【フローラS】荒れる荒れるオークストライアル!大波乱を演出する穴馬の激走条件を発見

23年フローラSを逃げ切ったゴールデンハインド

23年フローラSを逃げ切ったゴールデンハインド


オークストライアル、フローラステークス(G2、東京芝2000m)は本番で好走しそうな馬に目星を付ける一戦と同時に、馬券的にも妙味があるレースでもあります。

過去5年の1~3番人気の成績は[1-2-1-11]勝率6.7%、複勝率26.7%と上位人気をそのまま信頼するのは難しく、「5→14→2」人気で決まった21年は馬連4万1500円、3連単36万馬券の大波乱決着となりました。

3歳牝馬限定の難解重賞で攻略の糸口となりそうなのが「前走クラス別成績」です。前走レースを重賞、未勝利、1勝クラスで分けた成績をご覧ください。

▼フローラS前走クラス別成績(過去5年)
重賞 [3-4-2-17]複勝率34.6%
単勝回収率161% 複勝回収率144%

1勝 [2-0-1-25]複勝率10.7%
単勝回収率55% 複勝回収率38%

未勝利[0-1-2-16]複勝率15.8%
単勝回収率0% 複勝回収率41%

前走重賞組は複勝率34.6%と約3頭に1頭が好走。勝率だけで見ると物足りない数字ながら単勝及び複勝回収率は100%超えと、人気薄の好走が目立ちます。

一方、前走が1勝クラスや未勝利戦に出走していた場合、勝率・複勝率いずれもかなり厳しい数字に。回収率も芳しくありません。人気を問わず実績で勝る前走重賞組を中心に組み立てる方が的中の近道でしょう。

この時点で前走フェアリーS3着エストゥペンダ、フラワーC3着ゴーソーファーなど7頭が残りましたが、さらに過去5年の脚質別成績を参照して絞り込みます。

▼前走重賞組の脚質別成績(過去5年)
逃げ[1-1-0-1]複勝率66.7%
先行[2-2-0-3]複勝率57.1%
差し[0-1-1-8]複勝率20%
追込[0-0-1-4]複勝率20%

直線の長い東京コースにも関わらず「逃げ・先行」が圧倒的な成績。特に4コーナー先頭で回ってきた馬はサンプルこそ少ないながら、23年1着ゴールデンハインド(7人気)など3頭中2頭が馬券になっているのは要注目でしょう。

上記で紹介した好走傾向から浮上する前走重賞組の激走候補がロートホルンです。前走のクイーンCは東京芝1600mで1000m通過57秒2という速い流れを自ら作るも、直線半ばで脚が上がり7着に敗れました。

それでも2走前には東京芝1800mの未勝利戦を逃げて後続に6馬身差を付ける大楽勝。初めての2000mに対応できるか未知数ながらマイペースで運んだ時の強さは重賞でも通用レベルで、前が止まらない開幕週の馬場を味方に逃げ切りが期待できます。

もう1頭、前走クイーンC8着馬で、これまでに出走したレース全てで先行しているティラトーレにも注目です。同馬の父リアルスティールは過去5年の東京芝2000mで[4-1-3-13]複勝率38.1%の好成績を残しており、前々の競馬で粘り込みがあっても驚けませんよ!

先週は皐月賞3着マスカレードボール(4人気)、アンタレスS2着タイトニット(10人気)と土日の東西重賞で伏兵ズバリ⇒フローラSの「三ツ星穴馬」をチェックする