専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
前走惨敗も新馬勝ちの舞台でガラリ一変!
2018/5/5(土)
どうも!美浦の古川です。
毎年リーディングトレーナー争いに顔を出す堀宣行厩舎だが、今年は不振。通算13勝は16位で、重賞は未勝利(G3で2着2回)である。日曜は東京で5頭の管理馬が出走し、NHKマイルC(G1)ではルーカスとデルタバローズの2頭が出走するがメンバー的に厳しそう。しかし、他3頭は勝ち負けになり得る実力馬だ。
日曜の厳選馬では東京9R・湘南Sの⑦ハナレイムーン(牝4、美浦・堀厩舎)をオススメする。新馬勝ちすると、クイーンCやフラワーCに出走して掲示板に乗った素質馬。クラシックには乗れなかったものの、3歳秋に500万、1000万と連勝して一気に駆け上がってきた。1600万に昇級した前走は後方から直線勝負に賭けるも、前が塞がって完全に脚を余してしまい14着惨敗に。420キロ台の小柄な牝馬で、ゴチャついた競馬になると不利なのは否めず、レース後は放牧で馬体調整を行った。
4月上旬に帰厩すると十分に乗り込まれ、ウッドコースの最終追い切りではNHKマイルCに出走するルーカスと併せ意欲的な稽古を行った。陣営は「相手はG1に出る馬だから遅れるのは仕方ない。相変わらずカイ食いは細いけど、稽古の動きは元気一杯。牡馬相手ででも能力は通用するはず」と色気タップリ。仕上がり早の牝馬だけに初戦から力を発揮できそうで、新馬勝ちした東京マイルの舞台で変わり身を見せてくれるだろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。