【エリザベス女王杯】大器ブレイディヴェーグは栗東滞在で初のG1へ!

まだまだ底を見せていないブレイディヴェーグ

まだまだ底を見せていないブレイディヴェーグ


■エリザベス女王杯
ブレイディヴェーグ
宮田敬介調教師

——前走のローズステークスは2着でした。レース内容を振り返ってください。

宮田調教師(以下、宮):前走の前は猛暑の影響もあって、夏なのに冬毛が伸びて毛ヅヤが良くなかったり夏負けをしていた感じがあったので、毛刈りをしたり暑さ対策を取りながら調整していました。レース2週前に栗東へ移動して、そこから状態が上向きながら良い仕上がりでレースに臨むことが出来ました。

レース自体は、スタートが遅れて後手を踏んでしまったことが結果的に厳しかったかと思います。それでも上位争いは難しいかなと思うような位置から2着に来てくれましたし、改めて能力の高さを感じました。

——今回エリザベス女王杯を選択した意図は。

宮:これまで2度骨折をしている馬ですし、前走の体もギリギリかなと感じるところがあったので無理をさせたくなかったことと、前走のようなスタートでは秋華賞の京都内回り2000は厳しいのではないかということで、京都外回りのエリザベスを選択しました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

宮:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出しました。レース3週前の週末に美浦に戻してから1本時計を出して、10/26(木)に栗東へ移動しました。前走の前と比べても毛ヅヤが良く体調も良さそうです。

——11/2(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

宮:追い切りの状況のなかでのハミ受けの感じやギアを上げてからの動きをジョッキーに確認してもらいたいと考えていて、ルメール騎手がアメリカ出張中なので斉藤崇史先生にお願いして団野騎手に乗ってもらいました。

「まだ環境に慣れていないためかソワソワする辺りは幼さを感じますが、前進気勢がありながらもガマンが出来てギアを上げてからのフットワークも良かったです」と、団野騎手から報告をもらいましたし、時計もイメージ通りで良い1週前追い切りが出来たと思います。

——京都2200という舞台適性への見通しをお願いします。

宮:出来ればスタートを決めてもらいたいですし、大味な競馬はしてほしくはありませんが、外回りの2200なら中団、後方からでも届きますし、道中ゆったり運べるのは良いと思います。

——初の古馬との対戦、初のG1挑戦です。意気込みをお願いします。

宮:前走は負けて残念でしたが、勝ち馬のマスクトディーヴァが三冠牝馬相手に素晴らしい走りを見せていましたし、それを考えるとこの馬も初の古馬相手のG1でも臆することなく走れる能力があると思っています。好勝負が出来ると期待しています。