1月28日(月)、都内で行われたJRA賞授賞式。式自体は大変盛り上がり、有意義な取材を行うことができた。終了後は普段からお世話になっているラジオNIK○EI社のO関アナウンサーと『二次会』へ。ここでも実に有意義な時間を過ごすことができた。……のだが、翌朝目が覚めると体が動かず、熱は上がったため病院へ。巷で話題のインフルエンザであった。流行にはまるで疎く、敏感とは真逆のタイプなのだが、悪い流行には乗ってしまったようだ。

授賞式でも周りで咳き込んでいる参加者がおり、加えて普段からお世話になっている某一口クラブの関係者の間でもインフルエンザは流行っており、危機はすぐそばまで来ていたものの、ここ10年感染しておらず、久々に苦しい一週間を味わうことに。前回感染したのは2006年、後にヴィクトリアマイルを制すコイウタが勝ったクイーンCの前日。コイウタの息子であるユラノトを先週このコラムで推奨した直後にまた感染するとは、何か縁を感じなくもない。


土曜の京都11R・アルデバランSは京都ダート1900mという中途半端な距離で行われるが、このコースは1コーナーまでの距離が遠く、隊列がある程度固まってからコーナーを迎えやすい。加えて平坦コースでもあるためロングスパート勝負になりやすい。スローのロングスパート勝負といえば東京芝2400mも同様のパターンが多いが、実際ここ3年のアルデバランS3着以内馬の父はキングカメハメハ、ディープスカイ、ネオユニヴァースと東京芝2400mのG1勝ち馬の名前が並ぶ。

今年の出走馬を見ると内枠のオルナがハナを切り。ある程度すぐに隊列が決まりそう。ペースが上がらないことを考えればある程度前目で競馬できる馬を優先したほうが良さそうだ。◎ザイディックメアは前走、半年の休み明けだったポルックスSで4コーナー3番手で回るも、ラスト末脚が甘くなり5着。休み明け自体は走れる馬だが、前走時の中山ダートは乾ききっており、逃げたテーオーエナジーが中盤から持続力勝負に持ち込んだことで2、3着が追い込み馬というタフな決着だったことが響いていたように思う。

ゼンノロブロイ×ブライアンズタイムという配合はマカニビスティーなどステイヤーを出す配合で、ザイディックメアも年々距離延長で良さを発揮している。今回は叩き2戦目でもあり、臨戦過程も◎。外枠から好位で運べれば好勝負可能。

好調期間は崩れにくい特徴のあるフリオーソ産駒のテルペリオン、ゲートで出遅れやすいだけに大外枠はプラスのジュンヴァルカンなども抑えておきたいところだ。


東京11R・節分Sは◎ボーダーオブライフ。強調したいのは7走前の鷹巣山特別。もう1年以上前の話だが、非常に秀逸な勝ち方であった。東京芝1600mでレース上がり3F33.3、勝ち馬ボーダーオブライフの上がり3Fは32.9だったのだが、東京芝1600mにおいて、

・レース上がり3F33.9以内
・自身の上がり3F32.9以内
・3着以内

という3つの条件を全て満たした馬は当時13頭しかいなかった。マイル王ハットトリックや2歳王者ダノンプラチナ、他にもステファノス、ダイワマッジョーレ、ダノンヨーヨーといったG1好走馬たちも含まれており、素質がないと満たせない条件であることがわかる。

高い能力を持っているものの、以前は身体、気性共に未完成で伸び悩んでいた。8ヶ月ぶりの前走は中山芝1600mで不利と言われる8枠15番を引いてしまい、加えてスローペースと万事休すの展開ながら、直線で次元の違う末脚を見せて外から他馬をまとめて差し切ってしまった。気性的に間隔が詰まるのがどうかも、能力はオープン級だ。


平場からは2レース挙げる。

まずは京都9R・乙訓特別の◎ムーンチャイム。前走は1着馬から1.2秒離された8着に終わってしまったが、近親にイブキパーシヴなどの快速馬がいる馬で、タフな芝の1600mは長い可能性がある。配合的にも距離短縮向きで、アドマイヤムーン産駒は昨年のシルクロードSで3着以内を独占するなど冬場の京都芝1200mに適性が高い。この条件替わりはプラスだろう。


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