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阪神JFは16番人気5着!悔しさと収穫を胸に今週はターコイズSに参戦!【永島まなみ騎手コラム】
2024/12/13(金)
大一番の阪神ジュベナイルFでスリールミニョンに騎乗し、16番人気5着と見せ場を作ったまなみ騎手。悔しさと収穫のあった一戦の振り返りから、今週末のターコイズSなどの展望、そして河原田菜々騎手との対談第2回など、今週も盛りだくさんでお届けします!
悔しさあり、収穫あり。厩舎一丸で挑んだ阪神ジュベナイルFを振り返る
——2度目のG1挑戦、お疲れさまでした。まずは現在の心境を伺わせていただきたいです。
ミニョンは本当にすごく頑張ってくれました。内容に進展があるレースだったので今後が楽しみです。そしてやはり、悔しい気持ちがあります。
——率直に伺います。阪神ジュベナイルフィリーズはスリールミニョンとのコンビで16番人気5着、嬉しいと悔しい、どちらのほうが大きいでしょうか。
悔しいですね。全然悔しい気持ちのほうが上です。ミニョンはすごくいい脚で伸びてくれましたし、ミニョンに関しては言うことなしなのですが、理想ではもう1つ、2つ前のポジションを取った中で競馬できていれば、あの差だっただけに勝ち負けまで狙えたのではないかなと思っています。
——先週のコラムでも"一番の課題は折り合い"とおっしゃっていましたが、見ていても驚くほど折り合えていましたね。
折り合いの部分だけが心配ではあったのですが、レースの3日前くらいにいつもミニョンに乗ってくださっている西岡さんが「折り合うかもしれへんぞ」とおっしゃっていたんです。レース当日の朝も西岡さんが乗ってくださったのですが、「たぶん折り合うかもしれんぞ」と言っていただけて。
私からしたらこれまでずっと掛かっていたので、「距離も延びるのになんでなんですか?」と聞いたら、「Eコースで乗るようになってからハミが抜けるところが出てきた」とおっしゃっていたんです。
——Eコース、つまりダートコースですね。
そうです、一番外のコースです。普段の調教でも掛かり気味に行くところがあるので西岡さんも色々工夫されて、最近トレセンのEコースで普通キャンターで乗ってくださっていたんです。
今までハミが抜けず西岡さんも苦労されていたんですけれど、今回からEコース調教を挟んでハミが抜ける部分が出てきたとのことでした。
そのことを聞いた時に「折り合い面も大丈夫なんじゃないかな」と思い、気持ちに余裕ができました。西岡さんの普段の調教のおかげで折り合ったんじゃないかなと思っています。
——先週のコラム取材は木曜で、その際に"理想の枠は真ん中から外くらい"とおっしゃっていましたが、翌朝発表された枠順は8枠16番でした。
そうですね、もう少し内でも良かったですが、内過ぎるよりは全然良かったかなと思います。
——枠順はどこで確認されたのでしょう?
