【安田記念】馬券率7割超え!「11週ぶり週末好天の東京」で浮上する直線の切れ者

切れ味抜群の末脚でマイル王の座を狙うウォーターリヒト

切れ味抜群の末脚でマイル王の座を狙うウォーターリヒト


テレビやネットニュースでも大々的に報道されたとおり、10週続けて雨の週末となった関東圏。毎週のように空模様や馬場状態に頭を悩まされた競馬ファンも少なくないでしょう。

しかし、今週末の東京競馬場は久々に天気が持ちそうな見込み。こうなると安田記念(G1、東京芝1600m)は例年の傾向どおり、直線で速い脚を繰り出した馬が狙い目となります。

その中でも特に注目は「メンバー最速の上がり」をマークした馬で、ほぼ毎年馬券に絡んでいるのをご存知ですか?

▼安田記念の上がり最速馬成績(過去10年)
[3-3-3-3] 勝率25% 連対率50% 複勝率75%

東京競馬場は最後の直線が525mと長く、鋭い決め手を武器とする馬に有利な舞台。競馬ファンの中にも「東京=差し・追い込み有利」というイメージは定着しているのではないでしょうか。

ただ、実際のレースでどの馬が上がり最速を叩き出すかは別問題。まして舞台が春のマイル王を決める安田記念となればラスト3ハロン32~33秒台前半の争いとなるのは必至で、過去同程度の上がりをマークしたことがある馬を抜粋しても半数近くが該当します。

ですが、安心してください。上がり最速を記録して馬券に絡んだ9頭のうち、半数を超える5頭は「前走ラスト3ハロン33秒2より速い時計」で、「メンバー1位の末脚を使って連対」という共通点がありました。

▼前走ラスト3ハロン33秒2より速い時計&メンバー1位の末脚を使って連対した馬(過去10年)

23年3着 シュネルマイスター(1人気)
→前走:マイラーズC1着(32秒9)

21年2着 グランアレグリア(1人気)
→前走:ヴィクトリアマイル1着(32秒6)

20年1着 グランアレグリア(3人気)
→前走:高松宮記念2着(33秒1)

18年1着 モズアスコット(9人気)
→前走:安土城S2着(32秒9)

15年2着 ヴァンセンヌ(3人気)
→前走:京王杯SC2着(32秒7)

ここまで書いておいて恐縮ですが今年のメンバーで、上記の激走条件に該当馬はゼロ。僅かに0秒1差及ばずも前走の東京新聞杯で、メンバー1位となるラスト3ハロン33秒2の末脚で差し切ったウォーターリヒトが上がり最速候補に最も近い存在となります。

完全合致とはいかないまでも、今年のメンバー構成と前走のパフォーマンスを考えれば、上がり最速をマークして上位に食い込む可能性は十分にあるでしょう。府中の長い直線で再び豪脚炸裂となるか注目です!