【2歳馬情報】4億5000万ホースが新潟開幕週に登場!

今週から新潟開催がスタート。早くも夏競馬は折り返し地点を迎えた。新潟開催では開幕週に4億5000万ホースが登場。札幌ではマイル女王の弟が登場するなど、次々に話題の良血馬がターフに姿を見せる。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。

◆7月29日


●新潟芝1600m

サトノフォルテ(牡、ロードカナロア×シュンドルボン、美浦・国枝厩舎)
母は中山牝馬S勝ち馬。半姉ピンクマクフィー(2勝)。1週前調教はウッド6F85秒5-12秒4。7月5日にはウッド6F82秒4-11秒6の好タイムをマークしている。「入念な攻め過程で稽古量は十分。折り合いがつくタイプで、距離はマイルから中距離までこなせそう。大き過ぎず、小さ過ぎず、均整の取れた好馬体」と記者の話。鞍上は戸崎騎手。

フルドライヴ(牡、キタサンミカヅキ×トーコーユズキ、栗東・西村厩舎)
おじアドマイヤスコール(3勝)。2週前までは併せ馬で遅れるなど平凡な内容だったが、1週前になってCW86秒6-11秒4と、初めて速い上りをマークした。夏の2歳戦から期待馬を出してくる西村厩舎だが、現2歳世代は2着が4度あるものの未勝利。この馬で初勝利を挙げたい。

●新潟ダート1200m

ウエスタンシーズン(牡、アメリカンペイトリオット×ウエスタンベッラ、栗東・西園正厩舎)
母は新馬勝ち。2週前調教の坂路で1F11秒9。1週前は坂路51秒9-12秒0と好時計を連発している。新馬戦4勝と好調の西園正厩舎だが、この馬で5勝目のチャンスだ。

ラガービックワン(牡、キンシャサノキセキ×ラガーデリゲート、栗東・池添学厩舎)。
2週前までは目立っていなかったが、1週前に坂路51秒8-12秒3の好タイムをマークし急浮上している。池添学厩舎の2歳馬はここまで3戦して未勝利も、全てが馬券圏内。この馬も上位入線が見込める。

●札幌芝1500m

オコタンペ(牡、ニュイヤーズデイ×ラーゴブルー、栗東・須貝厩舎)
おばデニムアンドルビー(重賞2勝、GⅠ2着2回)。セレクトセール1億340万円(税込)。調教は、函館ウッドで5F67秒台後半の時計なら悪くない。ソダシを筆頭に、3歳世代のフリームファクシ、ユティタムなど活躍馬の多い金子真人HD&須貝厩舎のライン。2歳世代はラケダイモーン、カルパが新馬戦でそれぞれ2、3着に敗れており、3頭目の今度は勝利を決めたい。

ブランシール(牝、ニューイヤーズデイ×マーブルケーキ、美浦・稲垣厩舎)
母は3勝。半姉ルージュエクレール(3勝)、近親ソダシ(桜花賞などG1・3勝)、メイケイエール(重賞6勝)。最近はポリトラックをメインに、5F67秒台の時計が出ている。

パシフィックハイ(牝、キタサンブラック×デロングスター、栗東・杉山佳厩舎)
母は3勝。祖母アイアムルビー(3勝)。1週前のCW6F79秒9-11秒7は、19日水曜日の栗東で古馬を含めても3番目の優秀な時計。今世代のキタサンブラック産駒初勝利をねらう。

◆7月30日


●新潟芝1800m

ホウオウプロサンゲ(牡、キズナ×セルキス、栗東・矢作厩舎)
半兄ヴェロックス(牡馬3冠を2、3、3着)。セレクトセール4億5100万円)。調教はCW6F83秒2-11秒6。「実質的に初めて速い追い切りを行った19日の動き、時計が上々。ホウオウアマゾンに食らいついており、この時期の2歳にしては非凡な能力あり。

