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両目を開けたいラインナップ【柴田大知コラム】
2024/1/11(木)
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
新年開幕週はキガサ(8人気)の4着が最高着順。どうしても気持ちが乗ったところで動いていく競馬になるので展開に左右されつつも、ダート長距離なら最後にしっかり脚を使ってくれます。何かがかみ合えば1勝クラスを勝ち上がれる馬です。期待していたマンマミーア(3人気6着)は道中の走りに余裕がありませんでした。もう少し距離があったほうがいいのか芝なのか……。競馬慣れして適性さえ掴めれば一変できる能力を持っています。
この土曜は中山で5鞍に騎乗します。1Rのグエンフィヴァルの初戦は前半戸惑っていましたが、終いは脚を使えています。2戦目で上がりそうなテンションを、レースまでに落ち着かせて臨めればもう一歩前進できるはず。
2Rのトリプレッタは一度調教に乗せていただいた時のテンションが高かった。まだ動きが定まらない面もあるので、集中してレースに臨ませるところから。6Rのポンポンダリアはゲートの駐立然り、一歩目、二歩目でスピードに乗るまでが課題。ジワッと最後に脚は使ってくれるので、もし流れに乗れなくともリズム良く走らせてあげたい。
7Rのフジフォンテの前走は結果としてメンバーも揃っていました。乾いた馬場が理想なので、中山の適条件で仕切り直しです。9Rのカイトグートは今週の追い切りに乗せていただきましたが文句なしの動き。昇級とはいえ牝馬限定戦で、一連の競馬からも1600mがマッチするのではないでしょうか。レースでは初騎乗ですが楽しみにしています。
日曜も中山で5鞍に騎乗します。1Rのシェリングフォードの前走は、同条件の続戦で時計を詰めてくれました。中2週で改めて万全の態勢なので、メンバーと展開ひとつでチャンスがあると思います。
4R(新馬)のニシノネライウチは今週の追い切りに乗せていただきましたが、スタミナがあってタフさを感じる馬です。スタートして好位を確保し、持ち味を活かすような競馬をしてあげたい。ダート1800mはピッタリではないでしょうか。7Rのコスモフリーゲンは久々の前走を快勝した後、すぐここを目標にじっくり乗り込んでいます。木曜朝の動きも絶好でした。初戦を中山で勝ったように右回りは問題ありませんし、前走からも2200mは望むところ。もちろん3連勝を目指して仕上げてきました。
京成杯を予定していたキャントウェイトは追い切りに乗せていただき、もう1本あれば万全の態勢に持っていけそうなので、来週の自己条件(芝1800m)に向かうことになりました。能力は重賞でも通用する馬ですが、使えるから使うというローテでは勿体ないレベルなので、この我慢は吉と出るはず。次回コラムで直前の感触を書かせていただきますね。
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