ブリーダーズカップ2023

  • BCフィリー&メアターフ
    (芝2000m、11/5 日本時間4:10発走)

    サンタアニタパーク競馬場
    BCフィリー&メアターフ出走馬
    (左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
    ①01 インイタリアン J.ロザリオ
    ②02 ウォームハート R.ムーア
    ③03 ウィズザムーンライト W.ビュイック
    ④04 モイラ F.プラ
    ⑤05 ウインマリリン C.デムーロ
    ⑥06 インスパイラル L.デットーリ
    ⑦07 リンディー T.ガファリオン
    ⑧08 フェヴローバー J.カステリャーノ
    ⑨09 ディディア V.シュミノー
    ⑩10 マキューリック I.オルティスJr.
    ⑪11 ルミエールロック D.マクモナグル
    ⑫12 ステートオケージョン R.ライアン
    ※勝馬投票券は馬番で発売

    JAPAN日本馬の評価

    ウインマリリン
    昨年の香港ヴァーズ優勝馬で実績面は上位の存在。ここ3走は一息の成績が続いているものの、札幌記念は休み明けで、オールカマーは外枠を引いてしまいロスもあった。今回は叩き3戦目で内目の枠を引けただけに、前進はありそう。

    JAPAN外国馬の評価

    インイタリアン
    キャリア13戦全て3着以内と、とにかく安定感のある馬。昨年のこのレースは2着に踏ん張った。

    昨年はキーンランド開催だったため1900m。今年はサンタアニタ開催のため2000m。この距離は初めてだけに距離が課題になるものの、高速化しやすいこのコースは距離を克服しやすい。最内枠からハナに行ききれば簡単には止まらなさそうだ。

    インスパイラル
    マイルG1を5勝、まさに欧州マイル女王と呼ぶにふさわしい1頭だ。牝馬限定G1だけでなく、牡馬相手のジャックルマロワ賞も後方追走から差し切ったように、現在マイル路線では世界トップクラスの1頭だ。ただあくまでマイルでの話。マイルまでしか経験がなく、いくら速いサンタアニタとはいえ距離不安が残る。

    リンディー
    2走前からアメリカに移籍してきた馬で、欧州在籍時はG1仏1000ギニー2着などの実績がある。前走はマイルで人気の一角になるモージの2着だったものの、内ラチ沿いでポジションを上げられず、直線外に持ち出すのにも手間取っていた。最後の伸びは目立っており、穴で見直してみたい。

    ウォームハート
    ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と欧州12FのG1を連勝中。凱旋門賞に出てきてもある程度人気になったと思われる。こちらが2400mのターフに出てくれば上位争いも可能だったかもしれないが、使い分けか2000mのこちらに回ってきた。2000mの高速決着に対応できるか半信半疑。

  • BCマイル
    (芝1600m、11/5 日本時間5:30発走)

    サンタアニタパーク競馬場
    BCマイル出走馬
    (左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
    ①01 シャールズスパイト J.ヴェラスケス
    ②02 ジーナロマンティカ T.ガファリオン
    ③03 カサクリード L.サエス
    ④04 ウインカーネリアン 三浦皇成
    ⑤05 ラッキースコア I.オルティスJr.
    ⑥06 モージ O.マーフィー
    ⑦07 マスターオブフォックスハウンズ E.マルドナード
    ⑧08 デュジュール F.プラ
    ⑨09 アストロノマー R.ムーア
    ⑩10 ソングライン 戸崎圭太
    ⑪11 ケリナ M.ギュイヨン
    ⑫12 エグゾルテッド J.ヘルナンデス ※出走取消
    ⑬13 モアザンルックス J.ロザリオ
    ⑭14 マスターオブザシーズ W.ビュイック
    ※勝馬投票券は馬番で発売

    JAPAN日本馬の評価

    ソングライン
    春にヴィクトリアマイル、安田記念とマイルG1を連勝。キャリア初の1800mだった前走毎日王冠は詰まりながらも僅差の2着と力のあるところを見せつけた。海外遠征経験もあり、高速決着にも対応可能。コーナー4つの競馬は不慣れであっても、器用な馬だけにそこまで問題にはならなさそうだ。

