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10タマモブラックタイ

今週末の小倉は土日とも最高気温35度を越える猛暑予報。このような状況下だと“夏は格より調子”という競馬の格言がハマりやすい。

翻って競走馬の調子、状態を判断する指標となるのが「調教」だ。昨年の北九州記念において16番人気の低評価を覆し3着に激走したモズメイメイは典型例で、1週前の栗東坂路で自己ベストを更新する4ハロン49秒5の爆速タイムを叩き出していた。

2年続けての出走となる今年も夏場に調子を上げるタイプなのか、2週前に4ハロン49秒8の好時計を馬なりでマーク。ただ、輸送を考慮してか直近2週はやや手控えられた印象で音無厩舎から新規開業の前川厩舎へ転厩した影響を考慮しても、正直やや物足りない。

そんな経緯で浮上したのがタマモブラックタイだ。かれこれ2年半近くも馬券に絡んでおらず大敗続き。ところが3走前からブリンカー、前走からチークピーシズを装着した影響か、調教で破格の好時計を連発。特に今週の最終追いでは栗東ウッドでラスト1ハロン10秒8と切れにキレた。

直近は2戦とも芝1400mで掛かり気味に先行してガス欠した形も、調教の気配と4戦3連対の小倉芝1200mに替わりひょっとしたら……という気持ちを起こさせる絶好の気配。24年モズメイメイと同じく成績を度外視して、まさに「格より調子」の格言にふさわしい1頭だ。

北九州記念はスピードに加えて直線の短い小回りコースでハンデ戦という、波乱含みながらも馬券興味が大きいレースです。夏の小倉で好走歴がある馬や調教の動きが良い馬などに警戒してください。