
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

7月6日時点1746勝
七夕賞のバトルボーンなど今週は15鞍の騎乗!
2026/7/10(金)
今週末も引き続き福島での騎乗、テン乗りの馬もいるが、有力馬たちの感触や、注目の七夕賞へ向かうバトルボーンへの思いを伺った。大半のレースで馬券圏内に入った先週のレース回顧も交えながら、コース替わりを迎える福島の馬場見解まで、ジョッキーならではのリアルな視点に迫ります。
テン乗りで未知数も好天を願うバトルボーン
——今週の福島開催は3週目、後半戦へと差し掛かりますが、よろしくお願いします。まず、昨日は46歳の誕生日ということでおめでとうございました!
戸崎:ありがとうございます!
——Instagramも賑やかでしたね(笑)。まず今週の騎乗馬について伺えればと思います。土日引き続き福島での騎乗となりますが、まずゴールドプレイヤーはいかがでしょうか。
戸崎:すぐ勝てるかなと思っていたのですが、なかなか勝ちきれずでした。いいイメージはあるので、うまく力を引き出せればいいなと思います。福島コースについては、乗せていただいた中山と比較すると、少し忙しさはあるのかなと思います。ただし、当時とは相手関係も違いますからね。
——ニシノイサリビは最終追い切りに騎乗されました。
戸崎:跨ってからは、いい馬だなと感じました。走らせると右のハミの取り方が強かったり、追ってからトモが入ってこなかったりというような、少しそういう気配があって、そのあたりがレースにいってどうかなというところですかね。
——ボニープリンスは先週の木曜日に乗られたのですね。
戸崎:良い馬でした。状態は良さそうでしたし、長くいい脚を使うタイプかなという印象です。母(ルージュバック)とは違ったタイプかもしれませんね。
——アトミックブレスは前回が2度目の騎乗でした。
戸崎:随分行きっぷりは良くなっていて、東京の1600mよりは1400mの方がいいなという感触はありました。福島の1700mはスピードも求められるので、いい方に向くといいなとは思っています。
——今夏の福島開催は、ダートでは先行馬が残る感触がありますが、どうでしょうか。
戸崎:そう思いますね。
——やはりそうですか。ヴァルカンテソーロは2000mに使うのだなと思いましたが、前走は惜しい結果でした。
戸崎:距離に対応できればというところですかね。前走は東京の2400mだからということもあると思うのですが、流れには乗れましたね。それ以前のレースを見ると流れに乗りづらそうな雰囲気があったので、そのあたりが課題というかポイントかなとは思います。
——新馬のシーズアウルフも追い切りに騎乗されましたね。
戸崎:すごく乗りやすかったです。ゲートも出したのですが、少し遅かったので、そのあたりがどう出るかなというところですかね。
——先ほどダートのお話をいただきましたが、2週を終えて、芝の感触に関してはいかがでしょうか。
戸崎:1週目は少し硬さがあったなと思ったのですが、2週目で少し雨が残ってというか少し緩い、クッションがあるかなという感じでした。外はそんなに傷んでいないのかなというイメージですけどね。内外どちらも来られるような。ただ、今週からコース替わりにもなりますから、気をつけたいですね。
——印象としては、福島の馬場は他よりも差しが利きやすくなってくる印象もあります。
戸崎:そうですね。そうなると逆に面白いというか、幅は出るのかなと思います。結構福島はそういう傾向があるので、コース替わりではありますけど、そういう可能性もアタマに入れておきたいです。
——ダカラフェスティヴは1700mに挑みます。
戸崎:流れに乗れるかどうかというところですかね。どうしても後ろからになるとは思います。
——そして七夕賞(G3)のバトルボーンは、乗られてはいないので、印象だけになると思います。
戸崎:綺麗な良馬場でやりたいという話を耳にしていたので、天気がどうなのかなと思うところで。自分が知る限り、雨予報なので、そのあたりは馬に頑張ってほしいなというところですかね。大きい馬で伸び伸びと走らせたいなというのは持っています。
福島2週目は5勝の固め打ち!
