【キーンランドC】皇成しか勝たん!相思相愛コンビが見せる勝利の絆

まさに名コンビのウインカーネリアンと三浦皇成騎手

まさに名コンビのウインカーネリアンと三浦皇成騎手


今回のキーンランドカップ(G3、札幌芝1200m)には、絶対に見過ごせない名コンビがいる。「ウインカーネリアン三浦皇成騎手」だ。

同馬は御年8歳で31戦しているベテラン馬。その内、三浦皇成騎手は22戦に騎乗し、全8勝の勝ち鞍をもたらしている。苦楽を共にしたコンビが、北の大地で新たな称号を目指す。まずはこのデータを見てほしい。

▼ウインカーネリアン芝1200m成績
[0-2-1-1]
25年 ドバイアルクオーツS 2着
25年 シルクロードS 3着
24年 京阪杯 2着
24年 高松宮記念 4着

2~3歳時は芝中距離、4歳以降はマイルを中心に使われ、7歳春に新天地となるスプリント戦線へ。“挑戦”の2文字がよく似合う1頭。

国内外問わずG1を走ってもなお、スプリント戦で馬券を外したのは一度だけという素晴らしい結果には尊敬の念を抱く。スプリンターとしての底を見せていないのだ。

特に前走のアルクオーツスプリント(ドバイG1、芝1200m)はハイレベルな一戦であり、5着馬のピューロマジックは帰国初戦となるアイビスサマーダッシュを圧勝。3着馬のリージョナルはその後G1、G3で続けて3着に入るなど、こちらも能力の高さを見せた。さらに勝ち馬のビリービングは海外スプリントG1の常連だ。

これだけ高いレベルのレースであった中、果敢にハナを奪い直線を駆ける姿には、日の丸を背負った人馬の覚悟が感じられた。

そんなハイレベルな前走から早4か月が経ち、次なる挑戦の地を札幌に定めて挑む一戦。

前走より2.5キロ軽い57キロの斤量、連続開催で荒れた内ラチ沿いに仮柵が設置されるBコース替わり初週、これらの恩恵を受け止め、更なる高みを目指して突き進む。

アルクオーツスプリント後のレースインタビューを見た者ならわかるだろう。三浦皇成騎手の目は悔しさで涙を滲ませながらも、ウインカーネリアンへ感謝と尊敬の言葉を惜しみなく伝えていた。

その言葉には嘘などなく、真っ直ぐな気持ちを伝えた姿勢に涙を浮かべる競馬ファンもいたであろう。

同期にはすでに種牡馬入りして産駒がデビューしている馬もいる中、今もなお懸命に1着を目指し走り続けるウインカーネリアンと三浦皇成騎手。この相思相愛なコンビを見れるのも、あと僅かかもしれない。ここで買わなくてどうする。何が競馬ファンだ。