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【中京記念】逃げ馬不在で展開向くぞ!「絶好ポジション」から抜け出す馬がコレだ
2023/7/23(日)
この舞台で勝っているルージュスティリア
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
先週の函館記念(G3)では、本命候補のローシャムパーク(単勝4.1倍)が完勝。ルメール騎手が馬場のいい外目を走らせて馬の力を引き出しました。
今週は中京記念(G3、中京芝1600m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
- <1>逃げ馬不在で先行力が強みに
- <2>荒れた良馬場で進路選びがカギ
前走で逃げた馬が不在。それ以前を見ると③アドマイヤビルゴや⑥セルバーグ、⑦アナゴサン、⑩ウイングレイテスト辺りが逃げ候補となります。
ただ、どれも何が何でもという個性ではなく、序盤の流れは落ち着きそうです。騎手の個性で読むと⑦アナゴサン(国分恭騎手)か⑩ウイングレイテスト(松岡騎手)か…?
そのため、その直後にはいそうな⑯ルージュスティリアなども含めて、先行ポジションを取れる馬に展開利があります。
向正面
↑⑦⑩↑③⑥⑨
↑②⑯
↑
↑⑤⑫⑬
↑①④⑧⑪
↑⑭⑮
中京の直線は412.5mと長く、全競馬場で2番目の傾斜の坂が待ち受けています。ペースが落ち着いたからといって3,4コーナーで先に動き出した場合、直線半ばで苦しくなってしまうため、基本的には直線勝負の意識でしょう。
後続馬としたら前に被せながらプレッシャーを与えるくらいがちょうどいいかもしれません。
ペースを考えると、④メイショウシンタケや⑫ダノンスコーピオン、⑪ディヴィーナといった直線勝負に徹する馬たちものんびりしているわけにはいきません。
直線入口
↑⑦③⑩⑥↑ ②⑨⑯
↑
↑ ⑤④⑫⑬
↑①⑭⑮⑧⑪
3回中京開催は最終日の8日目。Bコース使用とはいえ芝コースは内から徐々に荒れてきています。そのため、直線での進路選びが結果に影響してきそう。
荒れ馬場を苦にしないパワータイプであれば内目をそのまま走ってくるでしょう。対照的に切れ味を生かしたいタイプは外目に持ち出してきます。
馬場に関しては、その開催中にずっと騎乗している騎手であれば傾向を掴めているはず。スポット参戦で乗る場合は、その辺りの感覚で後れを取ることになります。ベテランにもなると察知しやすくなってきますが。
展開利を考慮して有力扱いするのは先行馬。⑯ルージュスティリアは前々で運べて切れ味勝負ができる理想的なタイプ。まとまりのある馬体から能力を感じさせ、今回のメンバー構成と53キロの斤量なら中心視できます。
ペース読みに長けた川田騎手がしっかりと前付けさせて、馬場のいい外目に出して堅実に押し切ると見ました。
⑩ウイングレイテストは前走よりも状態を上げてきました。栗東に滞在させて順調に調整できているのでしょう。筋肉が付いてきてパワーアップ。今なら荒れた馬場でも辛抱できそうで、先行力を生かして粘り込みます。
サマーマイルの1戦目・米子Sを勝った④メイショウシンタケは、柔らかい走りをしているので前走の疲労はなさそう。ムラッ気のあるタイプで、アテにしづらいところがありますが、そんな性格だからこそ走る気になった時に切れ味が炸裂するのでしょう。
そんな個性の馬が落ち着いてしまうと却って末脚が鈍るケースも。走ってみないと分からない、生き物の難しさであり面白さでもあります。
本命候補:⑯ルージュスティリア
展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています!
(元JRA騎手)
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