「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 11月24日 東京12R ジャパンカップ(G1)
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本命馬◎ドウデュース(1人気) 1着
2週続けてG1突破!
- 11月17日 京都11R マイルCS(G1)
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本命馬◎ソウルラッシュ(4人気) 1着
難解なメンバーで本命ズバリ!
【ジャニュアリーS】芝スタートなら
2017/1/13(金)
土曜中山11R ジャニュアリーS(ダート1200m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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⑫ナンチンノン (牡6、栗東・中竹厩舎、丸田騎手) |
本来なら重賞の愛知杯を取り上げるべきだが、中京地方は土曜日曜共に雪の心配があり、とくに土曜は京都よりも懸念されている。もし順延になった場合は無駄になってしまうので、ここでは開催がまず確定している中山からメインレースを選んだ。
偶然にも、先週フェアリーSで福をくれた丸田騎手の馬が続くことになるが、外を引けた⑫ナンチンノンに期待したい。
この馬は、時としてスタートで立ち遅れて凡走することがあるのだが、見ればスタート地点がダートの場合にそうなるケースが多く、芝の場合は比較的安定している。もちろん、だからといって必ず好走するわけではなく、ただ前に行けるかどうかの判断として述べているのだが、今回はシゲルカガ、レッドラウダ、ペイシャモンシェリがハナを争うと見て、その直後くらいにいられる馬がいちばん流れ込みやすいとみた。出遅れなければ、ナンチンノンはその位置が取れるはずだ。さらに外目の枠の方が安定している。
平成27年以降、スタート地点が芝のダートは【1-1-0-5】だが、着外5回のうち4回は掲示板を守った。対してダートの場合は【0-0-0-4】で、うち3回は2ケタ着順である。明らかに違いが見て取れる。
血統は父方も母方も、一本調子の北米ダート短距離血統。パワーで押せる馬場が最適だ。
相手は④ゴーイングパワー、⑥ワイドエクセレント、⑦ディーズプラネット。あとは⑩ペイシャモンシェリ。
なお、もし愛知杯が無事行われたら①クインズミラーグロを推す。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。