    ウインカーネリアン
    前走の毎日王冠は5着だったものの、最後止まりかけていたように距離が少し長かった。距離短縮はプラスになると考えられる。ただサンタアニタのマイルコースはコーナー4つ。普段からコーナー2つのマイルを走り慣れているウインカーネリアンに合うかどうか。

    JAPAN外国馬の評価

    モージ
    英1000ギニーなどG1を2勝している強豪。前走クイーンエリザベス2世カップは5ヶ月ぶりの実戦ながら、力の違いを見せる逃げ切り勝ち。ただしまだ軽い馬場で速いタイムを出して勝った経験がなく、高速決着になった際が不安。

    ケリナ
    前走のフォレ賞を好タイムで勝ち上がった。モージ同様3歳牝馬は54.5kgの軽斤量で出走できるのはプラス。以前同じマイルのロートシルト賞で掛かる素振りが見られたものの、展開が早いアメリカ競馬なら折り合える可能性がある。

    ジーナロマンティカ
    アメリカの硬めの馬場で実績を残してきた1頭。欧州勢に対して小回り経験が豊富なアドバンテージがある。一気に相手が強化された分の割引は必要となりそうだが、内枠を引けただけに内をロスなく立ち回れればチャンスがあってもおかしくない。

    マスターオブザシーズ
    英2000ギニー2着など、このメンバーでは実績上位。秋の欧州マイルシリーズではなく北米滞在しているように、軽い馬場にも対応できるタイプだ。ただし今回は大外枠に入ってしまった。まだ速いタイムに対応した経験もなく、高速決着になった際に大外枠は不利になりそう。

  • BCターフ
    (芝2400m、11/5 日本時間6:50発走)

    サンタアニタパーク競馬場
    BCターフ出走馬
    (左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
    ①01 シャフリヤール C.デムーロ
    ②02 オネスト M.ギュイヨン
    ③03 ゴールドフェニックス J.ヘルナンデス
    ④04 ボリショイバレエ J.ヴェラスケス ※出走取消
    ⑤05 オーギュストロダン R.ムーア
    ⑥06 ゲットスモーキン F.デラクルーズ ※出走取消
    ⑦07 ブルーム D.マクモナグル
    ⑧08 アップトゥザマーク I.オルティスJr.
    ⑨09 モスターダフ J.クローリー
    ⑩10 アダモ F.プラ
    ⑪11 キングオブスティール L.デットーリ
    ⑫12 バラディア V.エスピノーザ
    ⑬13 ウォーライクゴッデス J.アルバラード
    ※勝馬投票券は馬番で発売

    JAPAN日本馬の評価

    シャフリヤール
    一昨年のダービー馬で、昨年のジャパンCでも2着に入った実力馬。札幌記念はノドの疾患の影響と休み明け、道悪と悪条件が重なったため11着も仕方ないものと思われるが、サンタアニタのような小回りの芝は経験がない。一変はまだ難しいと見る。

    JAPAN外国馬の評価

    アップトゥザマーク
    現在3連勝中と勢いはこのメンバーでも上位。最大のポイントは2400mが初めてというところ。父はマイラーだったノットディスタイム。距離は未知数だ。前走マイルG1を勝っているのにターフを選択したということは、陣営が2400m適性を見込んでいるということ。ロスなく運びたい。

    オーギュストロダン
    現欧州3歳路線の頂点に君臨する1頭。ディープインパクト産駒でもあり、サンタアニタの速い芝にも対応してくる可能性が高い。5走前の英2000ギニー、2走前のキングジョージと、大敗したレースはどちらもかなり緩い馬場。硬い馬場であれば大崩れする可能性は低そうだ。

    モスターダフ
    プリンスオブウェールズS、インターナショナルSと英G1を連勝中。硬い馬場に対する適性は欧州勢でも最上位で、アメリカの軽めの芝にも適応してくると思われる。ただし2410mの今年のドバイシーマクラシックで最後に止まりかけていたように、本来の守備範囲は2000m前後。距離が少し長そう。

