夏の北海道シリーズ開幕と同時に、サマースプリントシリーズ第1戦となる函館スプリントステークス(G3、函館芝1200m)

例年、函館開幕週の日曜に行われていましたが宝塚記念の2週前倒しにともない、今年から土曜メインに移動。今週末の函館は好天に恵まれそうで競馬日和のなか、洋芝でもそれ相応の速い時計が出るのではないでしょうか。

また今年の出走メンバーを見渡すとインビンシブルパパ、ドンアミティエ、ミリアッドラヴなどダート路線からの転戦馬が目立つのも特徴。いずれも直近成績と勢いを評価されて上位人気に支持されており、ファンの馬券取捨を悩ます存在となっています。

しかし、三ツ星穴馬の狙いは「洋芝」、「滞在競馬」といたってシンプル。過去の傾向に加えて研究員独自の観点から浮上した爆弾穴馬の走りにご注目ください!

本命じゃない。でも、美味い。

函館スプリントS・推奨穴馬


12ステークホルダー

📝 推奨理由

24年秋にブリンカーを装着後に本格化。競馬ラボファミリーの戸崎騎手が騎乗して約4ヶ月で3勝を挙げて1勝クラスからオープンへ昇級、初の重賞挑戦となった前々走のオーシャンSでも2番人気に支持されたほど。

ところがレースではスタート後手を踏んだとはいえ、道中掛かり通しで伸びを欠き10着に敗退。前走の春雷Sはゲート五分も同様に行きたがる素振りが見られ、荒れた内を通るロスも重なり12着と2戦続けて精彩を欠いた。

この結果を受けて今回は評価ガタ落ちも、直近2戦の敗因は気性面に尽きる。具体的には終始ハミをガツンと噛んで走っているため脚が溜まっておらず、直線で伸びないのはある意味当然と言える。

改めて1勝クラスからオープンに駆け上がった当時のレースぶりを振り返ると、位置取りは同じく中団追走もしっかり折り合えていた。この結果から直近2戦は使い詰めでテンションが上がっていた可能性が高く、精神的に参っていたのかもしれない。

翻って今回は約2ヶ月レース間隔をあけて立て直し、先週函館に入厩。最終追いのウッドでも持ったまま好タイムをマークするなど、心身共にフレッシュな状態でレースに臨めそうなのは注目だろう。

長年の経験上、この手のタイプは輸送が無い滞在競馬で一変するケースが少なくない。元主戦の戸崎騎手は「ブリンカーを着けて1勝クラスを制した際から上に行けると思ってました」と素質を高く評価していた逸材で、直近2戦の結果を度外視して狙う価値ありだ。

📌 総評

函館スプリントSは開幕週の洋芝が舞台とあって、過去に函館や札幌で好走歴がある馬が有利なレース。また滞在競馬で輸送によるイレ込み癖がある馬が一変することがあります。函館・札幌での実績や過去のレースぶりにも注目したい一戦です。