【新谷厩舎の中東遠征記2025】ドバイの今vol6


コミュ力は力なり。

先日に続き、またもコミュ力を発揮した松田です。やはり世の中コミュ力でなんとかなるもんです。そう思ってるのは僕だけと違うよね(笑)?

そのコミュ力を活かして、今回はアメリカのライダーと友達になりましたよ。彼はバハマ出身のライダーで、世界中を馬と共に移動しレースに挑んでるんですよ。

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彼はかなり有名な馬の調教をしてて、

「今年はケンタッキーダービーとケンタッキーオークスを勝った馬を調教してたんだ」

「今回はサウジカップで5着だったラトルンロールを連れてドバイに参戦してる」

「前回は負けたけどこの馬は距離が長くなる方が良いし、今回は前回より良くなると思うよ!」

「なんとかフォーエバーヤングを負かしてやりたい!」

とかなりハイテンションのオッチャンで、僕がしゃべる暇さえ与えてくれない。

そんな彼の名はダニー。彼は日本の競馬のこともよく知ってて

「日本の馬はここ数年でかなり力をつけてるし、血統も素晴らしい。さらに近年日本人ジョッキーの技術がかなり進歩してる」とも付け加えてくれました。

「今年は日本のG1を取りにいこうと調教師と相談してるところなんだ」と熱く語り、さらに彼は僕に向かって「お前が素晴らしいライダーになりたいなら酒、タバコはもちろんアカン!野菜中心の食事に変えろ」とアドバイスしてくれて。

そういうもんなんか、と感心しながら聞いてたら、ダニーが突然ニヤッと笑って「ただ女だけは特別だ。優しく扱ってやれよ」と。ただのエロオヤジやんと思ってしまい、尊敬の眼差しで見てた時間を返してくれと思いましたよ(笑)。

トドメには「最後にサプライズを教えてやる。実は俺74歳で、8月に75歳になるんや。すごいやろ?」って。 俺のオヤジと同じくらいやん。それで馬に乗ってるって信じられへんわ。

ホンマ身体と健康、食べ物に気をつけないとアカンな、と改めて思える時間でした。