【菊花賞】シーズンリッチとパクスオトマニカの2頭を送りだす指揮官を直撃!

神戸新聞杯10着から巻き返しを狙うシーズンリッチ

神戸新聞杯10着から巻き返しを狙うシーズンリッチ


■菊花賞
シーズンリッチパクスオトマニカ
久保田貴士調教師

——まずシーズンリッチについて伺います。前走の神戸新聞杯は10着でした。レースを振り返ってください。

久保田調教師(以下、久):休み明けで少し気負いが見られた印象です。前にカベを作れず、道中も少し気負って走っている感じでした。レコードタイムが出るような速い馬場でしたし、ちょっとこの馬にとって不向きな馬場でもあったかと思います。

——レース後の馬の様子はいかがでしたか。

久:それほど疲れたという感じは見られませんでしたし、通常のレース後くらいの疲労感だったのでまた週末から普通に乗り始めました。

——この中間の過ごし方、調整のテーマとして考えている点を教えてください。

久:前走の前から滞在している栗東トレセンへ戻して、レース翌週は本当に軽く乗って、次の週からはまたどんどん乗り込んでいます。次の菊花賞は距離も延びますし、あまり馬に気を入れ過ぎないように気を付けています。1週前追い切りはジョッキーを乗せようと思っていますが、敏感な馬でジョッキーが乗るとスイッチが入るところがあるので、最終追い切りは厩舎スタッフでやろうかと考えています。

——今回は初の京都競馬場参戦です。京都芝3000の適性についての見通しは。

久:未知の距離なので何とも言えませんが、少し時計がかかるような、この馬向きの馬場状態だったり展開になってくれればと思います。

——続いてパクスオトマニカについて伺います。前走のレパードステークスは15着でした。レースを振り返ってください。

久:暑い夏場だったことや初ダートなど、いろいろな要因が重なってあのような結果になったのかなと思います。

★

——この中間の過ごし方、調整のテーマとして考えている点を教えてください。

久:前走後は放牧に出して、レースの1ヶ月前くらいに美浦トレセンに戻しました。その後はウッドと坂路を併用して乗り込んでいますが、ようやく涼しくなって馬が良くなってきています。春と比べて心身共に成長を感じますし、まだまだ良くなりそうな感じもあります。

その良くなりそうな部分をどう引き上げていこうか考えながら調整していますが、無理にやり過ぎないように気を付けています。健康な状態で競馬に送り出してあげたいですからね。追い切りも1週前はそれなりにやる予定ですが、疲労感を残さず調整していこうと思っています。

——こちらも初の京都競馬場参戦です。京都芝3000の適性についての見通しは。

久:ダービーは距離的なものがあったのかどうなのか…。血統背景からも元々は長距離で良いタイプだと思っていましたし、今回もう1回見直したいと思っています。

——2頭共ダービーに続いてのクラシック参戦です。最後に意気込みをお願いします。

久:どちらも最後の一冠に向けて良いレースをしてもらいたいですね。驚くような走りをしてくれれば、と期待しています。