【2歳馬情報】セレクトセールで約4億の値が付いた良血馬がデビュー!

夏の大一番・札幌記念も終わり、夏競馬もあと少しというところまできた。ただ2歳戦はまだまだ熱く、今週も各3場で調教で抜群の動きを披露している評判馬などがスタンバイしている。今週デビュー予定の評判馬、良血馬を厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆8月24日


●新潟芝1600m

カーラデマドレ(牝、ドレフォン×ディアデラマドレ、美浦・宮田厩舎)
母は重賞3勝、エリザベス女王杯3着。半姉クラヴェル(エリザベス女王杯3着)、おじドレッドノータス(重賞2勝)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド6F81秒0-11秒3。

「父(ドレフォン)を見るとダート向きに感じてしまうが、母が強く出たか本馬は芝向きの馬体で、走りにスピード感がある。適性は芝のマイルから中距離かな」と記者の話。鞍上は三浦騎手の予定。なお翌日の牝馬限定マイル戦に出走の可能性もある。

●中京芝1600m

ミュージアムマイル(牡、リオンディーズ×ミュージアムヒル、栗東・高柳大厩舎)
母は3勝。おじアルター(5勝)。CW6F81秒5-11秒3と、2週前のCW6F87秒台から大きく時計を詰め、デビューへ向け上昇中。鞍上は幸騎手の予定。

シュネーグロッケン(牡、ナダル×ハウナニ、栗東・清水久厩舎)
母は2勝。おじアマンテビアンコ(羽田盃)、近親ソダシ、ママコチャ。時計はCW6F84秒4-11秒5が出ている。鞍上はデムーロ騎手の予定。

ワイドメテオール(牡、レイデオロ×ワイドサファイア、栗東・福永厩舎)
母はフローラS2着。半兄ワイドファラオ(かしわ記念勝ち馬)、半兄ワイドラトゥール(現2勝、紅梅S1着)。CW6F83秒8-11秒6と終いは上々の時計が出ている。

●札幌ダート1700m

ルクソールカフェ(牡、American Pharoah×Marys Follies、美浦・堀厩舎)
全兄カフェファラオ。1週前は函館の芝で5F65秒台。2週前の追い切りは重賞ウイナーのチャックネイトと互角の内容と、函館に入っていた堀厩舎の新馬5頭の中でも特に目立っている。

トルショー(牡、シニスターミニスター×ハヤブサエミネンス、美浦・伊藤圭厩舎)
全兄ハヤブサマカオー(兵庫ジュニアGP勝ち馬)。1週前は函館ウッド5F70秒台、1F13秒台と軽めだが、2週前は同コースで5F68秒台、1F12秒台前半の時計が出ている。

グランジョルノ(牡、ゴールドドリーム×ヴィータアレグリア、美浦・高柳瑞厩舎)
母はマリーンC勝ち馬。半兄アグラード(現1勝)。2週前までは函館で調整され、その後に札幌へ移動。1週前は札幌のダートコースで5F67秒台、1F12秒台前半の時計が出ている。

◆8月25日

●新潟芝1800m

ゴーソーファー(牝、キズナ×ゴーマギーゴー、美浦・手塚厩舎)
半兄オープンファイア(きさらぎ賞2着)。追い切りはウッド6F82秒4-11秒3。「ウッドチップコースと坂路を併用し、順調に乗り込まれている。1週前はびっしり追われ、1F11秒3と速い時計でフィニッシュ。推進力を感じさせ、初戦からいけそう」と記者の話。鞍上は横山武騎手。

ソードマスター(牡、エピファネイア×デアリングエッジ、美浦・斎藤誠厩舎)
近親デアリングタクト(牝馬3冠馬)。ウッド5F68秒2-11秒2と終いの時計が目立っている。鞍上は菅原明騎手の予定。

ユーディキウム(牝、ロードカナロア×ファイナルディシジョン、美浦・黒岩厩舎)
半兄サトノアポロン(3勝)。ウッド6F81秒7-12秒6と終いは少々かかったものの全体時計は優秀だ。鞍上は三浦騎手の予定。

●新潟芝1600m(牝馬限定)

