先週の新潟開催は、開催日に激しい雨に見舞われる難しいコンディション。戸崎騎手も馬場状態の変化に苦しんだ各騎乗馬を振り返りました。また、今週起きた震災に対して被災地への思いと自身にできる支援についても言及。今週はアイビスサマーダッシュでアメリカンステージと初コンビを結成するなど注目騎乗が続きます。レース回顧から週末の展望まで、じっくり話を聞きました。

今年のアイビスSDはテン乗りの騎乗馬とのコンビ

——まず、先日は熊本で大きな地震がありました。

戸崎:そうですね。熊本は以前にも震災の被害があったばかりだと思います。被災された方々には、心からお見舞いを申し上げたいと思います。自分がやれることを考えた時に、競馬にしっかり乗って、元気や勇気を届けられることなのかなとは思っています。

——今年は騎手クラブの関東支部長を務められているということで、騎手クラブとしてのアクションなどはありますか。

戸崎:現時点ではハッキリとしたことはお伝えできないですが、何か動きはあると思うので、また考えていきたいなと思っています。周りの方々と連携しつつ、そこから何か協力できることが出てくるかなと思います。

——今週の騎乗馬ですが、サクラドールからいかがでしょうか。

戸崎:もうメンバー次第ですかね。条件は替わりますが、この時季の未勝利戦となるとどの馬もコースによる有利不利は出てきますからね。

——モタれるイメージがあったのですが、これは内枠のほうがいい、といった条件は必要ですか。ラチを頼れた方が良かったり。

戸崎:特にそこは気にならない感じでしたよ。それに前走もそこまで忙しさを感じませんでしたし。

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——久々の騎乗となるのがブリックンクリックです。

戸崎:揉まれると少し弱い感じですかね。そういった形は避けたいタイプです。

——ゴールドプレイヤーは前回のレースを受けて「馬具を着ければ」という話でしたが、どうでしょうか(※結果ブリンカーは着用せず)。

戸崎:以前に乗せていただいた時と比較すると、もう少し前向きさが欲しいですね。力はあるので来られてはいますが。

——日曜日のサノノキセキはどうでしょうか。

戸崎:少しワンペースなところもあるので、上手く組み立てられたらいいなと思います。

——ペアレンツハートは追い切りに乗られましたね。

戸崎:1600mがどうかというところですね。乗りやすくて、新馬としては折り合いがつきすぎるところはあるかなという感触で。ただ、エンジンがかかると力強い走りはありました。長い距離であれば良さそうですが。

——ヤマメホープは継続して騎乗されます。

戸崎:これももう一つというところで、2200mですかね。少し器用さが欲しいタイプなので、距離を延ばしてタフさで戦いたいかなというタイプですかね。

——そして、アイビスSD(G3)アメリカンステージですが、こちらはいかがでしょうか。

戸崎:この条件も好走していますし、いいスピードを持っている馬だと思うので、いい走りを見せられるように騎乗したいなと思います。

開幕週は3勝スタート

——先週のレースからお伺いできればと思うのですが、先週は少し難しい天気でしたね。土曜日は雨が降ると言いつつ降らなくて、日曜日も雨予報だったものの、降らないかと思いきや、すごい雨でした。日曜は午前中の前半から降り出していましたけれど、ひどかったですか?

戸崎:前半は持ちこたえられてはいるという感じでした。昼休憩の時ですよね、すごかったのが。

——我々も中継を見ているだけではわからず、どうなっているのかと思いながら雨雲レーダーを見ていましたが。

戸崎:いや~半端じゃない量でした。

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——後半戦はかなり影響があるような状態だったということですね。

戸崎:開幕週で多少なら馬場が良いはずが、そんなレベルじゃなかったですね。

——ちなみに、差し支えない程度で良いのですが、戸崎さんの場合、この夏の暑熱対策競馬の休憩中はどのように過ごされているのですか。騎手の方は所定のタブレットも支給されていたり、ということですが。

戸崎:札幌のレースを見たり、そのタブレットでNetflixを見たり、少し昼寝をしたり、軽く食べたりとか、そんな感じです。

——先週の暑さは大丈夫でしたか。

戸崎:大丈夫でしたね。基本的にはなんとかなるという感じです。これくらいで持ち堪えてくれるといいのですが。

——今週もおそらくそこまでひどくはなさそうな感じではありますね。気温は高いには高いですけれども。という流れでいきますと、関屋記念(G3)ダノンセンチュリーは以前も道悪を走っていますが、敗因は馬場になりますか。

