ここも未勝利馬に凱歌!ミスマルシゲが逃げ切る!!

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トピックス

土曜小倉9R
ひまわり賞
芝1200m
勝ちタイム1.09.1

ミスマルシゲ(牝2・父ケイムホーム・栗東・武田厩舎)

小倉の向こう正面から3コーナーへ向かうあたりは、オーロラビジョンとちょっとした丘で馬群が見えなくなってしまう。その時にはオーロラビジョンが頼りなのだが、何故か馬群の最後方を撮っていて前を映してないケースが多い。この時もそんなで、前が一体どうなっているのかが判らない。

特に好位にいたテイエムハエンカゼが《何でこの位置に下がっているの?》と思うものだった。やはりその懸念は当たっていた様子で、直線入り口ではあわてて少し前の横を行くカシノエルフを弾いて進路を確保、そこから前を追ったのだが、それでも届かない。
行った行ったの展開で3着。それも危なく降着か?と思えるものだった。
それにしても今年の小倉の2歳OP戦。これで2週連続で未勝利馬の勝ちである。まして、今回は未勝利馬どうしのワンツーであった…。

テイエムハエンカゼが12キロ増の馬体ではあったが、元々がそう体のない馬だし太目感はなし。フットワークの良さは今回も一緒。ゲートが開いて2完歩めには先頭に立っていたのもテイエムハエンカゼ。そのまま先手を取って行ってもいいぐらいの楽な時間があった。内からダッシュがついたミスマルシゲが出て行った。そして1ハロンを通過だが、ここらでは後続もドッと押し寄せてきて、4頭ぐらいが並ぶ。その中にテイエムハエンカゼも収まる。流れがかなり遅いのか、2ハロンを通過する少し前あたりでは、テイエムハエンカゼがやや下げ気味に見える。

4頭並んだ中からカシノデュークが前へと出る。その内からテイエムセキトバが追いついてきて3番手で、また4頭が並び加減となる。ここらでもテイエムハエンカゼだけがまた下がり気味となっている。
結局は、ミルマルシゲの単騎逃げが続き、4コーナーに入るあたりでは、楽な手応えで2番手カシノデュークに1馬身と少しリードしたままで入る。

3番手グループが、最内にテイエムセキトバ、その隣りにカシノエルフと外にテイエムハエハエと並びながら追走。テイエムハエンカゼはテイエムセキトバの後ろのラチ沿いとなる。カーヴに入るあたりではテイエムセキトバがグッと前との間隔をせばめて、いい手応えで2番手に上がろうかとしていた。
そしてカーヴを回って直線へと入ってきたが、内ピッタリは逃げたミスマルシゲと、その真後ろになったテイエムセキトバ。
テイエムハエンカゼは、少し外へ出してカシノエルフの真後ろで回ってくる。

真っ直ぐにこちらを向いた時には、先頭ミスマルシゲが1馬身リード。その外にカシノデューク。内がテイエムセキトバが続く。カシノデュークの後ろがテイエムハエンカゼとカシノエルフが並んでいるが、内のテイエムハエンカゼの進路がない。外へ首を向けて出して来た時にカシノエルフと二度接触する。
ふらつくカシノエルフで、痛い不利を受ける。その間に、前はミスマルシゲにかなり接近した最内のテイエムセキトバ。

太宰Jのステッキが飛ぶ。テイエムハエンカゼも前が開いて追い出しにかかる。鞍上の右ステッキが飛ぶ。逃げ込もうとするミスマルシゲ。その内へ馬体を合わせにかかったテイエムセキトバ。テイエムハエンカゼも追いつきだした。しかし前の2頭には並べない。前の2頭は一旦内のテイエムセキトバが出たかの様に見えた時もあったが、ゴールではミスマルシゲの体勢が有利で通過した。

