【エリザベス女王杯】7年続けて好走中!毎年来るのに人気にならない魅惑の穴馬

充実期に入ったシンティレーション

充実期に入ったシンティレーション


今年のエリザベス女王杯(G1、京都芝2200m)は、前哨戦の府中牝馬S2着シンティレーションが激アツ!

2走前に3勝クラスを勝ったばかりの5歳牝馬に加えて、今回は初の芝2200m。競馬歴の長いファンほど「距離が長いのではないか?」と不安視されている方も少なくないでしょう。

しかし、これこそが『非根幹距離』で行われるエリザベス女王杯の罠。過去の好走馬を振り返ると、2200mと同じく非根幹距離である『1800m巧者』の活躍が著しいのをご存知でしょうか。


●23年
1着 ブレイディヴェーグ(1人気)
→ローズS2着など芝1800m[1-2-0-0]

2着 ルージュエヴァイユ(5人気)
→重賞2着2回を含む芝1800m[3-2-0-1]

●22年
1着 ジェラルディーナ(4人気)
→芝1800m[4-0-0-1]

●21年
3着 クラヴェル(9人気)
→芝1800m[2-0-2-0]

●20年
2着 サラキア(5人気)
→20年府中牝馬S1着など芝1800m[2-3-0-2]

●19年
2着 クロコスミア(7人気)
→17年府中牝馬S1着など芝1800mで3勝

(※過去5年、すべて当時の成績)

根幹距離とは1200m、1600m、2000m、2400mなど400で割れる距離のレースを差す競馬用語。逆に400で割り切ることのできない距離を非根幹距離と言い、具体的には1800mや2200m、有馬記念の2500mなどが該当します。ここが重要です!

レース数が多い根幹距離と比べて非根幹距離はG1や重賞の数も少ないせいか、活躍の機会が重なる傾向。芝1800mを得意とする馬は距離が延びた2200mや2500mでも走るケースが多いんです!

例えば20年2着サラキアは次走で牡馬相手の有馬記念でも、11番人気の低評価を覆し2着に激走。22年1着ジェラルディーナは前走で中山芝2200mのオールカマーを制しており、次走の有馬記念でも3着に入っています。

またサリエラや21年3着クラヴェルなど当時2200mに実績が無かった馬は、直近で好走しても人気になりにくい傾向があるのもポイント。今年と同じく京都芝2200mで行われた23年2着ルージュエヴァイユ(5人気)も典型例でしょう。

シンティレーションは芝1800mで重賞を含む[4-3-2-2]複勝率81.8%をマーク。しかもルージュエヴァイユと同じく府中牝馬S2着からの参戦にも関わらず、2200m実績が無いため人気の盲点となっており絶好の狙い目です!