戸崎:そうですね。すごく落ち着いている雰囲気が良かったので、綺麗な馬場で走らせたかったなという思いです。

——以前は少し折り合いなどが難しいのかなという感じもありましたが、そういったところに変化はあったのですか。

戸崎:返し馬で落ち着きがあったので。レースのスタートから、コーナーで少し外を回って「まっすぐ走ってくれよ」という感じだったのですが、そこで少しハミを取ったものの、やはり馬場かなという感じはしています。

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——ファランギーナも位置取りで言えば問題ないのかなという感じだったのですが、やはりこれも馬場ですか。

戸崎:そうですね。騎乗経験も浅いですし、少しハッキリしたところはわからないのですが、走れない馬ではないので。あれだけ着差をつけられる馬ではないでしょうからね。

——これまでそれなりに結果を残しているわけですからね、あんなに着差がつくかという。カーラデマドレはどうだったでしょうか。

戸崎:すごく乗りやすくて。揉まれて砂を被るとまずいので主張して行きましたけれど、頑張ってくれています。ただ、1700mが良いのかなという感触でしたね。

——ココナッツコーストは復帰戦でしたが、こちらはいかがだったでしょうか。

戸崎:休み明けということもあるのでしょうが、走る気持ちが強くなっている感じでした。今ならもう少し短くても良さそうです。

——ショコラキュイは砂を被ると苦手なイメージがあったので、枠は重要だったのかなと思います。外目の枠を引いて連勝となりましたね。

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戸崎:そうですね。勝った時もここから上だなという感触だったので、今回はスムーズでしたし、勝てて良かったなという感じです。

——そしてダノンダックスですが、惜しくも敗れてしまいましたね。

戸崎:思っていた以上にレースには落ち着いて臨めました。ただ、追い出してからの反応がひと息でしたね。使って変わってきそうです。

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——リリカルフレアは細身のタイプでしたね。前日段階では天候がわからなかったので道悪になったらどうかなと思っていたのですが、2戦目で勝ち上がりましたね。

戸崎:1400mで少し忙しさを感じました。勝ちはしましたが、まだ線も細い感じもしますし、成長はしてほしいところですね。

——コートアリシアンはいかがだったでしょうか。直線で狭くなったにしても、そこからの反応ももう一つと感じましたが。

戸崎:以前に乗せていただいた時よりも、落ち着きは出たかなという感じでした。直線はスムーズではなかったので……という敗因はありますが、切り返してからの伸びがもう一つで。あまり脚が溜まっていた感はなかったですね。新潟だと1600mの方が良い感じはします。

——今の感触でしたら、新潟であればマイルでも、という感じですか。

戸崎:そうですね。細かい説明が難しいのですが、新潟の1600mと東京の1600mはやはり違います。なので、この馬の場合新潟だと1600mで良いですが、東京の1600mだと少し長いかなといいますか。微妙な違いですが、東京だったら1400mで良いのかなとは思います。

——前の馬によって確かにスムーズさを欠きましたが、そこから伸びていないですからね。

戸崎:もともと能力があって、難しいところのある馬でした。今回はセンス良く走れてはいるのですが、コース適性もあり脚が溜まっている感はなかったのが痛かったですね。

——シャンソンドールは、3歳馬に先着されましたが、ラストの差はやはり少しコース形態もあるのでしょうか。

戸崎:そうですね。距離云々というよりは、ワンターンがどうなのかなというところですかね。コーナーが多くて流れが速い形の方が合いそうです。

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——フィールドノートは休み明けを一叩きして勝利できましたね。

戸崎:1800m少し硬さがある馬で、一瞬の脚を使えるタイプかなと。程よい行っぷりがあって、ちょうど良く乗りやすかったかなとは思います。

——兄のシックスペンスとはまた違う感じなのですか。

戸崎:歩様の硬さは少し似たところはありますけれどね。似ていると言えば似ているんじゃないですか。

——新馬のトルタパスカリーナは2着でしたね。

戸崎:行く馬もいなかったのでハナに行く形でしたけれど、切れるというよりは長く脚を使えるタイプかなという感じですね。

——未勝利ですが、マナイアカラニはどうでしたか。

戸崎:おそらく何かアクシデントかなとは思いますけれどもね。感触でいえば、これだけ走れない馬ではないと思います。

——新馬のスクワミッシュはいかがだったでしょうか。

戸崎:走りはまだ少し浮いているような感じで、少し沈んでくれるともっと良いかなと思います。

——ありがとうございます。次週のレパードS(G3)マクリールに騎乗。またよろしくお願いします!

戸崎:よろしくお願いします。