場内放送がなり響く。《3位の調教師から走行妨害ではないかの申し立てがありましたので審議をいたします・・・》のアナウンスがあった。確かレース到達の時には審議ランプは点いていなかった様に思えたのだが。
しばしの時間が過ぎて、結局は《到達順位のとおり確定》となる。

火曜朝にミスマルシゲの武田師と話すと、《そんなにたいした出方でもなかった・・》と言っていた。実際に現場に居合わせた人達からすれば、多少は出たかも知れないがそれ程には・・であったらしい。
ま、それはともかくも、テイエムエンカゼにしてはもったいないレースとなってしまった感はある。獲り逃した様な感じであろう。
積極策が功を奏したミスマルシゲ。そんなレースではあった。


土曜札幌5R
2歳新馬
芝1500m
勝ちタイム1.31.4

ロゼシャンパーニュ(牝2・父ゼンノロブロイ・栗東・浅見厩舎)

道中では、13.1のラップがある程に遅いペースで逃げたトーコーレガーロ。当然に上がり勝負である。直線で開いた内から鋭く伸びてきたのがロゼシャンパーニュ。鞍上の池添Jは最後までステッキを使わず手綱をシャクるだけでのゴール。
切れに切れる脚を使ったゼンノロブロイの牝、ロゼシャンパーニュ。1番人気に支持されるだけの資質のあるところを見せてデビュー勝ちを飾った。
浅見厩舎も今年の2歳馬が4勝目と駒揃い、好仕上がりを見せている…。

札幌独特の1500メートルの芝。スタートして少し行ったところに2コーナーのカーヴがある。やはり内有利だとは思うが、差しも決まる傾向がある。そのカーヴへ一番先に入ったのがトーコーレガーロ。外にタマモクララが1馬身差で続く。カーヴを回ろうかというあたりで、ペニーウエイトがやや掛かり気味で上がってきた。3番手のベストポジションのインにロゼシャンパーニュが続く。安藤勝Jが造る絶妙のペースに後続の馬も抑えきれない手応えで続いていく。

淡々と流れて行く向こう正面。中団からディアスピリトゥスが少し順位を上げていく。3コーナー過ぎて残り600メートルのハロン棒あたりでは、2番手タマモクララが半馬身差。その真後ろにロゼシャンパーニュが1馬身差で続く。その外へペニーウエイトで、ディアスピリトゥスが馬体を並べて進む。ここらからピッチが上がる。
4コーナーへと向かっていく中で、追い上げてきていたディアスプリトゥスが手応えが急に悪くなり、鞍上のステッキが入る。カーヴ手前では2番手のタマモクララも押し出した。その外へペニーウエイトが上がってきている。

カーヴを曲がって真っ直ぐに見えだす。外のペニーウエイトがやや外へ出ながらの周り方である。内ラチ沿いでロゼシャンパーニュがいい手応えで入ってきている。トーコーレガーロが先頭、少し後ろと離した感じであるが、内の開いたところにロゼシャンパーニュが入って前を追う。

残り1ハロンから内を突いたロゼシャンパーニュが、前を捕える勢いとなって行く。トーコーレガーロは安藤Jの左ステッキが飛ぶ。残り100の赤い棒を過ぎたあたりでは、完全にロゼシャンパーニュが抜け出してきた。後ろは少し離し気味となってきた。
ロゼシャンパーニュの勢いが増して、さらに差を広げだす。むしろトーコーレガーロの脚が止まり出した感じで、後ろから出て来てニーレンベルギアが間を詰めてきだした。
それでも何とか2着は確保したトーコーレガーロ。その約2馬身近い前で、ロゼシャンパーニュが勝利のゴールを過ぎていた。

札幌で入厩したロゼシャンパーニュだが、順調に仕上がってきた。今週、栗東で聞いた話でも、浅見師は好感触も持っていた。その期待どおりの伸びで勝ち上がったものだが、最後の2ハロン11.4~11.8をいい切れで通過しているだけに、まだまだ伸びしろもありそう。
セレクト・セールで2500万の買い物だが、悪くなさそうである。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。