【アメリカJCC】過去10年で7勝!中山最終週の「黄金枠」を引いた豪運ホースとは

前走の有馬記念は3着だったダノンデサイル

前走の有馬記念は3着だったダノンデサイル


アメリカジョッキークラブカップ(G2、芝2200m)は中山で行われるレースとあって「内枠>外枠」というイメージを持たれているファンの方も多いのではないでしょうか。

ところが昨年の決着を振り返れば2ケタ馬番のチャックネイト、ボッケリーニによる外枠ワンツー。中山では不利な印象のあるピンク帽子の2頭が揃って上位を独占したとあっては偶然と無視することはできないでしょう。

しかし、だからといって安易に大外枠の馬に飛びついていいわけでもありません。注目すべきは帽子の色ではなく「馬番」です!

▼AJCC馬番別成績
1~ 6番[3-3-4-50]複勝率16.7%
7~12番[7-5-6-40]複勝率31.0%
13~18番[0-2-0-21]複勝率 8.7%

●2勝以上を挙げている馬番

8番 [2-0-1-7]
21年3着 ラストドラフト(6人気)
19年1着 シャケトラ(7人気)
17年1着 タンタレグリア(7人気)

11番[2-1-0-7]
24年1着 チャックネイト(3人気)
20年1着 ブラストワンピース(1人気)
16年2着 スーパームーン(3人気)
(※過去10年)

馬番1~18をざっくり3つの塊に区切った場合、中間にあたる「7~12馬番」の馬が7勝と最も優秀。複勝率でも他より突出した成績を記録していることがわかります。

アメリカJCCは年によってフルゲートが埋まらないこともしばしば。ここ10年でピンク帽子が馬券に絡んだ年もいずれも11~14頭と少頭数での開催で、外枠と言うよりも中枠寄りからの発走でした。

この傾向の理由としては、馬場状態の影響が少なくないでしょう。例年アメリカJCCは冬季の中山最終週に開催。厳寒期で生育状態の芳しくない芝を長期にわたり使用した影響か、さすがに内ラチ沿いは掘り起こされた箇所が目立ちます。

そのためアメリカJCCに限っては馬場の三分~五分どころ、すなわち「内すぎず、外すぎず」のちょうどいい進路を取ることができる馬の活躍が見込めるのだと推測できます。

中でも、ここ10年で2勝を挙げているのが馬番8と馬番11。いずれも傾向からは有利な番号だと言えますが、とりわけ馬番8からは人気を大きく覆しての激走馬が複数生まれているだけに要注目でしょう。

そして今年、最強の馬番8を引いた1頭が⑧ダノンデサイル。「最も運のある馬が勝つ」とうたわれる日本ダービーを制した豪運は伊達ではなく、今回も激走への期待が膨らみます!