【2歳馬情報】グランアレグリア初仔など、注目の良血馬たちがデビュー!

長かった夏競馬もいよいよ終わり、今週から秋の中山・阪神開催が行われる。主要コースでのデビューは、今後の大舞台を見据える新馬にとって貴重な経験となるだろう。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が素質馬を紹介していこう。

◆8月30日

●新潟芝1400m

グランマエストロ(牡、エピファネイア×グランアレグリア、美浦・木村厩舎)
母は9勝(桜花賞など)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド6F81秒9-11秒9。「尾花栗毛の美しいルックス。初仔でも馬格に恵まれており、パワフルな面が目立つ。ここまでの調教では母ほど前進気勢の強さは感じないが、実戦でどれほど本領が見られるか」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

オンザノアール(牝、インディチャンプ×コーンドリー、栗東・佐藤悠厩舎)
母は1勝。兄エリモグリッター(4勝)、おじフェラーリピサ(根岸Sなど)。1週前のCW6F83秒4-11秒4も悪くないが、2週前にはCW6F80秒2-11秒1と、秀逸な時計をマークしている。

●中京芝1400m(牝馬限定)

パノラマステージ(牝、レイデオロ×スターリーステージ、栗東・牧浦厩舎)
母は3勝。おじミッキーアイル(マイルCSなど)。CW6F82秒5-11秒3と全体、終いともに上々の時計が出ている。鞍上は団野騎手の予定。

セレブトーチ(牝、ダノンスマッシュ×キープセイク、栗東・坂口厩舎)
姉カウスリップ(現3勝)。近親ソウルスターリング(オークスなど)。1週前は坂路で53秒0-12秒2、2週前はCWで6F82秒1-11秒6といずれも水準をクリアする時計を出している。

●札幌ダート1700m

セスティーナ(牡、マインドユアビスケッツ×アムールポエジー、栗東・須貝厩舎)
兄デルマソトガケ(現4勝、UAEダービーなど)。セレクトセール1億7050万円(税込)。追い切りは函館のウッドで4F54秒台、1F12秒台前半の時計が出ている。

リュウカルネ(牡、ドレフォン×ゴールドチェイス、美浦・伊藤圭厩舎)
姉チェイスザドリーム(6勝)。昨年のセレクションセールで3番目の高額(税込・8800万円)で落札。追い切りは函館ウッドで5F68秒台、1F12秒台前半の時計が出ている。

◆8月31日

●新潟芝1800m

ガローファノ(牝、キタサンブラック×チェリーコレクト、美浦・黒岩厩舎)
兄サトノグランツ(現4勝、神戸新聞杯など)。1週前はウッド6F81秒9-11秒9、2週前もウッド6F82秒2と長めから速い時計を連発している。

カモンメーン(牡、エピファネイア×ホームカミングクイーン、栗東・杉山晴厩舎)
兄ダノンマッキンリー(現4勝、スワンSなど)。セレクトセール1億7600万円(税込)の高額馬。追い切りはCW6F82秒6-11秒4の時計が出ている。

タッセルノット(牝、キズナ×ディアンドル、美浦・林厩舎)
母は6勝(福島牝馬Sなど)。追い切りはウッド5F69秒4-11秒6。「キズナ産駒らしい丸みのあるシルエット。セーブしながらの調整でも動きは水準以上。母は1200〜1800mまで距離の融通が利くタイプだったが、それと同様にこの馬も距離は幅広くこなせる可能性がある」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

●中京芝2000m

サトノアイボリー(牡、エピファネイア×ホエールキャプチャ、栗東・杉山晴厩舎)
母は7勝(ヴィクトリアマイルなど)。兄アルママ(2勝)。1週前にCW6F82秒2-11秒4、2週前にも近い時計が出ており、仕上がりは順調に進んでいる。「坂路とウッドチップ併用で入念な乗り込みを消化。長めから負荷をかけて終い1ハロンも切れある動き。水準に達する瞬発力もあるが、母同様に長く脚を使えそう」と記者の話。鞍上は団野騎手の予定。

マジカルアメジスト(牝、シスキン×スペルオンミー、栗東・吉岡厩舎)
母は3勝。1週前はCWで6F82秒1-11秒1、2週前は坂路で52秒5-11秒9と好時計を連発している。鞍上は北村友騎手の予定。

レッドラージャ(牡、コントレイル×ボインビューティー、栗東・友道厩舎)
姉ルージュスタニング(3勝)。CW6F81秒9-11秒3で、特に終いの2F11秒3-11秒3が光る。鞍上は岩田望騎手の予定。

●中京芝1600m

ジョーカー(牡、ドレフォン×ローズベリル、栗東・友道厩舎)
姉ビップデイジー(現2勝、阪神JF2着)。今年のダービー3着ショウヘイと同じ友道厩舎&石川達絵氏のライン。追い切りはCW6F80秒8-11秒5の好時計をマークし、デビュー勝ちへ前進中。

カヴァレリッツォ(牡、サートゥルナーリア×バラーディスト、栗東・吉岡厩舎)
母は3勝。おじサトノフラッグ(弥生賞など)、おばサトノレイナス(桜花賞2着)。1週前はCWで6F81秒6-11秒1、2週前は坂路で52秒2-11秒8と目立った時計を連発している。鞍上は北村友騎手の予定。

●札幌芝1800m

ヴィスコンテッサ(牝、シルバーステート×マルケッサ、栗東・松永幹厩舎)
兄ドゥラエレーデ(現2勝、ホープフルS)、おじサトノダイヤモンド(有馬記念など)。追い切りは函館の芝コースで4F53秒台の時計を出している。鞍上は丹内騎手の予定。

◆新規入厩

ヴァロンブローサ(牡、コントレイル×ヴィルジニア、栗東・池添厩舎)
母は3勝。兄ヴィクティファルス(スプリングS)、おじシルバーステート(4勝)

※現役馬の成績は8月22日現在