厩舎で確認しました!「いい枠を引いたね」という話になりましたね。
——両隣の枠が武豊騎手とL.デットーリ騎手と、なんともスゴい枠でしたね。
それも厩舎で話題になりました、私が「レジェンドさん二人の間に挟まれるー!」と言って一人で騒いでました(笑)。皆さん「貴重な経験やなぁ」と言ってくださって、私も「あまりの緊張感に折り合うかもしれません…」と言ったりしていました(笑)
※PN.まなるとさんご提供
——昨年は少しドキドキしていたとのことでしたが、2度目のG1騎乗となった今回は当日朝もいつも通りの心境だったのでしょうか。
そうですね、全然いつも通り、平常心で臨めましたね。
——多くのまな民の皆様が気になっていらっしゃったのは返し馬でした。PN.がーくんさんから「阪神JFの返し馬の際、デットーリ騎手のメイデイレディと併走する形になりましたが、意識してそういう形になったのですか?」という質問をいただいております。
全然意識することはなくて、どちらかというとミニョンは返し馬から行きっぷりがいいので一頭で行きたくてすぐ馬場に下ろしたんです。
西岡さんがEコースに追い切りに行く時に並脚から落ち着かせて、ゆっくりキャンターに行くことを教えてくださっていたので、ミニョン自体は並脚から速脚にポンと入ることができたのですが、後ろからメイデイレディのデットーリさんがすぐにキャンターで来たので、並ぶ形になりました。
※PN.まなるとさんご提供
並んだところでミニョンも少しハミを噛んだのですが、途中からスーっと、いい形で折り合ったので、"これなら競馬も大丈夫かな"という自信になりました。本当に西岡さんに感謝です。
——それがレース後の「スタッフさんに感謝です」というコメントに繋がったのですね。PN.うぴころさんから「返し馬でメイデイレディと一緒に走ってたので、デットーリ騎手の動きも観察されてるのかなぁなんて思ったりしていました」というメッセージをいただきました。こちらも気になるところです。
やっぱり気になりましたね。どういう感じで馬と接していらっしゃるのかなとか、どういう感じで乗られているのかなとか、細かいことを少しでも見て学べればなと思っていました。お話する機会はなかったのですが…
※PN.まなるとさんご提供
——PN.うぴころさんからは「両隣が武豊騎手とデットーリ騎手という超ビッグネームに挟まれた格好でしたが、お二方から何かお声を掛けられたりとかありましたか?」という質問もありました。
特にはなかったんです(笑)
——今年は直前まで担当の境美穂助手が引いていたように見えましたが、レース前はどんなやり取りがあったのかも気になるところでした。
西岡さんも来ていただいて二人引きだったんですが、お二人からレース前に「気を付けて頑張ってきてね!」と言っていただきました。ゲート裏では美穂さんがゲートに入れに来てくれて、その時に「すごくドッシリしてますね」という話になりましたね。
チーム・スリールミニョン(左が西岡助手、右が境助手)
——ちょうど中継ではスタート直前、ゲートの脇で祈るような表情で見守る境助手の姿が映されていましたね。
見ました見ました(笑)。美穂さん、ガッツリ映ってましたね(笑)
——五分のスタートを切ったスリールミニョンは中団後方、14番手というポジションでした。まなみ騎手の想定に近い形だったのでしょうか。
たぶんこのくらいの位置にはなると思っていたんです。理想のポジションはどうだったかというと、もう1つ、2つ前のポジションだったかなとは思います。
——道中は斜め前に1番人気のブラウンラチェットとルメール騎手を見る形でした。ルメール騎手の後ろに入っていくか、外に行くか、道中の心境を伺いたいです。
そうですね、前に古川さんの馬(古川吉洋騎手、7着ミーントゥビー)がいて、この馬を外に行ってパスするかは迷ったんです。ただ外回りということもありましたし、そんなに早く追い出してもなと思い、それならギリギリまで古川さんの後ろで我慢して、直線勝負で末脚に懸けようと思いました。
——前半600m34.2、京都の外回りマイルとしてはペースも流れていたように思います。乗っている側の感触としては速く感じるところでしたか?
ペースは流れているなと感じていました。ペースが流れている分、折り合いやすくはなっていたと思います。
——4コーナーの手応えがかなり良く見えたので、見ているこちらも「おっ!?」と思うところでした。
そうなんです。絶対伸びてくれるだろうなと思っていました。もう少し前だと更に良かったですね。
——直線入口で前が少しゴチャついた影響もあり、少しだけ進路を更に外に取る形になりました。こちらは影響があったのでしょうか。
大した影響ではなかったのですが、ちょっと外に振られるところはありましたね。その中でもよく頑張ってくれました。
——直線は上がり600mメンバー中4番目のタイムで伸びてきましたが、本当によく伸びてきました。直線の心境も伺いたいです。
なんとか届かないかなと思いましたが、後ろ過ぎたところもありましたね。ただミニョンは本当によく頑張ってくれましたし、最後まで頑張ってくれー!という思いでした。
——勝ったのはアルマヴェローチェ、鞍上はまなみ騎手の"幼馴染み"の一人である岩田望来騎手でした。PN.うぴころさんから「初G1制覇の望来騎手とはなにかお話しましたか?」というご質問をいただいております。
いやもう「おめでとうございます!」と言いました!
