競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【アハルテケS・最終結論】好枠からガムシャラに走り抜け!
2019/6/21(金)
ビックリするほど弱い…。我らが阪神タイガースの話である。昨日木曜日は東北楽天ゴールデンイーグルスに逆転負けを喫し、これで引き分けを挟んで6連敗。毎試合お約束のように発生するエラー。チャンスで打てない主軸…。いつのまにか貯金はなくなり、首位巨人からは4.5ゲーム差。4位のDeNAベイスターズが2ゲーム差と、足音が聞こえ始めてきた。交流戦の失速はよくある話とはいえ、非常にまずい。
何より『8回の男』ピアース・ジョンソン投手が疲労の蓄積により2軍落ちしてしまったのが痛い。ジョンソン投手がいれば勝っていた、そう思える試合も何試合かある。ジョンソン投手頼みになっている状態も良くないが、早期の帰還を願うばかりだ。
今日から埼玉西武ライオンズとの3連戦。今日6月21日はジェフリー・マルテ内野手の誕生日。昨日おとといと、いいところなしだった助っ人の奮起にも期待したい。
さて、今週もまた中央競馬の時間がやってきた。先週は禁止薬物騒動の影響で大量の競走除外馬が出ているだけに、今週はアクシデントなく開催が終わることを心から願っている。
東京11R・アハルテケSは東京ダート1600mで行われる。近年の3着以内馬は当然ダート競馬が盛んなアメリカ競馬で活躍した馬の仔、孫が多い。それはそうだろう。
特にいいのはアメリカの1800m以下のダートG1で勝っている馬を父か、母の父に持つ馬。2年連続3着以内のチャーリーブレイヴは、1800mのサンタアニタダービー勝ち馬のインディアンチャーリー。昨年の1着馬サンライズノヴァの母の父は1800mのフロリダダービーを勝ったサンダーガルチ。2着サンライズメジャーの母の父は1700mのローレルフューチュリティを勝ったデピュティミニスターだ。
同じ舞台で行われるフェブラリーSではよりペースが厳しくなるため、スタミナ血統による補完も必要。オープン特別のアハルテケSはそこまで底力を問われない分、スピードのある米国血統がより有利になってくるのだろう。
今年、アメリカの1800m以下のダートG1で勝っている馬を父か母の父に持っている馬は、イーグルフェザー、タイセイパルサー、イーグルバローズ、ローズプリンスダム、レッドゲルニカ、タガノディグオの6頭。特に◎タガノディグオ(牡5、栗東・宮厩舎)は注目してみたい。
気難しい馬で、オープンに昇級後は折り合いに課題を残していたが、久々の半周コースだった前走のオアシスSは大外枠からスムーズな競馬に持ちこんで4着に粘り込んだ。オアシスSがハナ候補が出遅れて先行有利になったとはいえ、これまでのレース振りとは明らかに一変している。距離短縮も良かったのだろう。
今回は前走と同じ距離で、再度の大外枠。慣れも見込めるだろうし、スムーズな競馬が期待できる。上位人気馬は57kgの馬ばかりという中で56kgを背負えるのもプラス材料だ。暑くてもへこたれないのも強み。ここで賞金加算を狙いたい。
血統的にはイーグルバローズ(牡5、美浦・堀厩舎)もいいが、今週の追い切りで3歳未出走馬にアオられてしまったのはやはり気になる。昇級戦のゴライアス(牡4、美浦・高木登厩舎)は馬はオープンでも通用するものの、最内枠からうまく自分の競馬に持ちこめるのかどうか。となればタガノディグオでも足りる線が見えてきそうだ。
函館11R・大沼Sが行われる函館競馬場は、土曜の天気予報を見る限り雨が降りそうだ。馬場を変えるレベルまで降ってくれるのかは謎だが、先週の馬場を考えれば、ある程度は時計が速くなるだろう。
近5年で勝ち時計が1.43.5を切ったのは16年と17年。16年は1着馬の父がアグネスデジタル、3着馬の父がウォーエンブレム。17年1着馬の母の父はフォーティナイナーで、2着馬の父はイルーシヴクオリティ。今名前を挙げた4頭は全て父ミスタープロスペクター系だ。ミスプロ系は数も多く毎年上位を占めているだろ…と思われがちだが、このレースはサンデー系やノーザンダンサー系も強く、意外とミスプロ系の上位馬は多くない。
今年のメンバーで父か母の父がミスタープロスペクター系の馬は5頭。その中から◎ロードゴラッソ(牡4、栗東・藤岡健厩舎)をチョイスしたい。前走のマーチSは昇級戦。内枠から揉まれる形となったものの、最後までしぶとく伸びて1着とは0.3秒差の6着。ダートに替わって3連勝した実力は本物だろう。
今回は再度内枠で距離短縮だが、オープン2戦目で内枠にも慣れていることが見込まれ、加えてサッカーマムの仔はマイル以下でも良績を残していることを考えれば、この条件が合わないとも考えにくい。
