騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【高松宮記念】チップの飛び方が違う!思い出の中京でレジェンドが狙う馬
2026/3/28(土)
| 一週前 栗東坂道(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 55.3 | 39.2 | 25.0 | 12.5 | 馬なり | ||
いよいよ春のG1シリーズが開幕だね。今週は高松宮記念。その前に先週の阪神大賞典を振り返ろうか。
S級評価としたアドマイヤテラは強かったなぁ。もちろん稽古の動きは良かったんだけれど、改めてパドックを見た時に感じたのは腹構えがやけにスッキリしていたこと。ボテッとした感じがなくて、まさにステイヤーの体型になっていたんだ。
折り合いもついて、最後はレコード勝ちだからね。もう本物とみていいし、本番の天皇賞・春でもかなり期待できる内容だったんじゃないかな。
それでは話を本題に移して、今週の高松宮記念、ナンバーワンはジューンブレアだ。
先週は土曜日に坂路で好時計を出していたね。ただ、その前の水曜の坂路も良かったんだ。馬なりで上がってきたけれど、ケッパリが凄くてね。チップの飛び方で分かるんだよ。動きはパワフル。前走はハイペースの1400mだったので仕方ないと思うし、1200mなら違うはずだ。
高松宮記念といえば中京競馬場。中京競馬場といえば僕が初めて重賞を勝ったコースで思い入れも深いんだ。
特に思い出に残っているのが、1976年のきさらぎ賞を勝たせてもらったスピリットスワプスという馬。新馬から4連勝して、暮れの朝日杯3歳S(当時は3歳表記)では2着。
年明けの中京では2戦を予定していたんだけれど、実は1戦目の前週に騎乗停止になって乗れなかったんだ。2戦目のきさらぎ賞は何とか乗れたので良かったのを覚えているよ。騎乗停止期間が短くて良かった(笑)。
しかも当時は中京も滞在競馬。追い切りをつけて、調教が終わった後は中京競馬場前駅までモツを買いに行って、競馬場のスタンドで一杯やりながら、モツを炭火で焼いて食べていた。今じゃ怒られるな(笑)
ナムラクレアも1週前の坂路が良かったね。妹のナムラクララと併せてラクに先着したけれど、重心を低くして迫力満点の動き。このレースは3年連続2着。今回はラストランで、久々に手が戻った浜中騎手も力が入っているんじゃないかな。
サトノレーヴも1週前でかなり仕上がっていたので、今週は相手に合わせる形でリズム重視の追い切りだった。昨年と比べても遜色ないね。走りには貫禄さえ感じるし、連覇の可能性も十分だろう。
最後にヤマニンアルリフラ。前走はブリンカーが効いていたようだけれど、キッカケは掴めたと思う。ずっと兄でもあるヤマニンウルスと併せていて、今週は互角以上の動きだったし、状態だけなら侮れない存在と思う。
プルメリアリノ
日曜、狙いたいのはプルメリアリノ。前走はハイペースの中でよく粘っていたね。今回は関東遠征で相手関係に恵まれている上に、斤量は52kgだ。ハナを切れれば簡単には止まらないんじゃないかな。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。






