【有馬記念】ゴールドアクターが大金星 人馬共にG1初制覇!!

12月27日(日)、5回中山8日目10Rで第60回有馬記念(G1)(芝2500m)が行なわれ、吉田隼人騎手騎乗の8番人気・ゴールドアクター(牡4、美浦・中川厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:33.0(良)。

2着にはクビ差で5番人気・サウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健厩舎)、3着には3/4馬身差で4番人気・キタサンブラック(牡3、栗東・清水久厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚厩舎)は8着に敗れた。

今年の中央競馬集大成を飾る大一番。観衆が固唾を呑み注目のゲートオープン。ほぼ横一線に飛び出し、まず先手を取るのはゴールドアクター。しかし、それを外から制しキタサンブラック、リアファルがハナを主張。サウンズオブアース、ラブリーデイ、マリアライトの展開で、1番人気ゴールドシップは出脚がつかず、最後方からの競馬。ゆっくりとしたレース展開から、3コーナー手前でゴールドシップが伝家の宝刀まくりの手に出て一気に先団へ取り付ける。番手に構えていた、リアファルが最終コーナーでずるずると後方へ飲み込まれ直線へ。

ハナのキタサンブラックが逃げ切りにかかり、マリアライトが馬体を併せにいく。そのすぐ後ろからゴールドアクターが脚を伸ばし、隣にいたゴールドシップはやや脚がいっぱいに。直線に向いて、追い出しを開始したサウンズオブアースが鋭く脚を伸ばし、前に襲い掛かる。先頭のキタサンブラックをラスト100m辺りでゴールドアクターが捕らえ、更にサウンズオブアースが脚を伸ばす。鋭さでは後者の脚が上回るものの、ゴールドアクターがその追撃を凌ぎG1初制覇を決めた。尚、鞍上の吉田隼人騎手も念願のG1初制覇となった。

勝ったゴールドアクターは昨年の菊花賞3着馬。今年は重賞勝利を含む4戦4勝と新たなヒーローが誕生した。鞍上が吉田隼人騎手に代わってからは、7戦6勝と抜群のコンビ相性を誇っている。
馬主は居城要氏、生産者は新冠町の北勝ファーム。馬名の意味由来は「冠名+男優」。

【吉田隼人騎手のコメント】
「スタンドを見て“今日はお客さんがいっぱい入っているな”と、楽しく乗ろうと思っていて、イメージ通りにいきました。(初G1制覇は)まだ実感は湧かないですけど、良いイメージはありましたし、コースとの相性も良いだろうと思っていて、結果を出せてホッとしています。思惑通り内枠を引けて、4コーナーでは外から強い馬に被されて、前に居られるイメージでしたけど、絶好のタイミングで抜け出せたので、後はもう“何とか凌いでくれ”という感じでした。良い時に乗せてもらえましたし、レースでも使うたびに馬が学習していて、乗っていて安心しますね。競馬が上手なので、後は僕が邪魔さえしなければ、これだけのパフォーマンスはできる馬です。

(自身が12月20日に誕生日を迎え、更にクリスマスということで)昔から一緒にされて祝われていたので、良いプレゼントになりました。昨年も年末に“良いことがない”と思っていたので、これで吹っ切ることができそうです。G1ジョッキーになりたくてこの業界に入ってきたので、遠ざかっている時はモチベーションも下がっていましたが、くじけないでやっていれば良いこともあるので、また続けて頑張りたいと思います」

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ゴールドアクター
(牡4、美浦・中川厩舎)
父:スクリーンヒーロー
母:ヘイロンシン
母父:キョウワアリシバ
通算成績:13戦7勝
重賞勝利:
15年有馬記念(G1)
15年アルゼンチン共和国杯(G2)

ゴールドアクター

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