内からプレスティージオ、ハイランドビーク、ドライヴナイト、リアンヴェリテ、フュージョンロックと先行馬が揃った一戦。差しに回せるロードゴラッソにとっては展開も恵まれてきそうだ。
何より『8回の男』ピアース・ジョンソン投手が疲労の蓄積により2軍落ちしてしまったのが痛い。ジョンソン投手がいれば勝っていた、そう思える試合も何試合かある。ジョンソン投手頼みになっている状態も良くないが、早期の帰還を願うばかりだ。
今日から埼玉西武ライオンズとの3連戦。今日6月21日はジェフリー・マルテ内野手の誕生日。昨日おとといと、いいところなしだった助っ人の奮起にも期待したい。
さて、今週もまた中央競馬の時間がやってきた。先週は禁止薬物騒動の影響で大量の競走除外馬が出ているだけに、今週はアクシデントなく開催が終わることを心から願っている。
東京11R・アハルテケSは東京ダート1600mで行われる。近年の3着以内馬は当然ダート競馬が盛んなアメリカ競馬で活躍した馬の仔、孫が多い。それはそうだろう。
特にいいのはアメリカの1800m以下のダートG1で勝っている馬を父か、母の父に持つ馬。2年連続3着以内のチャーリーブレイヴは、1800mのサンタアニタダービー勝ち馬のインディアンチャーリー。昨年の1着馬サンライズノヴァの母の父は1800mのフロリダダービーを勝ったサンダーガルチ。2着サンライズメジャーの母の父は1700mのローレルフューチュリティを勝ったデピュティミニスターだ。
同じ舞台で行われるフェブラリーSではよりペースが厳しくなるため、スタミナ血統による補完も必要。オープン特別のアハルテケSはそこまで底力を問われない分、スピードのある米国血統がより有利になってくるのだろう。
今年、アメリカの1800m以下のダートG1で勝っている馬を父か母の父に持っている馬は、イーグルフェザー、タイセイパルサー、イーグルバローズ、ローズプリンスダム、レッドゲルニカ、タガノディグオの6頭。特に◎タガノディグオ(牡5、栗東・宮厩舎)は注目してみたい。
気難しい馬で、オープンに昇級後は折り合いに課題を残していたが、久々の半周コースだった前走のオアシスSは大外枠からスムーズな競馬に持ちこんで4着に粘り込んだ。オアシスSがハナ候補が出遅れて先行有利になったとはいえ、これまでのレース振りとは明らかに一変している。距離短縮も良かったのだろう。
今回は前走と同じ距離で、再度の大外枠。慣れも見込めるだろうし、スムーズな競馬が期待できる。上位人気馬は57kgの馬ばかりという中で56kgを背負えるのもプラス材料だ。暑くてもへこたれないのも強み。ここで賞金加算を狙いたい。
血統的にはイーグルバローズ(牡5、美浦・堀厩舎)もいいが、今週の追い切りで3歳未出走馬にアオられてしまったのはやはり気になる。昇級戦のゴライアス(牡4、美浦・高木登厩舎)は馬はオープンでも通用するものの、最内枠からうまく自分の競馬に持ちこめるのかどうか。となればタガノディグオでも足りる線が見えてきそうだ。
函館11R・大沼Sが行われる函館競馬場は、土曜の天気予報を見る限り雨が降りそうだ。馬場を変えるレベルまで降ってくれるのかは謎だが、先週の馬場を考えれば、ある程度は時計が速くなるだろう。
近5年で勝ち時計が1.43.5を切ったのは16年と17年。16年は1着馬の父がアグネスデジタル、3着馬の父がウォーエンブレム。17年1着馬の母の父はフォーティナイナーで、2着馬の父はイルーシヴクオリティ。今名前を挙げた4頭は全て父ミスタープロスペクター系だ。ミスプロ系は数も多く毎年上位を占めているだろ…と思われがちだが、このレースはサンデー系やノーザンダンサー系も強く、意外とミスプロ系の上位馬は多くない。
今年のメンバーで父か母の父がミスタープロスペクター系の馬は5頭。その中から◎ロードゴラッソ(牡4、栗東・藤岡健厩舎)をチョイスしたい。前走のマーチSは昇級戦。内枠から揉まれる形となったものの、最後までしぶとく伸びて1着とは0.3秒差の6着。ダートに替わって3連勝した実力は本物だろう。
今回は再度内枠で距離短縮だが、オープン2戦目で内枠にも慣れていることが見込まれ、加えてサッカーマムの仔はマイル以下でも良績を残していることを考えれば、この条件が合わないとも考えにくい。
内からプレスティージオ、ハイランドビーク、ドライヴナイト、リアンヴェリテ、フュージョンロックと先行馬が揃った一戦。差しに回せるロードゴラッソにとっては展開も恵まれてきそうだ。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。