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-小倉2歳S-平林雅芳の目
2011/9/7(水)
日曜小倉11R
小倉2歳S(GⅢ)
芝1200m
勝ちタイム1.08.8
勝ち馬:エピセアローム(牝2、ダイワメジャー・栗東・石坂厩舎)
※※石坂厩舎・浜中Jのコンビが小倉競馬を完全制覇!!
デビュー戦で負けはしたが、切れ味の良さは目立っていたエピセアローム。そして京都で未勝利を勝った時の強さ。この小倉は小廻りでの対応だけがどうかだったが、案ずるよりもで、4コーナーではもう早めの先頭に踊り出る勢い。それも勢いが余って外へ膨れ気味になるのを矯正しながらのコーナーリング。直線に向いての勢いも凄く、残り1ハロンではもう勝利を確信した浜中J。最後はスタンドへ向けて派手なアピールのパフォーマンスで幕を閉めた。
マコトリヴァーサルが追い上げたものの、相手の切れには完全にお手上げだった。6週間の短い夏の小倉競馬だったが、浜中Jと川田Jの若い力の勢いばかりが目立った夏でもあった…。
ゲートが開いた瞬間に、一番前に出ていたのがマコトリヴァーサルだが、《あまり行く気はなかった・・》と武豊J。そのまま他馬が行くに任せる。この馬場は、行って内へ入ったら、直線では伸びなくなってきている。
そのゲート・オープンでは、メイショウダビンチとエピセアロームが遅かった。ダビンチは最後方からの競馬となる。エピセアロームはやや押して、前へと取り付く。
100メートルぐらい行ったあたりで、内からキンシツーストン、ゴーイングパワー、そしてアイラブリリと出て行く。1ハロン手前あたりでは、ダッシュがついたカシノラピスが内からキンシツーストンに並びかけて、先手を主張する。しかしキンシツーストンが譲らず、並んだままで2ハロンを通過。その半馬身外へゴーイングパワー、その後ろを3,4頭が雁行して行く。ここらでは、マコトリヴァーサルはブービーぐらいに下がった位置である。
エピセアロームがその2馬身ぐらい前の内めを進む。ここらで馬群の半分ぐらいの位置だ。最後方には3馬身離れて、ハギノコメントがマイペースを決めている。
先行集団が3ハロンを通過する。33.4だから格別早い訳ではないが、逆に後続も楽に追走できるペースだ。ここらではエピセアロームは先行集団7頭ぐらいの一番最後だが、外めで前からは3馬身ぐらいのところへ進出。マコトリヴァーサルはそこから4馬身ぐらい後ろの、相変わらずブービーの位置。やや鞍上が押し気味だ。ハギノコメント最後方も変わらず。
残り400のハロン棒が接近する。先頭はカシノラピス、ラチ沿いである。その外へキンシツーストン、クビ差遅れてアイラブリリ。その一番外へエピセアロームがもう上がってきている。やや浜中Jが右手綱を絞り気味だ。その後ろがまた4頭が横並び。少し離れてメイショウダビンチ、まだ後ろにマコトリヴァーサルである。カーヴを廻ってくるが、エピセアロームがかなり外へ流れ気味なのが見える。だが勢いは一番いい。扇型になった馬群の一番後ろはハギノコメントだが、前からはもう5馬身もなさそうだ。もちろんマコトリヴァーサルはその前で、やっとエンジンがかかったかの勢いとなってきている。
真っ直ぐこちらを向く直線となった。アイラブリリの外となったエピセアローム、浜中Jも左ムチを数発入れる。そして残り1ハロンを通過する時には、もうエピセアロームの前にはどの馬もいない。ここらではマコトリヴァーサルもグーンと馬群の大外を伸びて来ている。
先頭に出たエピセアロームだが、もう一度浜中Jが左ステッキを入れているが、これは先頭に立ってソラを使わない様に配慮だろう。マコトリヴァーサルも横にはもう馬が見えないところまで上がってきた。しかしその2馬身ぐらい前にはエピセアロームがもう追ってなく、流し気味の浜中Jと共にゴールへ入ろうかの瞬間。
マコトリヴァーサルの後ろを、ピンク帽2頭が続く。ハギノコメントも最後方から突っ込んできていた。そしてチラッと内を見た浜中Jが、やおら左手の握りこぶしを降りながらゴール板を通過していた。スタンドへのアピールが思わず出たものだろう。
それ程に快勝、楽勝であったエピセアローム。フランス語で《スパイシーな香り》の馬名の意味(JRA発表)。
とってもスパイシーな香りがしたこの夏。石坂厩舎・浜中Jコンビはイタリアンレッドで小倉記念を制覇し、サマー2000シリーズの王者も獲得。そしてエクスペディションが昇竜の勢い。最後はエピセアロームで強烈な締めである。
どうやら石坂厩舎・浜中J、共にいい夏だった様だ。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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