——先週はほとんど馬券圏内で、いい意味でどの馬から話題にしたらいいかという感じでしたが、モーゲンセンは昇級後、流れに乗れていないような感じでしたが、変わり身がありました。
戸崎:そうですね、少しその懸念点もあったのですが、終わってみれば強かったなというところでした。少し間隔が空いているんですよね。リフレッシュ効果もあったのかなと思います。
——ミッキーヌチバナも近走は流れに乗れていました。前回こそ芝スタートで少し出遅れたところもありましたが、ここ最近は以前より安定してきている印象でした。
戸崎:いい形で4コーナーまで進められて、勝てるような雰囲気、手応えはあったのですが、追ってから体を固めるようなところがありました。やはり気性面に難しさがあるなと感じました。勝ち馬との斤量差も影響したのかもしれませんが、今回は惜しい結果でした。
——比較的頭数も少なくて、断然人気に支持されたベストミーエヴァーはいかがだったでしょうか。
戸崎:以前に乗せてもらった時よりもバランスも良くなっていましたし、力通り走ることができたと思います。直線で少し手前を替えられなかったのが、今後課題というか、気をつけるべきところかなと思います。
——かなり馬体重が以前より増えていますが、そのあたり仕上がりについては感じるところはあったのですか。
戸崎:バランスが良くなったところにつながるのですかね。いい成長になっているのではないでしょうか。
——カーヌスティは、かなり速い流れの中での差し切りでしたが、どうだったでしょうか。
戸崎:行く馬が何頭かいたので、それを見ながら、という形になりました。ペースも速かったので忙しさも感じたのですが、その中でも直線でしっかり反応して伸びていってくれたので強かったです。
——新馬のゴールドテソーロは1番人気でしたが、裏腹な結果となってしまいました。
戸崎:追い切りが動けていたので、期待して乗せていただきました。返し馬ではトビも綺麗でいいなと思っていたのですが、その綺麗なまま沈まず、少し変わらない感じだったので。ただ、体がしっかりしきれていないのかなというところですかね……。
——ゲイルライダーは1400mより短い距離に続けて挑んで勝ち上がりました。
戸崎:頭数も少なくて、外枠でスムーズな競馬ができたので、この馬の能力は出し切れたのかなと思います。
——近走もだんだん距離を詰めてきた感じになりましたし、速い流れにも対応していましたが、これぐらいの距離でも大丈夫なのですか。
戸崎:大丈夫は大丈夫ですね。もちろん実績があるように、1400mくらいでもいいのかなとは思います。
——フレキシブルはいかがだったでしょうか。
戸崎:渋い馬だなという感じはしました。手応えよく回ってくるというよりは、追って追って味があるタイプですかね。最後はよく凌いでくれたと思います。
——ワンダーブリッツは惜しかったですね。
戸崎:そうですね。もうちょっと展開が流れてくれれば良かったなというところですかね。
——以前はかなりモタモタした走りもありました。ブリンカーをつけていれば、これぐらいの1700mでも未勝利でも大丈夫なのですか。
戸崎:いや、ブリンカーがいるのかいらないのか、そこはよく分からないです。それでもいい馬ですよ。チャンスはありそうです。
——ウィンターブリーズは、これはもう勝ったと思ったら、まさかの2着でした。適性はダートなのでしょうか。
戸崎:そうですね~。勝てる感触はありながら差し切れなかったようにダートの方が良さは出そうな感じはします。
——先週は少し話題を割愛しましたが、昨日のスパーキングレディーカップはカピリナで挑まれましたね。
戸崎:爪が痛いこともあって、追い切りの本数や順調さというのが少し気になるところではあったのですが、そのあたりが結果に出ているかなと思います。こんな走りではないとは思います。
——順調であればダートでもそれなりには、という感じですか。
戸崎:と、僕は思っています。
——今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました!
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。



