【関屋記念】馬券率5割なのに人気なし!新潟芝1600mの「神ポジション」に該当した1頭

2年前の関屋記念で穴を開けたシュリ

2年前の関屋記念で穴を開けたシュリ


日本一長い直線658.7mの外回りコースを使用する関屋記念(G3、新潟芝1600m)は、長い直線を使った追い比べが見ごたえ十分のレース。

コースの横幅も広めで東京競馬場と同じく、道中は馬群の後方で脚を溜める差し・追い込みタイプが有利なイメージがありませんか?

その思い込みは危険です!

百聞は一見にしかず。関屋記念は「4コーナー先頭で回ってきた馬」が激アツ。過去10年で半数の5頭が馬券内に好走していて、2022年には12番人気シュリが2着に粘り込みました。

▼逃げ馬の関屋記念成績
[2-2-1-5]複勝率50%

22年2着 シュリ(12人気)
20年2着 トロワゼトワル(8人気)
18年3着 エイシンティンクル(3人気)
17年1着 マルターズアポジー(7人気)
15年1着 レッドアリオン(2人気)
(※過去10年)

関屋記念で逃げ馬が活躍している理由の1つに、「コース形態」が考えられます。平坦のイメージが強い新潟競馬場の外回り芝コースですが、意外にも向正面の半ばから3コーナー途中までは緩やかな上り坂なのをご存知でしょうか?

これによりコーナー手前で自然と全馬のスピードが落ちて全体のペースが遅くなるため、スタート直後から先手争いを演じたとしても、直線勝負までにはしっかりと息を入れることができるのです。

また各馬に騎乗するジョッキーの心理も考慮の必要アリ。広く長い直線が待ち受けるコースであることが逆に安心感を生み、逃げ馬がマイペースで運びやすい状況が誘発されやすいのかもしれません。22年2着シュリなどは典型例でしょう。

しかも今年のメンバーを見渡すと、何が何でもハナを切りたい馬はトゥードジボン1頭のみ。前走でサマーマイルシリーズ第1戦の米子Sを4コーナー先頭の競馬で逃げ切っており、直線の長い新潟コース替わりを嫌われ評価を落とすようであれば絶好の狙い目となります!