——先日から坂井瑠星騎手、岩田望来騎手、西村淳也騎手と、普段お世話になっている先輩の皆さんのG1勝利が続きますね。
本当に凄いです。とてもいい刺激になります…!
——レース後、高橋康之先生は何かおっしゃられていましたか?
先生は「レース内容に進展があったし、次に繋がる楽しみなレースになったね」とおっしゃってましたね。
——だいぶ折り合いはついていたように見えましたが、スリールミニョンの今後の課題を伺いたいです。
そうですね、ポジションを取った中で前回のように折り合って競馬できれば、競馬の幅も広がると思います。そこが今後上手くいってくれたらなと思います。
——これから桜の大舞台へ歩みを進めていくことになりますが、注目の次走はどこになりそうなのでしょうか。
次走はチューリップ賞(3月2日、阪神芝1600m)になる予定です!
——まな民の皆様注目のレースとなりそうですね。ちなみに昨年のスウィープフィートで挑まれた時はその後何度も見返しているというお話でしたが、今年はいかがでしょう。
何回も見ました(笑)。学びの多いレースでした。
——今年の阪神ジュベナイルFも、今後のジョッキー・永島まなみにとって、大きな経験になったのでしょうか。
本当にいい経験をさせていただきました。チャンスをくださった福盛オーナーにも大変感謝しています!
2週続けてタイトル挑戦!"ペイちゃん"と中山に見参!
——先週は自厩舎のスリールミニョンと大舞台に挑まれましたが、今週末も自厩舎の女の子とのコンビでタイトル奪取に挑まれます。土曜、中山11R・ターコイズSのペイシャフラワーは距離短縮での参戦となりますね。
先週ペイシャフラワーの追い切りに騎乗したまなみ騎手
ハンデも52kgですし、内枠が欲しいところです。ターコイズS、楽しみです!
——キャリア24戦目にして初めての中山参戦ですが、舞台設定はいかがでしょうか。
舞台は問題ないと思います。メンバーの中では52kgで最軽量なので、内枠から淡々と逃げられればチャンスがあると思っています。
——先週水曜、ウッドコースの追い切りに騎乗されて豪快な動きを見せていましたね。
ペイシャフラワーの先週の追い切り
そうですね、すごくいい動きをしてくれました。あんなに時計が出ているとは思いませんでしたが(笑)。全体的に82~83秒くらいかなということで、併せたサウンドウォリアーの後ろから行ったんですけれど、思った以上に時計が出てくれて、いい負荷が掛かったと思います。※6F79.6、ラスト1F11.6
今週の最終追い切りもかなり良かったと聞いていますし、めちゃくちゃ楽しみなので頑張ります!
——2走前の納屋橋Sを逃げ切られましたが、理想はこのような形となりますか?
ですね、今は逃げる形が一番合っていると思います。
——PN.やとさんから「ターコイズS応援に行きます!!!初めてまなみ騎手を現地で応援できるので今からワクワクしています。中山競馬場での騎乗は久しぶりかと思いますが、コースや雰囲気などにどんな印象をお持ちですか?」というメッセージをいただきました。
私、競馬学校とヤングジョッキーズしか乗ってないので中山競馬場の中をあまり覚えてないんです…(笑)。装鞍所や検量室のことを全然覚えていなくて、永島、競馬場の中でひとり迷子になる可能性があります(笑)
——これは案内係が必要かもしれません。
かなり必要かもしれません…
——もしかするとH.ドイル騎手のほうが中山競馬場の中について詳しい可能性があります。
その可能性が高いです、ドイルさんの後ろをチョロチョロついていくことになると思います(笑)
※ドイル騎手は土曜、中京競馬場での騎乗でした
——まなみ騎手にとっては3年振りの中山参戦となります。関東のまな民の皆様も心待ちにしていたかと思います。
なかなか私が関東に乗りに行く機会がないので、勝って、ウィナーズサークルでファンの皆様とお会いできるよう精いっぱい頑張りたいと思います!
