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一旦先頭のイスラボニータ「もう少し待ったほうが良かったかも」
2014/11/2(日)
●11月2日(日) 4回東京9日目 第150回 天皇賞(秋)(G1)(芝2000m)並み居る古馬を押しのけて堂々の1番人気。2002年のシンボリクリスエス以来となる3歳馬の天皇賞制覇を狙ったイスラボニータ(牡3、美浦・栗田博厩舎)は直線半ばで先頭に立ったが、外からスピルバーグの強襲、そして内からジェンティルドンナの根性に屈して惜しい3着。グレード制導入後、3頭目となる大偉業は、ゴール寸前でスルリとこぼれ落ちてしまった。
「スタート後はペースがゆったり。外枠から無理せずにポジションを上げていった。道中はリラックスしていたし、手応えも良かったよ。ただ直線で1頭になったら遊んでしまった。十分に注意して追い出したんだけど、もう少し待ったほうが良かったかもしれない。前の馬を交わすのが好きだから、もっと控えるべきだったかもしれないね」とレースを冷静に振り返ったルメール騎手。
前半1000mが60秒7のスローペース。ジェンティルドンナのすぐ外からレースを進め、道中の折り合いもスムーズ。ラスト1Fで先頭に立った時は「この馬か」と思われたが、これ以上ないような理想的な展開が名手の判断を狂わせたのか。結果的には後続の格好のターゲットとなってしまった。
「でも、まだ3歳。よくがんばっていると思うよ」と歴戦の古馬を相手に真っ向勝負を挑んだ3歳馬に落ち着いた表情でねぎらいの言葉をかけたが、内容が内容だけに心中の悔しさは相当なものがあったはずだ。
1993年にヤマニンゼファーで秋の天皇賞を制している栗田博憲調教師は「フワッとした」という言葉を繰り返して淡々とした表情。現時点で次走は未定ということだが、当然、来年はこのレースのリベンジも視野に入っていることだろう。
デビューから続いていた連続連対記録は『8』でストップ。しかし、そのレース内容は誰もが「負けて強し」と思えるものだった。菊花賞ではトーホウジャッカルというニュースターが飛び出したが、2011年生まれのリーダーはやはりこの馬だ。



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