攻め本数は多くないが、いきなり注目」と記者の話。POGでも大人気の馬なので、先々まで展望が広がるようなレースを期待したい。鞍上は坂井騎手。

カンティアーモ(牝、ロードカナロア×リビアーモ、美浦・木村厩舎)
母は6勝。半兄マグナレガーロ(4勝)、半姉パルティアーモ(4勝)、近親サクラバクシンオー(スプリンターズS2勝)。ウッド6F82秒3-12秒2で、新馬と併入。2週前までは微妙だったが、レースへ向け少しずつ良化は進んでいる。鞍上は川田騎手。

ミッキースターダム(牡、エピファネイア×ベルダム、栗東・音無厩舎)
おばジェンティルドンナ(G1・7勝)、ドナウブルー(重賞2勝)。セレクトセール1億120万円(税込)。1週前は坂路52秒7-13秒1。2、3週前は坂路で51秒台後半の好時計を連発している。

●新潟芝1400m

カーモス(牝、ルーラーシップ×コンテッサトゥーレ、栗東・高橋義厩舎)
母は桜花賞3着。おじキャプテントゥーレ(皐月賞勝ち馬)、シルヴァーソニック(重賞2勝)。調教は坂路52秒9-12秒7を余裕十分でマーク。レースへ向け、しっかり変わり身を示している。

ロジリオン(牡、リオンディーズ×ビービーバーレル、美浦・古賀慎厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬。おじダブルウェッジ(アーリントンC勝ち馬)。2週前までは軽めだったが、1週前はウッド6F83秒9-11秒8とスイッチが入ったようだ。

●札幌芝1800m

ソニックライン(牡、リアルインパクト×ルミナスパレード、美浦・木村厩舎)
半姉ソングライン(安田記念2回などG1を3勝)。「父の産駒は短距離志向が強いが、本馬はスピード一辺倒ではなく、気性面や体型からも比較的、距離は保ちそう。完成は先々も好素材の一頭」と記者の話。美浦ウッドで入念に乗り込まれ、1週前は美浦ウッドで6F82秒5-12秒1の時計が出ている。

キャプテンシー(牡、モーリス×アドマイヤリード、栗東・松永幹厩舎)
母はヴィクトリアマイル勝ち馬。おばベルクレスタ(アルテミスS2着)。調教は札幌芝コースで5F64秒台後半、1Fは11秒台後半で締めている。鞍上は鮫島克駿騎手。

カンバーランド(牡、ドゥラメンテ×ビッグワールド、栗東・高橋義厩舎)
母は北米G1勝ち馬。2週前のCWで6F82秒9-11秒3の好タイムをマーク。札幌入りしての1週前の芝コースでの調教は、抑えて5F66秒台で走っている。

ラウダブル(牡、キズナ×クイーンカトリーン、栗東・池江厩舎)
母はフランスG1で3着。7月13日のCWで6F82秒台の好タイムを出して函館へ輸送。1週前は函館ウッドで5F68秒台、1F12秒台半ばの時計が出ている。鞍上は菅原明騎手。

◆2歳馬新規入厩


トルタディメーレ(牝、モーリス×レネットグルーヴ、栗東・橋口厩舎)
半兄ローシャムパーク(函館記念勝ち馬)

ダノンアルム(牡、ミッキーアイル×ショウリュウムーン、栗東・佐々木晶厩舎)
母は重賞3勝。半兄ショウリュウイクゾ(日経新春杯勝ち馬)、ショウリュウレーヴ(3勝)

ストーンズ(牡、ドゥラメンテ×ジェイウォーク、栗東・友道厩舎)
母は北米G1を2勝。アメリカ2歳牝馬チャンピオン。セレクトセール3億円。

コンテネレッツァ(牝、エピファネイア×アドマイヤセプター、美浦・宮田厩舎)
母は京阪杯2着。半姉スカイグルーヴ(重賞2着3回)、半兄デシエルト(リステッドレース2勝)、祖母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)

ダイヤモンドレイン(牝、サトノダイヤモンド×シーウィルレイン、栗東・池添学厩舎)
母は豪州2歳牝馬チャンピオン。半兄ダノントルネード(京都新聞杯2着)