——今週末はペイシャフラワー含め、土曜は中山で5鞍、日曜は中京で5鞍の10鞍を予定されています。実戦と追い切りに騎乗経験のある馬を中心に伺いますと、日曜の中京3R・3歳上1勝クラスの自厩舎ジャマンは13度目の騎乗となります。久々のダートですね。
一回ダートに乗せていただいた時は早々に手応えがなくなってしまい大敗してしまったのですが、最近やめずに最後まで走ってくれているので、今回も逃げて、あまり揉まれずに淡々と運べればもう少しやれていい子だと思います。
——まなみ騎手の"親友"としてお馴染みの存在ですが、変わらず可愛がられている姿が想像できます。
そうなんです。ただ前回めちゃくちゃ人懐っこかったのに、この中間はめちゃくちゃ機嫌が悪くて…。史上最強に機嫌が悪いんです(笑)。まったく撫でさせないくらい耳を絞ってしまって。珍しいです。
先週金曜、洗い場で気持ちよさそうなジャマン ※まなみ騎手ご提供
——また以前のように和解できることを祈っております。
はい、仲良くします(笑)
——2戦連続騎乗となる6R・3歳上1勝クラスのリリーアローは、中1週で同じ中京ダート1900mを使ってきましたね。
前回乗せていただいて、キレるような感じはないのですが追ってもバテないところがあったので、前々で長くいい脚を使う競馬ができればと思います。
——7R・3歳上1勝クラスのスナークメモリーは以前、川村厩舎所属時代に乗られて以来2度目の騎乗となりました。
返し馬に硬い印象はありましたが、テンにいいスピードを持っていましたし、積極的に乗りたいです。
——そういえばこれは今週末の話題ではないのですが、まな民の皆様から多く質問いただいたことがありまして、先ほど質問いただいたPN.leyさんとPN.やとさんから「12月10日、高橋康之先生と田口貫太騎手のお誕生日はそれぞれお祝いされたのですか?」という旨のメッセージをいただいております。
いや、まだお祝いしてないんです…
——これは意外でした。確か昨年の先生の誕生日プレゼントはネクタイだったような…
そうなんです。今回も先生が「阪神ジュベナイルで着けるネクタイが欲しい」とおっしゃっていたので、ネクタイをプレゼントさせていただいてはいるんです。ただまだ「おめでとうございます!」と言えていなくて…
——ジュベナイルFの先生のネクタイはまなみ騎手のプレゼントだったのですね。そして仲良しの田口貫太騎手の誕生日のほうは…
誕生日が12月10日だということも知らなかったです(笑)
雑技団!?競馬学校のトレーニングメニューに迫る
——対談第2回となる今回は、競馬学校時代の話を中心に伺います。まなみ騎手も河原田騎手も、同期には女性騎手がいらっしゃいます。同期に同性がいるのは大きいものなのでしょうか。
永島まなみ騎手(以下まなみ):私の場合は最初いなかったんですけれど、その後古川(奈穂)さんが同期になって気持ちの部分でだいぶ楽になりましたね。
河原田菜々騎手(以下菜々):私は女性3人という期だったんですけれど、いてくれて良かったなと思いますね。体重面の相談なんかも同性相手のほうがしやすいですし、いてくれなかったら競馬学校を乗り切れなかったかなと思います。
——競馬学校で女子は同部屋になるのでしょうか。
まなみ:女子は同部屋じゃないんです。男子は最初の1、2カ月みんな同じ部屋で共同生活なんですが、女子は最初から一人ずつで。
菜々:私も最初から一人ずつでしたね。
まなみ:二段ベッドに入れられた男子から最初妬まれましたもん(笑)
——普通の高校の体育などでは男子女子でメニューが違うものですが、競馬学校は男性騎手も女性騎手も同じメニューをこなすのでしょうか。
菜々:同じです同じです!
