【ファルコンS】1400mはむしろプラス!?モンドデラモーレが重賞初Vへ

初の芝1400mとなるモンドデラモーレ

初の芝1400mとなるモンドデラモーレ


ファルコンS
モンドデラモーレ
千葉直人調教師

——前走のジュニアカップは2着でした。レース内容を振り返ってください。

千葉調教師(以下、千):プラス20キロでの出走でしたが、放牧先で上手に調整してもらったおかげで、テンションが上がることなく肉体的にドシッとして、とても良い雰囲気で臨めました。いとこ関係にある勝ち馬は強かったですけど、モンドもよく追い上げて最後まで頑張ってくれたと思います。

——前走で感じた収穫と今後の課題は。

千:新馬戦、札幌2歳ステークスと1800を続けて使いましたが、血統的にも当初の見立て通り短距離志向が強くなってきたかなと感じていたので、マイルで頑張ってくれた点がひとつ。あとはこれまでゲートでチャカチャカしていましたが、大人しく待つことができました。この2点が収穫だと思います。

課題としては、マイルでも良いハミがかりで進んでいくような若さがあるので、道中の折り合いのつけ方は取り組んでいくべきところかと考えています。

——今回ファルコンステークスを選択した意図は。

千:今後NHKマイルカップなど大舞台を目指していくにあたって、重賞でもしっかり結果を出せるだけの能力がある子だと思っていますし、2着までに入れば賞金加算ができて大舞台へ出走しやすくなることを考えて選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

千:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出して、ここを目標に帰厩しました。帰厩後に厩舎で熱発してしまい数日お休みをいただきましたが、乗り出してからも緩んでいるところがなく今は順調にきています。

——3/12(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

千:1週前なのでキッチリ終いを動かしておきたい、ということと、3番手を追走することで前に馬がいても折り合って走れるように、ということ。あとは札幌2歳ステークス以来の騎乗となる杉原ジョッキーに感触を確かめてもらうことが狙いでした。

馬場が湿っていて時計が出やすい状況ではありましたが、それを差し引いても素晴らしい動きでした。終いもキレのある動きで、理想的な1週前追い切りができました。

——現状で先生が感じるこの馬のストロングポイントを教えてください。

千:最後に苦しくなっても、もう一段階頑張れるところですね。2走前も前走も、道中かかりながらも最後にもうひと踏ん張りしてくれました。

——今後の成長を期待しているところは。

千:前進気勢が強い子なので、競馬で走り出してからのメリハリが上手くつけられるようになれば、更に良いと思います。競馬に向けての気持ちのオンオフはしっかりしていますが、レースで走り出すと闘争本能の強さが出るので、上手く力を抜いて走れるようになれば、更に終いに良い脚を使えると思います。

——初の中京競馬参戦となります。中京芝1400という舞台適性への見通しは。

千:先ほど話したようなこの子の個性から、距離短縮は問題ないと思っています。新馬戦を左回りの東京で勝っていますし、そのときと同じジョッキーが騎乗してくれるのは強みだと思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

千:能力の高い子を預託させていただいていますし、厩舎としても「モンドを大舞台で活躍させてあげたい」と思っています。厩舎スタッフ一同で力を合わせて、重賞挑戦にふさわしい仕上がりで送り出せるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします。