騎手の制裁【高田潤コラム】

高田潤

2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!

皆さん、こんにちは!!
高田潤です!!

2日間の騎乗停止期間が終わり、また今週からレースに騎乗することができますので、気を引き締めて制裁の無いよう心掛けてしっかりと良い騎乗をしていきたいと思います。

制裁といいますと、おとといの10日、競馬開催期間中にスマホを部屋持ち込んだ件について、裁定委員会による水沼騎手の制裁が発表されました。その結果、9ヶ月間の騎乗停止処分となりました。

今回の件でレース自体に何か影響を与えたという事象はありませんでしたが、お客様に対しましても競馬の公正確保に対する信頼を損なう行動となりますので、重大な非行があったものとして非常に重い処分となりました。

これは自分ひとりの問題ではなく、競馬界全体の信用にも関わってくる非常に重要で大事なことですので、改めて騎手免許の重みを感じ、騎手という職業の置かれている立場や責任を自覚して高い意識をもって欲しいと思います。

騎乗停止明けの僕がいうのもおかしいですが、やってしまったことは取り返すことが出来ませんので、しっかりと反省して、一生懸命努力し、少しずつでも関係者の信頼を取り戻せるように、またたくさんの方々に応援してもらえるように頑張っていってほしいと思います。

その他にも函館競馬場でも滞在中の騎手における粗暴な行為があり2名のジョッキーが騎乗停止処分となりました。

詳しい話は当事者とJRAにしかわかりませんので言及は控えさせていただきますが、水沼騎手の件にしろ粗暴行為の件にしろ、どちらも各々の意識ひとつで防ぐことが容易にできたということは間違いありません。

自分もそうですが、完璧な人間なんてこの世にいないと思います。人間は過ちや失敗を繰り返す生き物だと思います。

ですが、やはり何事にもルールがありますので、特に騎手は大きなお金が動く対象となる職業ですので、ジョッキー一同で、またしっかりと話し合い、お客様が安心して競馬観戦ができますように、いま一度しっかりと気を引き締め、意識を高めていきたいと思います。