【日本ダービー】イクイノックス、コントレイルも該当!「ダービー好走馬の条件」に合致した至高の1頭

名馬と同じローテーションで大一番へ臨むクロワデュノール

名馬と同じローテーションで大一番へ臨むクロワデュノール


有馬記念と並び普段は競馬をしない層からも大きな注目を集める日本ダービー(G1、東京芝2400m)。日本で最も強い3歳馬を決めるレースですが、馬券を当てるのが難しいレースの1つではないでしょうか。

具体的にどんな馬を狙えばいいのか。まずは人気の信頼度について紹介していきましょう。

▼日本ダービーの人気別着順成績(過去10年)
1~3[5-8-4-13]複勝率56.7%
4~6[3-2-1-24]複勝率20%
7~9[1-0-3-26]複勝率13.3%
10~[1-0-2-85]複勝率3.4%


▼各年における人気の内訳(過去5年)
24[9→1→7] 3連単2299.1倍
23[4→1→6] 3連単298.1倍
22[3→2→7] 3連単157.7倍
21[4→1→9] 3連単589.8倍
20[1→2→10] 3連単51.4倍

1~3番人気が複勝率56.7%と比較的安定した成績を残していて、人気馬を軸馬にすることは概ね正しいようです。しかしながら、1番人気を勝ったのは過去10年で2回のみと、勝ち馬の人気だけを見ると割とバラけている印象です。

また近年は人気薄が馬券に絡む傾向が目立ちます。顕著に現れたのがやはり昨年でしょう。9番人気のダノンデサイルが勝利、7番人気のシンエンペラーが3着に入り3連単2000倍を超える波乱決着となりました。

▼前走皐月賞組のダービー成績(過去10年)
[8-9-7-74]複勝率24.5%

世代トップが集うクラシック1冠目を戦ってきた馬は、やはりダービーでも結果を出しています。ごくシンプルな理由ですが、過去10年で8勝を挙げている前走皐月賞を走った馬から選ぶのがベストだと考えました。

▼前走皐月賞組の脚質別成績(過去10年)
逃げ[0-1-0- 5]複勝率16.7%
先行[4-2-1-13]複勝率35%
差し[2-5-5-34]複勝率26.1%
追込[1-1-1-19]複勝率13.6%
マクリ[1-0-0-3]複勝率25%

次は皐月賞に使った馬の、ダービーにおける「脚質」です。直線の長い東京コースに替わることで差しも悪いわけではありませんが、勝利の期待値という観点から8勝中4勝を挙げている「先行」を狙うのがベストといえます。

▼トライアルを使わずに皐月に直行→ダービーへ挑んだ馬(過去10年)
[2-2-0-4]連対率50%

※皐月賞で連対した馬のダービー成績
[2-1-0-1]連対率75%

●22年
イクイノックス 皐月賞2着→ダービー2着

●20年
コントレイル 皐月賞1着→ダービー1着
サリオス   皐月賞2着→ダービー2着

●19年
サートゥルナーリア 皐月賞1着→ダービー4着

外厩施設が充実した近年は有力馬ほどトライアルレースを挟まず、クラシックに直行しています。すでに皐月賞やダービーに出走可能な賞金を稼いでいる馬にとっては無駄なレースを使わず、余裕のあるローテーションで挑むのが重要なようです。

直近10年における8頭の成績は[2-2-0-4]連対率50%と両極端も、「皐月賞1・2着馬」に限定すると[2-1-0-1]連対率75%まで上昇。馬券に絡めなかったのは19年4着サートゥルナーリア1頭だけという強力な根拠が浮上しました!

上記における複数の好走傾向から浮上する軸馬候補はクロワデュノールです。

これまでのレースでは、先行しつつ速い上がりタイムで他馬を圧倒する競馬を見せており、ホープフルSで破った相手の内3頭が重賞ウィナーになるなど、早い段階から世代トップクラスの能力を感じさせていました。

皐月賞では先行するも、道中マクってくる馬などの影響で道中ゴチャついたためか、3Fの上がりタイムこそ速いものではありませんでしたが、差し馬が上位に来る中、先行集団で唯一連対を確保したのは能力の裏付けでしょう。

名馬と同じローテーションでダービーへ挑む同馬がどんな競馬を見せてくれるのか。週末に迫った競馬の祭典を楽しみに待ちましょう!