トピックスTopics
大金星!クリールカイザー 田辺「どうしたら負かせるか考えた」
2015/1/25(日)
●1月25日(日) 1回中山9日目11R 第56回 アメリカジョッキーCC(G2)(芝2200m)してやったりの逃走劇だった。逃げ馬不在のメンバー構成。クリールカイザー(牡6、美浦・相沢厩舎)は果敢に先手を主張すると、1コーナーではハナへ。向こう正面では他馬にハナを奪われる場面もあったが、動じることなく2番手でぴったりと折り合う。程なくハナに舞い戻り、4角を回ると、同じく先行したミトラ以下は3馬身ほど離れた形に。直線でも脚色は鈍らず、危なげなく逃げ切ってみせた。
「着を拾うような競馬よりは、ゴールドシップをどうしたら負かせるか、ということがまずイメージにありました。先手を主張しようと思っていましたし、思い通りの競馬でした」と語るのは金星の立役者の田辺裕信騎手。続けて「思いがけない馬にマクられましたが、リズムを崩さずに自分から上がって行くことが出来ましたよ。初めて乗るので折り合いは未知な部分もありましたが、ハミも上手く抜けて辛抱してくれましたね」と会心の騎乗を回顧。
口にこそしなかったが、中京では昨年、6戦にわたりコンビを組み続けたコパノリッキーが東海Sを快勝。乗り替わりに対し、反骨心があったことは想像に難しくない。勝ちにこだわる姿勢が実った一戦だった。
これで田辺騎手、管理する相沢郁調教師のコンビはAJCC連覇を達成。「去年は同じ相沢厩舎のヴェルデグリーンで勝たせてもらって、将来を楽しみにしていましたが、残念なことになってしまいました。また(相沢)先生がチャンスをくれて、結果を出せて良かったです」と田辺騎手。自身が主戦を務めて重賞2勝に導くも、病によりこの世を去ったパートナーに思いを馳せたが、縁ある人馬での新たな一勝は、名コンビ誕生を予感させた。
また、昨秋は3、2、3着とあと一歩でタイトルを逃してきたクリールカイザーにとっても、これが嬉しい初の肩掛け。「展開はどうあれ、あのゴールドシップを負かすことができましたからね。これで胸を張ってG1にむかえます」と鞍上は腕をぶすが、昨年の1月は条件馬だった存在が、この一年で右肩上がりの成長。遅咲きの6歳馬の勢いで、今後は大舞台を沸かせてくれそうだ。
昨年に続きAJCCを連覇 東海Sもグランドシチーが2年連続2着と存在感をみせた相沢郁調教師
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2025/11/9(日) 【アルゼンチン共和国杯】驚異の粘り腰!ミステリーウェイが逃げ切り重賞初V
- 2025/11/9(日) 【みやこS】ダート界注目の女傑へ!ダブルハートボンドが重賞初制覇!
- 2025/11/9(日) 【エリザベス女王杯】出走馬格付けバトル!女王に輝くのはうら若き乙女か、経験豊富な淑女か!?
- 2025/11/8(土) 【アルゼンチン共和国杯】東京芝で連対率83%!?紅一点の牝馬が重賞初制覇へ
- 2025/11/8(土) 【アルゼンチン共和国杯】タフさが求められる舞台は切れ味不問!『激走ポジション』からグイッと伸びる1頭!
- 2025/11/8(土) 【アルゼンチン共和国杯】2度あることは3度?4度?いやもっとある!軸にピッタリなジョッキーに注目!
- 2025/11/8(土) 【京王杯2歳S】後続に3馬身の圧勝!ダイヤモンドノットが重賞初制覇!
- 2025/11/7(金) アルゼンチン共和国杯は初タイトルが懸かるホーエリートに騎乗!【戸崎圭太コラム】