マイエレメント(牝、エピファネイア×ソートアフター、栗東・福永厩舎)
追い切りはCW6F81秒0-11秒0。「牝馬だけどサイズ感は十分あり、走りの軽さも兼備。追い切りも楽々と好時計が出て、終いの動きから切れ味もある。素材はかなりのモノ」と記者の話。キャロットFのエピファネイア産駒で、福永厩舎所属(父の主戦ジョッキー)という点も注目ポイントだ。鞍上は横山武騎手の予定。

ブルーミングローズ(牝、サートゥルナーリア×ローザブランカ、栗東・高野厩舎)
母は3勝。半姉スタニングローズ(秋華賞勝ち馬)、バンゴール(5勝)。追い切りは坂路55秒7-12秒5。全体時計は目立たないものの、高野厩舎で終いに12秒台半ばの時計が出ていれば大丈夫だろう。鞍上は北村友騎手の予定。

シウダーエヴィータ(牝、アドマイヤマーズ×サンタエヴィータ、美浦・田中博厩舎)
母は3勝。半兄サンタグラシア(3勝)。ウッド6F81秒7-11秒4と、内目をまわったことを考慮しても上々の内容。8月4日までの新馬戦勝率が40%、複勝率80%の厩舎力で、初戦から期待できる。

●中京芝2000m

サトノクローザー(牡、シュヴァルグラン×シェルズレイ、栗東・友道厩舎)
母は重賞2着2回。半姉レイパパレ(大阪杯勝ち馬)、半兄シャイニングレイ(重賞2勝)。1週前はCW6F81秒1-11秒8と全体時計が優秀。2週前は終い重点でCW6F83秒6-11秒4と内容の濃いメニューをこなしている。

アイルランズコール(牡、ワールドエース×クローバーリーフ、栗東・吉岡厩舎)
母は3勝。兄姉に2勝馬が3頭、おじグリッターウイング(レパードS2着)。追い切りはCW6F82秒9-11秒6と、全体、終いともに水準レベルをクリアしている。鞍上は鮫島駿騎手の予定。

ルセルマンダムール(牡、アドマイヤマーズ×メダリアダムール、栗東・松永幹厩舎)
母は北米G3勝ち馬。半兄ブラゾンダムール。CW6F81秒4-12秒5と全体時計は速い。鞍上は池添騎手。

●札幌芝1800m

ミッキーマドンナ(牝、エピファネイア×ミッキークイーン、美浦・堀厩舎)
母はオークス、秋華賞勝ち馬。半姉ミッキーゴージャス(愛知杯勝ち馬)。函館の芝コースで5F67秒台、1F11秒台前半。2週前は同コースで5F65秒台をマークしている。姉はデビューが3歳2月と遅かったが、妹は早期デビューが叶い、期待感も増している。

スワーヴゴダイヴァ(牝、エピファネイア×シーズアタイガー、美浦・堀厩舎)
半兄ダノンザタイガー(東京スポーツ杯2歳S2着)、半姉フレミングフープ’現2勝)。セレクトセール3億8000万円(税込)。函館芝で、5F67秒台。追い切りの多くは上記ミッキーマドンナとの併せ馬で、互角の内容を見せている。兄姉の新馬戦成績は1、8、2、2着。本馬も初戦から好結果を期待したい。

ファンタズマ(牡、ハービンジャー×ボージェスト、美浦・上原佑厩舎)
母は2勝。全兄ボーデン(現4勝、スプリングS3着)、半姉ソネットフレーズ(デイリー杯2歳S2着)。おじドゥラメンテ(日本ダービー、皐月賞勝ち馬)。1週前は坂路で56秒2-12秒6。7月25日の美浦ウッドで6F82秒0-11秒5の好時計を出しており、仕上がりは進んでいる。

◆2歳新規入厩

サンライズアレス(牡、ドゥラメンテ×デックドアウト、栗東・矢作厩舎)
母はアメリカンオークス勝ち馬。セレクトセール1億4300万円(税込)

ミッキージュエリー(牝、エピファネイア×ミッキーチャーム、栗東・中内田厩舎)
母は重賞2勝、秋華賞2着