【秋華賞】1週前 ブランネージュ逆転へ「二千の内回りは良い」

9日、秋華賞(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。ブランネージュ(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は助手が騎乗して坂路での単走追い。序盤はなだめるようにジワジワと加速していくと、最後は気合いをつけられ、鞍上に呼応するように鋭い動きを披露。4F53.2-39.2-25.5-12.7秒の時計でまとめ、軽快に坂路を駆け上がった。

しかし、管理する藤岡健一調教師は状態面よりも、レース展開をカギと見たか、「この前はヌーヴォレコルトの競馬をウチがしたかったな(苦笑)」とローズSについて第一声。また、前走の敗因を分析するだけでなく、「どこかで脚をタメれば最後は弾けてくれる。器用に立ち回れる馬だし、2000mの内回りはいい条件だと思うよ」と強調材料をアピールした。

勝ち味に遅い面はあったものの、上半期は大箱の東京コースでもオークス5着、フローラSで2着と健闘。地力の高さをみせつけたブランネージュ。持ち味の先行力を考慮すれば、秋華賞の舞台設定は牝馬3冠の中でも、最適の条件といえるだろう。コース替わりで逆転の芽が開くか。師の自信の口ぶりからも侮れない存在だ。