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【オークス】狙いは先行馬か差し馬か?「絶好ポジション」から抜け出す本命候補
2024/5/19(日)
距離延長で巻き返したいクイーンズウォーク
テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!
今週はオークス(G1、東京芝2400m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。
- <1>勝ち負け争いに加わるためには前へ
- <2>折り合いを気にせずに運べるかどうか
2400mで走るのはこれが最初で最後という馬がほとんど。そんな条件での戦いにおいて、どこで差が付くかというと「ポジションを取りに行きながら折り合えるかどうか」。
折り合いに不安があるからと序盤からソロッと乗って、直線入口でも後方集団にいるようではなかなか勝ち負け争いには加われません。
目安としては直線入口で10番手以内くらいでしょうか。
今年のメンバーだと④パレハや⑯ショウナンマヌエラが行きます。⑪ヴィントシュティレも続くでしょう。急に脚質を変えるのは難しいですし、せっかくの大舞台ですから自分の競馬に徹します。
これに続く先行集団に「好位を取りたい馬」が殺到します。有力所だと①ミアネーロ、②クイーンズウォーク、⑨ラヴァンダ、⑩アドマイヤベル、⑫チェルヴィニア、⑰タガノエルピーダなど。
特に内枠の場合、前に入り込まれるとズルズルと下げざるを得ない状況になるため、1,2コーナーくらいまで自分のポジションを確保すために頑張らないといけません。
ペースが緩むことはなく、平均~ややハイペースで推移すると見ています。
総力戦を戦い抜くためにも、ライバル馬たちと近い距離関係で運べる「直線入口で先行集団」が絶好ポジションとなります。
[絶好ポジション本命候補]
②クイーンズウォーク
まず注目したいのが馬体が横長で中長距離向きの体型であること。飛びが大きいから、桜花賞では包まれて揉まれて、一度ブレーキを踏んだ後に再加速するのが難しかった。
距離延長が半信半疑な馬もいる中で、自信を持って挑めるのは頼もしいです。輸送も東京コースも経験済み。
好位を取れる脚はあるし、ゆったりノビノビと運ぶことができれば、切れ味を存分に発揮できます。トップスピードに乗ってからの切れが持ち味ですから。川田騎手らしい先行策で、5~6番手辺りから抜け出してくるでしょう。
[絶好ポジション逆転候補]
⑩アドマイヤベル
先行ポジションを取りつつ、そこから差し切る競馬ができるのは中長距離タイプ。ずっと左回りの中距離戦を使ってきたことからオークスが大目標なのは明白。フローラSの堂々とした勝ちっぷりから、横山武騎手も自信を持って乗れるでしょう。
[展開注目馬]
⑨ラヴァンダ
上位勢と比べるとやや決め手に欠ける印象ではありますが、前にいないことには最後の勝負に参加しにくいですからね。先行集団の中でジッとしながら、粘り込むレース運びができれば3着争いがあっても。少しでも内に潜り込みたいですね。
(元JRA騎手)
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