【4回中山】ノンシュガー…小平奈由木の注目新馬レポート

ノンシュガー
(牡2、美浦・戸田厩舎)
父:ダイワメジャー
母:クリームオンリー
母父:Exchange Rate

年々、存在感を高め、昨年もリーディングの5位に食い込んだダイワメジャーが父。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子である。この世代も続々と勝ち上がり、2歳リーデングを快走中。豊富な成長力も見込める。

母クリームオンリー(その父イクスチェンジレート、米3勝)の半兄にエレクトリファイ(G3・フレッドW・フーパーH)、ロスコ(G3・アリスタイズS)らがいる。繁殖成績も優秀であり、クリティカルヒット(2勝)、ソールインパクト(現1勝、東京スポーツ杯2歳Sを3着)は同馬の半兄。G1サラブレッドクラブにて総額2800万円で募集された。

追分ファーム・リリーバレーでの乗り込みは順調に進行。6月20日、美浦に入厩した。7月10日、ゲート試験をパス。暑さに配慮し、慎重にペースアップされた。23日より定期的にタイムを出し、ひと追いごとに進歩。先週は芝コースで一杯に追われ、上々の反応が見られた。現時点での完成度が高いうえ、これから距離が延びても対応できそうな印象を受ける。

9月13日(日)、中山の芝1600mにスタンバイ。福永祐一騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。