【神戸新聞杯】主役はダービー組じゃない!ただ1頭「G1級」の条件を満たす上がり馬

3連勝中と勢いに乗るナイトインロンドン

3連勝中と勢いに乗るナイトインロンドン

9月24日(日)に神戸新聞杯(G2、阪神芝2400m)が開催されますね。菊花賞トライアルとなるこのレース、名だたる3歳馬たちが名を連ねますが、皆様は「前走ダービー」の馬だけに目を奪われてはいませんか?

世代トップの馬を決める日本ダービー。そんな名誉あるレースに出走した馬が注目されるのは当然ですが、一方で気になるのは「上がり馬」の存在です。

実際、神戸新聞杯がG2に昇格以降、「前走ダービー」組だけが馬券を独占した年は一度もありません。では、遅れてやってくる大物を見抜くためには、一体どのような点に注目すればよいのでしょうか。

結論から申しますと、この謎を解く鍵はズバリ、「前走クラス」および「前走頭数」にあります。

過去10年の神戸新聞杯のうち、阪神で開催されたのは2013~2019年の計7回。

そこで馬券になった21頭のうち、前走ダービーではなかった馬は全部で9頭。そのうちの6頭、3分の2の馬が「前走古馬戦」、中でも「1000万下(現2勝クラス)以上」のレースで「連対」をしていました。

さらにその6頭には、もう1つ共通点があります。それはいずれも「前走頭数」が多かったことです。

該当馬6頭の「前走頭数」は最も少ない年で13頭。直線の長い阪神の外回り、地力が試されるこのコースでは、多頭数の古馬相手にも勝ち負けの競馬をしてきた馬たちに活躍のチャンスがあるということでしょう。


17年 キセキ(2人気)
前走1000万下(14頭立)1着→2着

16年 ミッキーロケット(6人気)
前走1000万下(13頭立)1着→2着

15年 リアファル(3人気)
前走1600万下(17頭立)1着→1着

14年 トーホウジャッカル(9人気)
前走1000万下(13頭立)2着→3着

13年 マジェスティハーツ(7人気)
前走1000万下(16頭立)1着→2着

13年 サトノノブレス
前走1000万下(17頭立)2着→3着

後に菊花賞やG1でも活躍した名馬たちが並びましたね。そして今回、「前走古馬2勝クラス以上連対」かつ「前走13頭以上」という「名馬の条件」に該当したのは、ナイトインロンドンただ1頭。この名が競馬史に刻まれる日もそう遠くないのかもしれません!