅠ2勝。セレクトセール1億6500万円(税込)坂路51秒4-12秒5。ルメール騎手が調教をつけたこともあるが、全体、終いともに時計を詰めているのは好感。鞍上はルメール騎手。
クイックバイオ(牝、ブリックスアンドモルタル×アニメイトバイオ、栗東・須貝厩舎)
母はローズS勝ち馬、阪神JF2着。半姉ビッククインバイオ(重賞3着2回)、おじレインボーライン(天皇賞・春勝ち馬)。4月に入厩した時に坂路54秒3-12秒6の時計をマークしていた馬。再入厩後も順調で、1週前はCW6F86秒6-12秒1。2週後のデビュー予定を繰り上げたほどなので、仕上がりは早いと見ていい。鞍上は川田騎手。
ギャンブルルーム(牡、キズナ×シャンデリアハウス、栗東・大久保厩舎)
母は4勝。おじオレハマッテルゼ(高松宮記念勝ち馬)、フラアンジェリコ(京成杯AH勝ち馬)、おばエガオヲミセテ(重賞2勝)。調教はCW83秒6-12秒0。2週前も6F83秒7-11秒6を出しており、時計は水準レベルにある。鞍上は松山騎手。
●函館芝1200m
タヤスロンドン(牡、シャンハイポピー×ラフメイカー、美浦・岩戸厩舎)
近親マイネルイェーガー(スプリングS3着)。調教は函館ウッドで5F66秒台と、デビュー前の馬としては速い時計をマークしている。なお前日の芝1200m戦に出走の可能性もある。
◆2歳馬新規入厩
アルセナール(牝、エピファネイア×サンブルエミューズ、美浦・木村厩舎)
母は3勝(芙蓉S1着)。半姉ナミュール(チューリップ賞勝ち馬、秋華賞2着)、ラヴェル(アルテミスS勝ち馬)、ヴェスターヴァルト(ファルコンS3着)
サトノオラシオン(牡、サトノダイヤモンド×レイカーラ、美浦・堀厩舎)
半姉シンリョクカ(阪神JF2着)、インターミッション(アネモネS1着)
オーデンヴァルト(牝、ロードカナロア×グリューネワルト、美浦・林厩舎)
半姉ディアンドル(福島牝馬S勝ち馬)
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