まなみ:トレーニングメニューも全部一緒でしたね。ロープ登ったりも全部一緒で。
——ロープは圧倒的に男性有利メニューでは?
まなみ:私、ロープ登るのだけはできたんです(笑)。腕力や体幹を鍛えるためにやるから足を使っちゃいけないんですけど、ロープはできました。逆に空中回転ができなかった…。
菜々:私も空中回転はできませんでした(笑)
——空中回転。
まなみ:大きなトランポリンみたいのがあって、その真ん中で飛んで空中で回転して着地するんですけど、私は絶対お尻から着地するんです(笑)。絶対お尻から着地するのがお決まりのパターン。卒業するまで一向にできなかった…。
——サーカスの訓練かなんかでしょうか?
まなみ:本当にそうで、みんなで「雑技団か?」なんて話しながらやってました。みんなポンポンできる。
菜々:みんな身体能力が高いんですよね。
まなみ:37期だと角田(大和)くん。あの人はなんでもできる。
菜々:39期は(大江原)比呂が体操やってたんで。比呂はなんでもできちゃうんですよね。ズバ抜けてました。無敵っすよ。
なんでもできる角田大和騎手(左)と、無敵の大江原比呂騎手(右)
——競馬学校で一番大変だったメニューを伺いたいです。
まなみ:フィジカルトレーニングの中のアセスメントっていうのがあるんです。私はこれです。
菜々:あれしんどいっすよね…。
まなみ:何種類か種目をこなして順位が決まるんですけど、それがまあキツくて(笑)。特にブルガリアンスクワットがキツかった…。
——ブルガリアンスクワット。
まなみ:10kgのダンベルを担いで、片足を不安定なところに置いてスクワットするんです。
菜々:ボールの上に足を置くんですよね。
まなみ:そうそう、400回とかするんだよね。
菜々:1時間くらいやって…
まなみ:次の日みんな筋肉痛(笑)
——米国陸軍か何かですか?
まなみ:本当に(笑)。途中、何してるんやろ…と思うようになります。
菜々:あれは無になったほうが勝ちなんです(笑)
まなみ:2、3カ月に一回あるんですよね。順位も出されるんであれが一番嫌いでした。あと大変だったのはボールを3つ置いて、その上で腕立て伏せするやつとか…。私はいつもドベでした(笑)
菜々:私は中くらいだったような…。39期は石田拓郎と(田口)貫太あたりが成績良かったですね。貫太はそれまで筋トレしてたのもありますね。
——男子と同じメニューだと女子は不利なのでは…?
まなみ:でも古川(奈穂)さんは凄かったですよ。ブルガリアンスクワット、毎回1位でした(笑)
菜々:え、凄い…!
まなみ:すごく負けず嫌いなんです(笑)。あと大変だったのはマラソン大会。
菜々:あれしんどいですよね…。
まなみ:男女同じ距離で、厩務員課程の皆さんと同じ条件で。
菜々:で、先生が一番速いんですよね(笑)
——逆に楽しかったメニューを伺ってみたいです。
まなみ:茶道です!
菜々:ああ、あれ美味しかったっすね!(笑)
——楽しかったメニューを聞いているのであって、美味しかったメニューを聞いているわけではないです(笑)
まなみ:いやでも本当に楽しかったんです、授業の中でもお菓子が食べられるんで(笑)。一カ月に一回くらいしかないんですけど。普段は一週間に一回しか甘い物は食べられないんで。
菜々:私はバドミントンも楽しかったですね。自由時間があるんですけど、汗取りがてらバドミントンをして。先生とかとやるんですけど、ああいう自由時間が楽しかったです。
——河原田騎手の運動神経のほどは…?
