【中山大障害】G1制覇へ!ジョッキーが語るマイネルグロンのストロングポイント

初G1挑戦で初制覇を狙うマイネルグロン

初G1挑戦で初制覇を狙うマイネルグロン


中山大障害
マイネルグロン
石神深一騎手

——前走の東京ハイジャンプで初めてコンビを組まれましたが、初めて跨がったときの印象はいかがでしたか。

石神騎手(以下、石):レースの約1ヶ月前くらいに初めて乗せてもらいましたが、休み明けの分もあってまだ太めかなという印象でした。

普段は大人しいですが、敏感なところもあって何か音が鳴ったりすると俊敏な動きをすることもあったので、油断をしていると落とされてしまうこともあるなと思いました。基本的には大人しくて乗りやすい馬だと思いました。

——前走を振り返ってください。

石:先ほど話したように、休み明けでまだまだ仕上がり途上という感触だったので、ここで馬の癖や特徴をしっかり掴んで中山大障害に向かえれば、くらいの気持ちでしたが、ゲート裏でメンコを外してから馬がピリッとしました。

ゲートが速いイメージはありませんでしたが五分のスタートを切れましたし、そこからは唸るくらいの勢いで進んで馬込みも捌けて無理せず良い位置を取れたので「あれ?」と思うくらい、良い意味で想定と違う走りを見せてくれました。道悪も問題なかったですし、結果的には完勝過ぎるくらいの完勝でしたね。

休み明けの状態で、初の東京障害コースで良いメンバー相手に勝てたので、かなり自信になりました。この先も脚元が何もなければ中山大障害でも楽しみだと思いました。

——最終追い切りに騎乗されましたが、調整の狙いと動きの評価をお願いします。

石:メンコを外した状態での折り合いの確認と、終いの反応がどうかという確認の2点をテーマに追い切りました。どちらも問題ありませんでしたし、前走の追い切り時と比べても手応えを感じます。良い仕上がりですよ。

——石神騎手が感じるこの馬のストロングポイントは。

石:何かひとつ突出しているものはありませんが、全てのレベルが高いところがこの馬のストロングポイントだと思います。乗りにくいことがなく、飛越のスピードも一流でスタミナもあります。若干前進気勢が強いかなとは思いますが、それもこの馬の良さのひとつと捉えています。

他馬と比べると、やはりスタミナが凄いかな。父ゴールドシップに母系がブライアンズタイムで血統的な裏付けもしっかりしていますし、スタミナは今回のメンバー中1番と言えるくらいだと思います。

——初の中山大障害挑戦になりますが、コース適性への見通しは。

石:バンケットについては問題ないと思います。襷コースは福島で経験していますが、2回襷を通るのはこの中山G1コースしかないので、その辺りは前日のスクーリングで馬にしっかり教えておきます。不安なく競馬に臨めるように、前日スクーリングで障害をひとつずつ確認して万全を期して準備していきます。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

石:前走以上に馬の具合が良いですし、追い切りも障害練習もしっかりやれてきて不安なく向かえます。僕が上手く乗ればG1を勝てるだけの力がある馬です。しっかり乗って結果を出したいですね。