【府中牝馬S】今年は1頭だけ!過去12番人気1着馬も生み出した「一発大逆転」穴馬

2年前の府中牝馬Sでソダシを破ったイズジョーノキセキ

2年前の府中牝馬Sでソダシを破ったイズジョーノキセキ


3日間開催の最終日、10月14日(月)に行われる府中牝馬ステークス(G2、東京芝1800m)。このレースには、幾度にもわたって波乱を演出してきた「一発大逆転」を狙える伏兵が存在します。

その探し方はいたってシンプル。「前走上がり1位」の馬に注目です!

▼府中牝馬S「前走上がり」別成績
上がり1位 [5-2-1-12]複勝率40.0%
上がり2位 [0-2-1- 6]複勝率33.3%
上がり3位 [1-0-2-16]複勝率15.8%
上がり4~5位[1-0-2-20]複勝率13.0%
上がり6位~ [3-5-4-51]複勝率19.0%

22年1着 イズジョーノキセキ(12人気)
→前走3勝クラス・上がり1位

21年3着 マルターズディオサ(8人気)
→前走京成杯AH・上がり1位

20年1着 サラキア(7人気)
→前走小倉日経OP・上がり1位

19年1着 スカーレットカラー(4人気)
→前走クイーンS・上がり1位

18年1着 ディアドラ(1人気)
→前走クイーンS・上がり1位

17年1着 クロコスミア(5人気)
→前走3勝クラス・上がり1位

(※過去10年)

過去10年で見ると、該当馬は少ないながらも計5勝、馬券率は4割というハイアベレージ。しかも好走した馬のほとんどが前走3勝クラス~G3を経ており、22年1着イズジョーノキセキ(12人気)をはじめとする波乱決着を招いています。

このような決着が起こる理由の1つとして、レースの位置づけが考えられます。春に安田記念やヴィクトリアマイルを経由したG1クラスの馬たちの復帰戦や叩きとして用いられることも多いこの重賞ですが、実は同様の臨戦過程を踏んだ馬は過去10年で勝ち馬ゼロ。18年2着リスグラシューが最高着順となっています。

その一方で、勝ち馬10頭はすべて3勝クラス~G3から参戦した馬。府中牝馬Sの1着馬には翌月に控えたエリザベス女王杯の優先出走権が付与されることもあり、この秋までに実力をつけてきた格下馬が優勝を狙った本気仕上げで挑んでくることで、実績上位馬との逆転が叶っているのでしょう。

さて今年、そんな一発逆転が期待できそうな馬と言えば……セントカメリア(前走小倉記念・上がり1位5着)のみ。

3歳時に出走したローズSでは3番人気に支持されたほどの素質馬。その後は浮き沈みこそあったものの近3走ではOP重賞でも目を引く決め手を披露するなど復調気配で、一発逆転の可能性に賭ける価値ありです!