菜々:運動神経は…普通ですかね?(笑)。足だけ速かったんです。Jドリーマーズに受かる前は陸上部で、100mとかやってたんで。
師匠の決定に意外な共通点アリ!?
——競馬学校に入ると親元から離れるわけですが、ホームシックなどにはならなかったのでしょうか。
菜々:正直ありました…。競馬学校に入ってすぐのことで、一週間くらい…。
まなみ:私はなかった…(笑)。いやでも普通はみんなありますよね、私が変わってるくらいで(笑)
——ノーコメントとさせてください。卒業後は渡辺薫彦厩舎に所属されたわけですが、どのような経緯があったのでしょうか。
菜々:競馬学校の小林淳一教官が渡辺先生に「女の子がいるんだけれどどうでしょう?」とお話してくださったらしいんです。それがキッカケですね。
まなみ:一緒だ。私も小林先生。高橋先生は小林先生とジョッキー時代同期でその紹介だった。
菜々:渡辺先生はすごく人柄が良さそうな方だな、というのが第一印象でしたね。
まなみ:第一印象はだいぶ差がありますね、もちろん高橋先生も優しそうな雰囲気だったのですが、それ以上に私、先生の第一印象は"おぬし"だったから(笑)
菜々:"おぬし"ってなんですか?
まなみ:初めて会った時に、「おぬしはこう乗ればいいから」という感じで、"おぬし"って呼ばれて。全然内容が入ってこなかった(笑)
菜々:それめっちゃおもろいですね(笑)。渡辺先生のことはナリタトップロードという名馬に乗っていらしたことは知っていたんですけれど、人柄までは知らなくて。人柄も素晴らしく、馬乗りも上手で、本当に尊敬するところしかないです。競馬を見て色々教えてくださいますし、ありがたいです。
——PN.ぽの子さんからの質問です。「まなみ騎手も菜々騎手も、元ジョッキーの先生の厩舎に所属していますが、お互いの話を聞いていて、ウチの先生もそれよくある!、ウチとは違うな…と思ったことはありますか?」というご質問をいただきました。
まなみ:木馬指導ってある?
菜々:私はあまりないですね。
まなみ:私、たまに木馬指導していただくことがあるんです。厩舎で木馬に乗って、先生が色々アドバイスをくださるんです。
——厩舎の2階などでやるのでしょうか?
まなみ:前は2階にあって、今は先生の部屋にありますね。
菜々:私も木馬自体は私が厩舎に入る時に買ってもらいました。
まなみ:私と一緒だ!
——PN.なつさんから「以前"女性ならではの当たりの柔らかさ"という言葉を耳にしたことがあります。実際そうなのでしょうか?」というご質問をいただきました。
まなみ:あると思います!男性の場合力があり過ぎるところがあって、力が強いと余計に反発する馬もいるので。いい意味で力が少しないくらいのほうが、ハミが馬の口のいいところに当たったりする時があるんですよね。
——個人的な興味なのですが、馬に乗る時はやはり筋力が一番大事になるのでしょうか。
まなみ:いや、筋力だけではないですね。バランスだったり、馬とのコンタクトが大事になってくると思います。筋力で言えば上半身より下半身のほうが大事だったりしますね。ただこれ馬乗りの方は分かると思うんですけど、肩の後ろのあたりの筋肉がボコッて出てくるんです。
菜々:出ますね。そこだけ張ります。夏服とかで(肩回り)出せませんもんね(笑)
まなみ:出るよね。ノースリーブとか着ると普通の女性と違って腕がパンパンで恥ずかしくなる…。服選びも大変で。
——普段河原田騎手はどんなトレーニングをしているのでしょう。
菜々:トレーニングはしてます。ただ体重を考えてあまり筋肉をつけられないので、ホットヨガをやってます。たぶん皆さん想像されているのとは違って、体幹トレーニングが入っているメニューをやっていて。体重を落としながら鍛えるトレーニングをやってます。めちゃくちゃ汗かきますよ!
いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始1年4カ月、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。
"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。
競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。
すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp
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