
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
レジェンドofレジェンド
2026/6/11(木)
皆様、こんにちは!夏真っ盛りということで、我が家では2026年産の新生姜の甘酢漬け作りが始まりました。毎年恒例で新生姜が店頭に並ぶと調理をし、おつまみや焼きそばに入れたりと楽しんでいます。今年のデキにも期待しています。

先週行われた安田記念で勝利したのは武豊騎手とシックスペンスのコンビでした。今回は初ブリンカーに加え、土曜日にも追い切りを行うなど、常識にとらわれない挑戦を続ける田中博康厩舎の作戦が見事にハマり、そこへレジェンドの卓越した技術がピタリとかみ合ったレースとなりました。
序盤は逃げるワールドエンドを追いかける2番手を選択しました。ここで少し行きたがる面を見せた馬に加え、初ブリンカーということで心配もありましたが豊ちゃんの技が光り、しっかりと折り合いをつけました。その後はペースも落ち着き「これは前で決まるな」と感じていました。直線に入ると内に向きかけた重心を馬場状態の良い外へとスムーズにシフトチェンジさせました。
ここも簡単に見えて実はレジェンドの技術が詰まったシーンだったと思います。そして、逃げるワールドエンド、迫るガイアフォースを凌ぎ、見事な勝利を挙げました。これぞ武豊というレース運びでしたし、常にトライアンドエラーを繰り返し、当たり前に縛られない発想で挑戦を続ける田中博先生だからこその勝利だったと思います。


今週は春の連続G1の最後を飾るグランプリ宝塚記念が阪神競馬場で行われます。出走予定馬も非常に豪華な顔ぶれとなりました。春古馬三冠を狙うクロワデュノール、力は負けていないこちらもダービー馬ダノンデサイル。順調にいかなかった春の鬱憤を晴らしたいミュージアムマイル。
さらに、レジェンドと兄弟子の夢を乗せるメイショウタバルやG1請負人ルメール騎乗のレガレイラなど、一撃を狙うライバルも揃いました。どの馬が勝っても興奮するドリームレース。是非、生観戦をオススメします!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




