目立つ脚色で、ナオミノユメがデビュー戦を飾る!《平林 2歳観戦記》

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トピックス

日曜京都5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.6

ナオミノユメ(牝2、父ジャングルポケット・栗東、吉田厩舎)

この新馬戦も直線入り口では先頭の2頭ではなく、道中では7、8番手を追走していたナオミノユメが4コーナーでは大外を回って追いついてきた。かなりな脚を使っていたが、直線ではもうひと伸びしての差し切り。前でレースをしていたメイショウヒデタダも、直線入り口からは外へ進路を出して来ていたぐらいだから馬場は内が伸びず、外がいいコンディションなのだろう。それにしても目立つ脚色でナオミノユメがデビュー戦を飾った…。

ゲートが開いてすぐにジョウノバッカスが離れてしまう。何かあったのか?内からエーシンデュエットが出て行き、1番人気のメイショウヒデタダが続いていく。その外にはテラノイロハコーダリーも並び加減で行く。
2ハロンぐらい行ったあたりでは、前4頭は内から順に外へと半馬身ずつないぐらいの間隔で並ぶ。先行集団が5,6頭で、そこから少し離れたところにモンハピネス。そして勢いを増したナオミノユメが少し後ろ。まだ後ろに2、3頭が楯長でいる。

3ハロンを過ぎるあたりで、ナオミノユメとモンハピネスがさらに前に接近して9頭ぐらいの塊となって、4コーナーのカーヴへと入って行く。その前はエーシンデュエットにメイショウヒデタダが並ぶ。その外めにコーダリーも上がってきている。
カーヴを回り切って真っ直ぐに馬体が見える頃になると、外のコーダリーが先頭に立っている感じだ。内のメイショウヒデタダが少し外めに出てくる。コーダリーが先頭だが、内外が少し開いているから、どちらが前に出ているのか判らないぐらい。しかしコーダリーのすぐ後ろにはネオミノユメが上がって来ている。

だいぶ外へ出てきたメイショウヒデタダ。外からのナオミノユメの勢いがいい。中ではコーダリーがやや顔を外へ向けて嫌がっているのか。
中のコーダリーを置いて内と外の争いとなった。ムチを振るって粘るメイショウヒデタダだが、ナオミノユメの伸びがいい。最後は見せムチぐらいの感じで、余裕さえあるゴール前であった。

パトロール・ビデオで何度も見る。どうやらスタートして窮屈になったのか、ナオミノユメは下がっている。3コーナーでは8番手ぐらいで、かなり前から離れていた。でも4コーナーでは馬群に取り付いてもいる。直線1ハロン前ぐらいに左ステッキが2発。後は押すだけのアクションであり、ゴール前の最後は右の見せムチだ。

かなり長い脚を使っているナオミノユメ。長友か鮫島の左サイドからの上がり脚みたいに速いものであった。メイショウヒデタダは直線で外へ出してきた様に、先行馬には辛い馬場コンディションとなってもいるようだ。コーダリーはカーヴの回り方とか、若さが随所に出ていた感じである。
勝ったナオミノユの脚だけが目立った一戦となってしまった。


日曜函館5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.12.3

ニシノスタイル(牡2、父デュランダル・栗東、浅見厩舎)

逃げたコパノハドソンの2番手追走のニシノスタイル。しかしそれも直線に入るまで。後はステッキを計4発ぐらいの仕掛けでゴールを目指した。
惜しかったのが2着のケープジャスミン。直線半ばでは内へもたれて追えないシーンがあった。着差が着差だけに、もう少し際どい競馬になっていたと思えるものだ。タイムは馬場が少し湿ってきている加減で、このタイムもやむを得ないのかも知れない…。

8頭立ての小頭数。だがゲートでギンザカーペンターが大きく出遅れて脱落気味。ゲートを少し行ったあたりでダッシュがつかないモネロコーリンデヴァターも置かれ気味となって行く。そんな中を後めにコパノハドソンが素早く先手。しかし1番人気のニシノスタイルもスッと前につける。

2ハロンが過ぎたあたりでは、前4頭が先行グループ。そこから3馬身ぐらい離れたところにコスモラヴバニーが続くが、あまり余裕は感じられない。むしろ後ろからコーリンデヴァターに出遅れたギンザカーペンターが接近しだす。
この頭数と流れであり、ペースはかなり落ちついたもの。コパノハドソンが作った3ハロンは36.3とこれ以上ないもの。それを半馬身差でピタッと離れず追走のニシノスタイルにしてみれば、最高の流れだっただろう。3番手が2頭並びは変わらず。内がケープジャスミン。外がウインガイアだ。

4コーナーに入る時には、前の4頭が比較的楽な手応えなのに、5番手のコスモラヴバニーはもう追っつけどおしである。直線へ入るカーヴは小さく回ってきた先行馬2頭だが、外のニシノスタイルが持ったまま。内はやや脚色が鈍りだしたか、コパノハドソンである。3番手のケープジャスミンが内から外へと出しかけて前を追いかけようした瞬間に、馬が内へともたれてしまう。その間にニシノスタイルが1馬身前へと抜けていく。完全にコパノハドソンは脚が止まった感じ。勝利の争いは前2頭に絞られた。

左ステッキを4発ぐらい入れられたニシノスタイルが、1馬身以上あった差を守りながらゴールまでもたして勝利。ケープジャスミンもジワジワと前に迫って行くが、前に出る脚色ではなかった。やはり最後に内にもたれて離された分が痛かった様子だ。そこから3馬身以上離れてズブかったコスモラヴバニーが3着に上がっていた。

ニシノスタイルは、牧場から入厩しての仕上げとなった様子。6月下旬から時計を出してきて、3週前から長めをやりだしてはいるが、特に目一杯に追った仕上げではない。しかし、なかなかゲートからのセンスも良く、このメンバーでは一日の長らしき感じがあった。
惜しかったのはケープジャスミンで、次走はアッサリと勝ち上がる力を十分に見せた初戦であった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。