    キングオブスティール
    前走英チャンピオンSでついにG1を勝利し勢いがある1頭。英ダービーで2着になるなど以前からG1でも上位に食い込んでおり、安定感もある。ただ2410mの英ダービーが2分33秒9、前走勝った1990m英チャンピオンSも2分8秒4と時計を要しており、高速馬場はまだ不安。中1週の海外遠征と間隔が詰まるのも不安材料。

    ウォーライクゴッデス
    昨年のブリーダーズCターフでは内目から馬群を捌いて伸び、3着に食い込んだ。ただ今年は大外枠に入ってしまったのが懸念材料。サンタアニタの2400mはスタートした後にすぐコーナーに入るため、距離ロスする可能性がある。6歳になっても力は衰えておらず、いかに内に入るかがポイントになりそう。。

    キングオブスティール
    前走の凱旋門賞では追い込んで3着に食い込んだ。以前ジャパンCに遠征しにきたように、硬めの速い馬場にも適性があると見込まれている馬。スピードもある。ただサンタアニタの直線は非常に短い。簡単に追い込めるコースではないため、序盤のポジションが課題となりそうだ。

  • BCクラシック
    (ダ2000m、11/5 日本時間7:40発走)

    サンタアニタパーク競馬場
    BCクラシック出走馬
    (左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
    ①01 アルカンジェロ J.カステリャーノ ※出走取消
    ②02 ゼンダン L.デットーリ
    ③03 ホワイトアバリオ I.オルティスJr.
    ④04 ミストザカット L.サエス
    ⑤05 デルマソトガケ C.ルメール
    ⑥06 サウジクラウン F.ジェルー
    ⑦07 クラプトン T.ガファリオン
    ⑧08 ウシュバテソーロ 川田将雅
    ⑨09 セニョールバスカドール G.フランコ
    ⑩10 ドリームライク J.オルティス
    ⑪11 ブライトフューチャー J.ヴェラスケス
    ⑫12 アレイビアンナイト F.プラ
    ⑬13 プロクシー J.ロザリオ
    ※勝馬投票券は馬番で発売

    JAPAN日本馬の評価

    ウシュバテソーロ
    今年のドバイワールドカップ優勝馬で、現在6連勝中と勢いが止まらない。アメリカの競馬スタイルはハイペースだけに、ペースが流れるのは歓迎材料と言える。ただしサンタアニタの直線は270mほどと小倉や福島のダートより短い。勝負どころで前を捉えるくらい早く進出できるかが鍵となりそう。

    デルマソトガケ
    ケンタッキーダービー8着以来の実戦となる。UAEダービーを逃げ切っているものの、当日は馬場に恵まれた部分もあった。ケンタッキーダービーも出遅れたとはいえハイペースを追い込んできた展開利もあり、ここではまだ敷居が高いと見て消す。

    JAPAN外国馬の評価

    ゼンダン
    非常に安定感のある1頭。今回は距離延長になるものの、ケンタッキーダービー3着など2000m実績も豊富。2走前のホイットニーSではホワイトアバリオに敗れたものの、休み明けのホワイトに対してこちらは一度使った利もある。今年のメンバーなら上位争い可能。

    アレイビアンナイト
    アルカンジェロが直前で故障、引退したことで、現地では1番人気の評価を受けることになりそうだ。キャリア4戦でG1パシフィッククラシックを制したように、この先伸びしろしかない1頭。これまでの4戦全て逃げる形で、それ以外の形になった場合の不安は残るものの、能力はメンバー中トップクラス。

    ホワイトアバリオ
    前走のホイットニーSを6馬身差で圧勝し、人気の一角となりそう。能力は確かではあるものの、今回は3ヶ月ぶり。そして2000mも久しぶり。以前2000mのケンタッキーダービーを使った際は16着と大敗しており、休み明け&距離延長と乗り越えるべきハードルは低くない。

    プロクシー
    穴を挙げるとすればこの馬だろうか。アレイビアンナイトらと勝負付けが済んだ馬よりも、別路線組のほうが魅力を感じる。プロクシーのここまで戦ってきた相手は一線級と比べれば少し劣るものの、サンタアニタ2000mで好走歴があり、スタミナ比べになった時にチャンスがあってもいい。